芸能人が取得したことなどで、話題になる機会が多い野菜ソムリエ。名前は広く知られていますが、具体的にはどういったことを学び、何にいかせる資格なのでしょうか。
段階ごとの学習内容や取得方法、資格のいかしかたなどについて、詳しく見ていきましょう。「食に関する資格でキャリアアップしたい!」という人は、参考にしてくださいね。
野菜ソムリエ:資格の段階
野菜ソムリエとは、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格です。
そんな野菜ソムリエの資格は、以下3つの段階に分かれています。段階によって資格のいかし方や、取得の難易度が異なるので、それぞれ確認しておきましょう。
野菜ソムリエ
毎日の食生活に役立つ野菜・果物の知識を習得。
食生活を豊かにしたり、調理のコツを覚えたりといったことに役立つ。もっとも難易度が低い。
野菜ソムリエプロ
野菜・果物の専門的な知識を習得。野菜・果物の魅力を社会に伝えるプロとして働けるレベルで難易度は高い。
テレビ出演やレシピ本の出版など「野菜ソムリエ」を職業にできる。
野菜ソムリエ上級プロ
最上級の野菜ソムリエで、野菜・果物を専門とする分野で活躍できる人材を目指すための資格。企業や開業をする際に役立つ。
受験するには野菜ソムリエプロの資格を持ち、野菜ソムリエプロとしての活動実績があると認定される必要がある。

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野菜ソムリエになるには?

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野菜ソムリエになるためには、講座を受けて試験に合格する必要があります。段階別に資格の取り方を見ていきましょう。
野菜ソムリエ
もっとも易しい段階の野菜ソムリエであれば、通学制・半通学制・通信制のいずれかで、全7科目の講座を受けます。
科目の種類は野菜・果物の魅力の伝え方などを学ぶ「ベジフルコミュニケーション」や野菜・果物の種類や良品の見分け方などを学ぶ「ベジフル入門①②③」といったもの。
すべて受講を終えた後に、課題の提出と筆記試験を受けて、合格すれば資格取得となります。
野菜ソムリエプロ
野菜ソムリエプロは、既に野菜ソムリエの資格を持っているかどうかでカリキュラムが異なります。
野菜ソムリエの資格がない人は、野菜ソムリエプロコースで野菜ソムリエの受験で学ぶ7科目を含む全18科目を学びます。
資格を持っている人は、進学野菜ソムリエプロコースで学習済みの科目を除いた全11科目を学ぶということを、押さえておきましょう。
野菜ソムリエプロの修了試験は、一次試験と二次試験とがあります。一次の課題提出と筆記試験に合格すると、二次試験としてプレゼンテーションと面接を受けることになります。
プレゼンテーションでは課題の内容を試験官に説明し、面接では「合格後にしたいこと」などについて聞かれるとのこと。
暗記だけでなく、「伝える力」もテストされるため、難易度は高めといえるでしょう。
野菜ソムリエ上級プロ
前述のとおり、野菜ソムリエ上級プロを受験するためには、野菜ソムリエプロの資格が必須です。
さらに、ただ資格を持っているだけでなく、野菜ソムリエプロとしての活動実績も証明しなければなりません。
受験のエントリーフォームに活動内容を記入する欄が設けられており、エントリー後に審査される、という流れです。
受験資格があると認められた後は、送付されるテキストを使って「ビジョンメイキング」「成功の定義」といった科目を自宅学習で学んだり、課題や事業計画書を提出したりといったことを進めます。
また、事業計画書の提出前に、理事長との面談も実施されるということです。
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野菜ソムリエは何ができる?

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民間資格の野菜ソムリエは「取得しても役に立たないのでは?」と言われることもありますが、そうとは限りません。
まず、野菜ソムリエという資格には高い知名度があります。取得している芸能人も多く「野菜ソムリエの資格を持っています」と伝えることで、食に関する信頼を人から得やすくなるでしょう。
また、野菜ソムリエプロや野菜ソムリエ上級プロは、職業として成り立つほど、専門性の高い資格です。
レストランや料理教室などに就職したり、レシピ本を出版したりと、幅広く活躍できるでしょう。
資格を活かせる求人を探す 出典:野菜ソムリエとは/日本野菜ソムリエ協会野菜ソムリエの資格をいかせる未来のビジョンを描こう!
民間資格の中では取得費用が高額で、段階によっては難易度が高い野菜ソムリエ。
挑戦するのであれば、「野菜ソムリエの資格をどのようにいかしたいのか」ということを、具体的にイメージしましょう。明確なビジョンをもって臨めば、人生や仕事にいかせる、有意義な資格になるはず。
野菜ソムリエの資格を食に関する仕事でいかすなら、ホテルのレストランなどで働くこともおすすめです。仕事を探す際には、ぜひおもてなしHRにご相談ください。
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