地方への移住を希望する人が増えている
近年、地方への移住を希望する人は増加の一途を辿っているようです。
新型コロナウイルスの流行により、テレワークを始めとした多様な働き方が可能になったことが、その傾向に拍車をかける一因になっているとも考えられます。
そもそも、首都圏で暮らしている人が「地方に移住したい」という考えに至るには、どのような理由があるのでしょうか。
次の項目からご説明していきましょう。
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「地方に移住したい!」と思う理由:自然に囲まれた暮らしがしたい
山や海などの自然に囲まれた家に暮らし、朝は鳥のさえずりで目覚め、夜は虫の音を聞きながら眠りに就く……という生活に憧れ、地方に移住したいと思う人も少なくないようです。
突発的に思い立つというよりも、旅行などで地方を訪れた際に、「こんな環境で暮らしてみたいな」という気持ちが芽生えたという意見が多く見受けられます。
首都圏で生まれ育った人だけでなく、田舎から都市部に移り住んだ人も、地方での暮らしに憧れを抱くことがあるのだとか。
キャンプや海水浴などのレジャーも、住む地域によっては気軽に楽しめるどころか、生活の一部にすることもできます。
自然に囲まれているからこその苦労はあるものの、魅力の方が大きく勝ると感じるという理由で地方に移住したいと考えるのではないでしょうか。
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「地方に移住したい!」と思う理由:広い家に住みたい
首都圏と地方では、土地の値段に大きな開きがあります。
首都圏ではこぢんまりとした家を建てるのが精一杯だった場合にも、地方では同じ金額で豪邸を建てることも夢ではないでしょう。
もちろん、すべての地方が一様に土地代が安いわけではありませんが、価格が低い傾向にあることは確かです。
広い家に住みたい、できれば庭や畑なども欲しいとお考えの人にとって、地方への移住はまさにうってつけです。
家同士の距離が遠いケースも多いので、騒音トラブルに遭う心配なく暮らしたい人にも、地方に家を建てることをおすすめします。
「地方に移住したい!」と思う理由:地方ならではの仕事に興味がある
土地の性質に適した働き方は、どこにでもあるもの。例えば、以下のような働き方は、地方だからこそ実現できるものではないでしょうか。
・農家を主軸として別の仕事にも携わる「兼業農家」として働く
・地元の食材を使った料理を提供するペンションを営む
・テレワークをしながら、趣味で作った広大な畑を管理する
また、地方の仕事として最も特徴的なのが、農業や漁業などをはじめとする一次産業です。首都圏に仕事がないわけではありませんが、働き先を見つけるには地方の方が向いています。
生きていく上で、就労は切っても切り離せないもの。もし、地方での働き方に魅力を感じたのなら、人生をさらに豊かにするチャンスかもしれませんよ。
「地方に移住したい!」と思う理由:人との関わりに憧れがある
地方で生活する上で、人との関わりを避けて通ることはほとんど不可能でしょう。
しかし、コミュニケーションを取ることが好きな人にとって、その点は大きなメリットにも感じられるはず。
野菜や魚などの食材をおすそ分けし合ったり、地域の子どもを大人みんなで見守ったりということは、首都圏ではなかなか体験できないかもしれません。
中には、「ひと気のない道路を運転していたら側溝にはまってしまったが、どこからともなく現れた住民たちに助けられて事なきを得た」なんて経験をしたことがある人も。
人との関わりには煩わしさが伴いますが、その反面、温かさが根底に流れていることもまた事実です。
新たな人間関係に飛びこんで行くことを前向きに捉えられる人は、地方への移住を検討してみてもいいのではないでしょうか。
「地方に移住したい!」と思う理由:地元で暮らしたくなった
近年では、UIJターンをする人も増えてきているようです。生まれ育った地方から一度は離れたものの、首都圏で生活するうち、また地方が恋しくなってしまったという人も多いのだそう。
ちなみに、UIJターンは以下のような動きを指します。
・Uターン……地方から別の地域へ移り住み、再度同じ地方に移住すること。
・Iターン……生まれ育った地方から別の地方へ移り住むこと。
・Jターン……地方から別の地域へ移り住み、生まれ育った地方近くの都市へ戻り住むこと。
特に多いのが、地元やその周辺に移住するというパターン。自身のルーツとなる土地に、親しみを覚える人はやはり少なくないようです。
憧れだけで地方移住に踏み切らないよう注意!
地方での暮らしには良い面もありますが、同時に悪い面も存在します。両者を比較し、良い面が勝ると感じるなら、本格的に移住を検討してみてもいいでしょう。
しかし、悪い面が徹底的に肌に合わないようなら、まずは不安要素を潰す努力をする必要があります。
自身の懸念に目を向けず、無理に移住してしまい、後悔をするケースが後を絶ちません。思い切りが必要な決断だからこそ、慎重に検討を重ねることが求められますよ。