転職の給与交渉、未経験でもやっていい?
転職の際に給与交渉をするケースは決して珍しくありませんが、果たして未経験の業界や業種に転職する場合でも、給与交渉をしてもいいのでしょうか。
結論を言えば、未経験での転職の給与交渉は、してもいい場合と控えた方がいい場合があります。
状況によっては企業からの印象を大きく損なってしまうこともあるので、慎重に行動するのがおすすめですよ。
次の項目では、未経験でも転職の給与交渉をしてもいいケースについてご紹介していきます。
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未経験でも転職の給与交渉をしていいケース
これからご紹介するケースにあてはまる場合、たとえ未経験での転職でも給与交渉をするのが妥当だと考えられます。
ただし、何がなんでも内定がほしい、絶対に志望する企業で働きたいという方には、あまりおすすめできません。
給与交渉をすべきか否かについて、ご自身でじっくりと考えて結論を出すようにしてくださいね。
前職の経験がいかせる業務内容の場合
例えば、百貨店の販売員からホテルのフロントに、食品メーカーの営業から建設系企業の営業に転職するなど、転職先の業務内容に前職の経験をいかせるケースもあります。
その場合、企業から提示された金額があまりにも低いと感じた際には、前職で培ったスキルを武器に給与交渉をすることができます。
自分にはどのような能力があり、企業に対しどんな貢献ができるのかを明確に示し、適切と思われる給与を支払ってもらえるよう交渉しましょう。
求人票に記載された金額より大幅に低い給与を提示された場合
ほとんどの場合、求人票には目安となる給与額が記載されています。
新卒は一律で給与が決められていることが大半ですが、転職では能力によって給与が決まるため、「〇〇万円以上」や「〇〇万円~〇〇万円」との記載を見かけた方も多いのではないでしょうか。
しかし、中には求人票に記載された金額よりも大幅に低い給与を、企業側から提示されてしまうケースもあるのだそう。
こういった事態に遭遇してしまった場合は、まず企業に給与額算定の理由を尋ね、その内容に納得がいかない場合は給与交渉をすることとなります。
はじめから交渉に持って行くのではなく、まず理由を聞くことで、給与交渉をするかどうかの判断基準にもなりますよ。
業界の相場を大きく下回る場合
業界によって、大体の給与相場があります。詳しい情報は、厚生労働省が定期的に発表している「賃金構造基本統計調査」等で確認することができますよ。
この金額を大きく下回る給与を提示され、なおかつ生活が難しいレベルだと感じた場合は、給与交渉を行いましょう。
参考:
令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
【産業別】令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
未経験業界・職種に転職するなら給与が低くなる覚悟が必要
度を越した低賃金に甘んじることはありませんが、未経験業界や業種に転職する場合は、前職よりも給与が下がる覚悟がある程度必要です。
もちろん、生活がままならないレベルの給与なら交渉すべきですし、時には入社を見送る判断を下さなければならないこともあるでしょう。
しかし、これまでに経験したことのない仕事に就き、企業に貢献できるまで成長するには、一定の時間がかかるケースが非常に多いです。
最初は給与が低く感じられても、転職先の企業でスキルアップを重ねれば、いずれは満足のできる給与に到達する可能性も十分にあります。
そのため、未経験での転職の場合は、提示された給与が極端に低いケースを除き、給与交渉は積極的に行わない方が無難だと言えるのではないでしょうか。
未経験の転職で給与交渉をする場面に遭遇した時のために
未経験での転職でも給与交渉をしてもいいケースはありますが、なかなか勇気が出ないという方もいらっしゃることでしょう。
もし、給与交渉をすることに不安がある場合は、転職エージェントを介しての就職活動をするのがおすすめです。
エージェントが企業との間に入ってくれるので、給与交渉を依頼することもできますよ。
なお、宿泊業界への転職をご検討中の方は、当社サービス「おもてなしHR」にお気軽にご相談ください。
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