大企業の退職金はいくらなのか気になる!
退職後の生活を支えてくれる退職金。
退職金がもらえる企業を転職先選びの基準にしていることもあるかもしれません。
もらえるなら多い方が良いと思うこともあるでしょう。
退職金があって、退職金の金額が多い企業。それなら大企業に転職すれば良いのでは?と考えることもありそうです。
退職金の金額を求人票から知ることはできませんが、大企業であればある程度の金額がもらえるはず、というイメージをもっている方もいるのではないでしょうか。
年収で言えば、中小企業と比べると大企業の方が高いというデータがあります。退職金も大企業の方が高いと考えるのは自然なことでしょう。
大企業の退職金はいくらもらえるのか気になりますよね。
大企業の退職金について見てみましょう。
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大企業の退職金の平均は?
退職金は、勤続年数や学歴、退職理由によって異なります。導入している制度が違うため、平均を出すのは困難な部分もあるようです。退職金制度、退職理由によって異なる大企業の退職金の平均について紹介します。
退職金制度とは?
退職した従業員に支給されるのが退職金です。
退職金制度の導入は義務付けられたものはないため、全ての企業に退職金があるわけではありません。
退職金制度の種類は、主に4つあります。
- ・退職時に一括で退職金を支給する「退職一時金制度」
- ・退職後、一定期間に渡って退職金(年金)を支給する「確定給付企業年金制度」
- ・企業が積み立てた掛金を従業員が年金資金として運用する「企業型確定拠出年金制度」
- ・独力では退職金制度を設けることが難しい中小企業と勤労者退職金共済機構が契約を結び、企業が退職金を計画的に準備する「中小企業退職金共済制度」
退職金制度の導入、退職金の金額、全てが企業の自由です。
退職金制度を導入している企業は全体の8割程度と言われていますので、退職金制度のない企業も存在します。
企業にコスト負担がある制度ですので、体力のない中小企業の場合は導入が難しいこともあるようです。
退職金制度が導入されている企業を選択するのであれば、大企業の方が支給される可能性は高いでしょう。
参考:平成30年就労条件総合調査【退職給付(一時金・年金)制度】/厚生労働省
大企業の退職金の相場
厚生労働省による「令和3年賃金事情等総合調査」の結果から退職金の相場を見てみましょう。
学歴 | 退職金の相場 |
大学卒 | 2230万4000円 |
高校卒 | 2017万6000円 |
満勤勤続の男性の場合、大学卒・高校卒の退職金の相場は上記の通りです。
勤続年数に応じた退職金の相場(会社都合) | ||||||
学歴 | 勤続5年 | 勤続10年 | 勤続15年 | 勤続20年 | 勤続25年 | 勤続30年 |
大学卒 | 118万円 | 310万2000円 | 577万9000円 | 953万1000円 | 1393万8000円 | 1915万4000円 |
高校卒 | 89万4000円 | 214万2000円 | 403万5000円 | 664万7000円 | 1005万円 | 1367万9000円 |
学校卒業後すぐに入社し、会社都合で退職したい場合の大学卒・高校卒の退職金の相場は上記の通りです。
学歴、勤続年数、退職理由によって退職金の相場は大きく異なります。さらに、業界によっても差はあるはずです。
これは一時金として支給された場合の結果ですので、導入している制度によってはさらに隔たりがありそうです。
参考:令和3年賃金事情等総合調査【調査結果の概要】/厚生労働省
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大企業は退職金があるから安心?
終身雇用制の時代には、退職金は労働者のモチベーションを保つ要素の1つとして考えられていました。
終身雇用の前提で導入された制度とも言われています。
転職が珍しくない昨今では、終身雇用は終焉を迎えたという声もあります。
それにより、退職金制度を見直す企業も少なくありません。
退職金を減額する企業や、導入制度を変更する企業もありますし、数年前に比べると退職金の金額は下がっているとも言われています。
かつては退職一時金制度を導入していた大企業が、確定拠出型年金制度に切り替えたということもあります。
退職金制度は時代と共に変化している制度です。入社後に制度の在り方が変わることも十分に考えられます。
大企業には退職金があるから老後は安心、とは言えないかもしれません。
退職金ありの大企業への転職はプロに相談しよう!
退職金がある大企業に転職したいという明確な希望がある場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。
求人票だけでは分からない退職制度についても、アドバイザーを通して情報を得ることができます。
宿泊業界にも退職金のある企業はありますので、退職金があるホテル・旅館への転職を目指している場合は、おもてなしHRにご相談くださいね。