エコツーリズムはその土地にある自然や歴史、文化の魅力を観光客に伝え、環境保全につなげていくことを目的とした旅行のスタイルです。エコツーリズムは全世界で推進されており、各国で積極的な取り組みが見られます。
この記事では日本国内と海外におけるエコツーリズムへの取り組み事例について解説します。エコツーリズムへの理解を深めましょう!
日本と海外におけるエコツーリズムの歩み
エコツーリズムとは、地域の自然環境や文化を深く体験しながら、その保全に責任を持つ持続可能な観光のあり方です。
単に自然を楽しむだけでなく、「守りながら伝える」という考え方が核となっています。
この概念が世界的に提唱されたのは1982年。第3回世界国立公園会議にて、IUCN(国際自然保護連合)が議題として取り上げたのが始まりと言われています。
屋久島と白神山地が日本で初めて世界遺産に登録されたことで、自然を主役にしたエコツアーを実施する事業者が全国的に急増しました。

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エコツーリズムの取り組み事例・日本編

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日本は南北に長く、地域ごとに独自の自然や文化が息づいています。そうした豊かな資源を活かした日本のエコツーリズムの代表的な事例として、北海道と沖縄県の取り組みをご紹介します。
北海道弟子屈(てしかが)町:地域一体型の組織運営
北海道は、雄大な大自然やアイヌ文化など、エコツーリズムの素材が極めて豊富なエリアです。
弟子屈町では町を挙げて推進体制を構築しており、「人材育成」「食・文化」など8つの専門部会を設置。多角的な視点から地域の魅力を磨いています。
独自のルール作りやツアーのモニタリング・評価を徹底することで、課題を分析し、持続可能な観光を組織的に実現しています。
沖縄県西表島:事業者による保全利用協定
美しいサンゴ礁やマングローブ林、独自の琉球文化を持つ沖縄県では、自然を守りながら活用するための厳格なルール作りが進んでいます。
特徴的なのが「保全利用協定」という制度です。たとえば西表島の仲間川地区では、エコツアー事業者がマングローブ林や野生生物の保護を約束し、定期的なモニタリングや地域住民との対話を行うことを義務付けています。
事業者が自ら環境保全の責任を負うことで、観光と保護の両立を図っています。
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エコツーリズムの取り組み事例・海外編

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海外では、日本以上に「自然や文化の保護」を優先したダイナミックな取り組みが行われています。エコツーリズム先進国であるコスタリカや、オーストラリア、ヨーロッパの事例を見てみましょう。
コスタリカ:エコロジーを国民の権利とする先進国
「世界のエコツーリズムの教科書」とも呼ばれるコスタリカ。
国土の約4分の1が国立公園や保護区に指定されており、健康的で豊かな環境を国民の基本的権利として憲法レベルで大切にしています。
ケツァールなどの希少生物を観察するツアーや、自然を壊さないよう整備されたジャングルの散策が盛んです。
国民一人ひとりが「自然の恵みを永続させる」という高い意識を持っており、国を挙げて環境保全に取り組んでいます。
オーストラリア:聖地を守る登山禁止という決断
独自の生態系や先住民文化が残るオーストラリアでは、観光資源を守るための厳しいルール作りが進んでいます。
象徴的なのが世界遺産「ウルル(エアーズロック)」の登山禁止です。
2019年、先住民アボリジニにとっての神聖な場所を守るため、また安全面の確保や環境汚染を防ぐために登山が禁止されました。
目先の観光利益よりも、文化的な尊厳と安全を優先した英断として知られています。
ヨーロッパ:移動や宿泊を支えるインフラのグリーン化
広大なヨーロッパ大陸では、個々の体験だけでなく、観光を支える「仕組み」そのものをエコに変える動きが加速しています。
フランスではサステナブルなホテルの認証基準が確立され、旅行者が環境に配慮した宿泊先を選べるようになっています。
またドイツでは、長距離列車の100%グリーンエネルギー運行や電気自動車・自転車のシェアリングが普及。移動そのもののCO2排出を抑える旅が当たり前になりつつあります。
出典:てしかがスタイルのエコツーリズム推進全体構想/弟子屈町出典:県知事認定保全利用協定/沖縄県
ひとりひとりがエコツーリズムを考えよう!
環境破壊やオーバーツーリズム問題が叫ばれる今、観光を継続するためにはひとりひとりがエコツーリズムについて考えなければなりません。
レジャーを提供する側も、楽しむ側も「環境や文化を守るための選択」を心がけたいものですね。できることからひとつずつ、取り組んで行きましょう!
なお、宿泊施設の仕事探しはおもてなしHRが力になります。
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