ホテルでアルバイトがしたい!受かる志望動機を目指そう
アルバイトに応募するときに多くの方がつまずきがちなのが「志望動機」の書き方です。
特にホテル・旅館の仕事は、質の高いサービス提供を大切にしていることもあり、丁寧さが求められる業界。
マナーに対する意識が高いホテルで採用されるためにも、志望動機をしっかり考えておくと面接も安心でしょう。
ホテルによって差がありますが、アルバイトだからといって油断せずに印象が良い志望動機で臨むようにしてくださいね。
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ホテルのアルバイト:志望動機を書き始める前に!
良い志望動機をつくるためには、書き始める前の事前準備が大切です。
まずは、事前準備ができているかどうかを確認していきましょう。
自己分析をしよう
志望動機は、自己分析でまとめたことを基に作成されます。
企業は志望動機で応募者の人柄を知り、求める人物像とマッチするかどうかを確かめているのです。
熱意を伝えるためには、自己分析を徹底しましょう。
「自分がやりたいこととは何か」「なぜやりたいのか」など、一問一答しながら自身のことについて整理してくださいね。
企業研究をしよう
企業研究は、志望動機に説得力を持たせるために必要な事前準備です。
志望動機では「なぜその企業でなければいけないのか」という点を明確にした上で、自分がその企業で活躍できる人材であることをアピールします。
企業に対する理解が浅いと、志望動機のどこかでブレが生じ違和感が残ることも。
説得力が欠ける原因にもなるため、企業研究をして理解を深めることが大切です。
ホテルの仕事について知識をつけておこう
ホテルには多種多様の職種があります。
職種によって仕事内容が全く異なることがあるため、自分が応募する職種については予め調べておくといいでしょう。
調べていく中で「思い描いていた仕事と違う」と感じることもあるかもしれません。
また、求人情報を眺め、どのような人材が求められているかを把握することも業界研究のヒントとなります。
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ホテルのアルバイト:志望動機はどのように書く?
志望動機の書き方に困った際は、PREP法を活用して構成しましょう。
PREP法とは、「相手に分かりやすく伝えるための構成モデル」です。
無駄を省き、起承転結を簡潔に伝えられるため、聞き手側はストレスなく内容を理解することができます。
以下4つの手順で構成しますので、確認してみてくださいね。
【1】Point :要点
まずは、第1ステップとして志望動機の結論を述べます。
「なぜホテル業界なのか」「なぜその企業で働きたいのか」を簡潔に書きましょう。
【2】Reason :理由
次に、結論に至った理由を簡潔に説明します。
必ず【1】と繋がっているか確認しましょう。結論と理由が繋がっていないと一貫性のない志望動機となり落とされてしまう原因にもなりかねません。
(例)
- ・子どもの頃から家族旅行でホテルを利用する機会が多く、ホテル業界に対して興味を持っているためです。
- ・飲食店や日用品店など長らく接客の仕事に携わっており、より高い接客スキルを身につけたいと考えています。
【3】Example:具体例
理由に説得力を持たせるために、「企業のどの部分を魅力的に感じているのか」「なぜその企業でなければいけないのか」を具体的に述べていきます。
事例やデータなどを用いて具体性を足していきましょう。
(例)
貴社は先進的な取り組みに力を入れており、新しいお客様のニーズに応えつつサービスレベルを落とさない工夫ができていると考えています。
【4】Point :要点
最後にもう一度、結論を繰り返します。
【1】で書いた結論を再び主張し、企業に入社したらどのような業務に携わっていきたいのか、どのように企業に貢献できるかを説明しましょう。
(例)
さまざまな年代や国籍の方が訪れる貴社のホテルで、上質なおもてなしとレベルの高い接客サービスを提供したく、貴社を志望しました。
ホテルのアルバイト:志望動機で抑えたいポイント
ホテルのアルバイトで、志望動機を述べる際に抑えておきたいポイントを3つ紹介します。
ポイントを意識して取り組んでみてください。
「会社褒め」だけの志望動機はNG!
ひたすら会社の事業や理念を褒めるだけの志望動機は、好印象に繋がりにくいです。
企業についてよく調べていることは伝わりますが、褒めるだけでは「なぜその企業でなければいけないのか」が伝わりません。
もちろん、企業の事業内容や製品に魅力を感じたり、理念に同調したりすることが悪いことではありません。
「褒めるだけで終わる志望動機では不十分」ということです。
深堀されそうなところを想定しておく
志望動機を述べた際、採用担当者が詳しく聞きたいと思った部分があったときは深堀されることがあります。
作成した志望動機を見通してどのような質問をされそうか想定しておくと、実際に聞かれたとしても落ち着いて答えられるのではないでしょうか。
面接では話し方や所作も大切
暗記している人にありがちですが、志望動機を棒読みで読むような伝え方は控えて抑揚をつけて話すようにしましょう。
また、ホテル業界は特に質の高いサービスが特徴的ですので、丁寧な言葉遣いや立ち振る舞いにも気をつけると好印象につながるかもしれません。
ホテル業界に限った話ではありませんが、正しく丁寧な敬語を意識して話すようにしてくださいね。
ホテルのアルバイト:志望動機の例文
書き方やポイントについて理解ができたら、実際に例文をみていきましょう。
フロント・客室清掃・調理の3つで例文を紹介します。
フロントの志望動機
接客業の中でもトップレベルのサービスを提供するホテル業界で、より高いスキルを習得し、お客様と密にコミュニケーションが取れる環境に身を置きたいと考え、貴社を志望しました。
理由としては、貴社の〇〇支店に宿泊した際、フロントスタッフの方の対応に感動したためです。
電車やバスの本数が少ない地域で、目的地までどのように行こうか困っていたところ、早く到着する経路と交通費を抑える経路のふたつを教えていただき、経路をまとめた手書きのメモを渡してくださいました。
そのときに「自分もこのような仕事ができる人間になりたい」と強く感じたことと同時に、貴社スタッフのおもてなし精神に魅力を感じました。
お客様のことを第一に考えている貴社で、お客様の思い出に残る滞在になるよう心を尽くしたサービスを提供していきたいと考えています。
客室清掃の志望動機
私は、家事で磨いた掃除スキルを活かして働きたいと考え、ホテルの客室清掃アルバイトを志望しました。
貴社を志望した理由は、ホテル全体のホスピタリティの高さに感激したためです。
具体的な経験として、貴社のホテルに泊まった際、客室で持ち物をなくしてしまいました。
探しても見つけられなかったため諦めてホテルを出たのですが、後日ホテルから持ち物が客室にあったと電話があり、郵送してもらえることになりました。
それ以来、このホテルに興味を持ち、今回客室清掃係の募集があったため応募しました。清掃の仕事は初めてですが、家事で磨いた掃除スキルを活かして貴社の一員として活躍していきたいと考えております。
調理の志望動機
私は、お客様の心に強く残る料理を提供できる調理師になりたいと考えています。
そこでいろいろなホテルを調べていたところ、貴社の「〇〇〇〇」というビジョンに惹かれ、志望しました。
私は調理の専門学校に通っており、ホテルの調理師となるために日々励んでおります。
調理の勉強を重ねる度に、料理を通じお客様に「特別な一日」を提供したいという気持ちが次第に増すようになりました。
過去に一度、旅行の際に貴社を利用させていただきましたが、料理の彩り、食材の扱い、そして接客までもが質の高いもので感動したことを覚えています。
食材に関する質問にも分かりやすく、また豆知識まであわせてご回答くださり、私もこのようなシェフになりたいと考え、貴社の調理師を志望いたしました。
どの職種を志望していても、構成に大きな違いはありません。
これまでに述べた書き方やポイントを意識して作成してみてくださいね。
もし、志望動機の作成でつまずいているときは、就職・転職エージェントを頼るのも一つの手です。
プロに添削してもらうことで、志望動機がより良くなり書類や面接選考の際の自信にも繋がるかもしれませんよ。
ホテルで働きたい!志望動機の作成にお困りなら「おもてなしHR」
ホテルアルバイトの志望動機について解説しました。
面接は第一印象が大切です。良い志望動機が作れても服装や持ち物に不備があると、印象ダウンに繋がりかねません。
当日はマナーをもって面接に臨むようにしましょう。
また、ホテルのアルバイトを経験してみて向いていると感じたら、アルバイトではなく正社員として働いてみるのもアリですよ。
今後の選択肢としてぜひ検討してみてください。
なお、「志望動機の作成に毎回つまずく……」「なかなか選考が進まない」などお悩みの方は、私たち「おもてなしHR」がサポートします。