飯坂温泉とは
飯坂温泉は、宮城県の鳴子温泉、秋田県の秋保温泉と共に奥州三名湯の一つに数えられ、多くの人たちに親しまれてきました。はじめに、飯坂温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。
飯坂温泉の概要とアクセス
福島県北部、飯坂市に位置する飯坂温泉は、古代の日本王族による開湯伝説が伝えられる歴史深い温泉地です。9つの共同浴場と3つの足湯があり、地元の人たちとの温かなふれあいも魅力のひとつです。飯坂町は「いで湯とくだものの里」として飯坂温泉を拠点に繁栄してきた温泉町です。良質な温泉だけでなく、旬の果物が味わえ、周辺地域の果樹園ではサクランボや桃などの果物狩りを楽しめます。
飯坂温泉へのアクセスは、東北新幹線で東京駅から福島駅で下車、福島交通飯坂線に乗り換え約25分ほどの距離にあります。また車の場合、東北自動車道・福島飯坂インターより約10分でアクセスでき、利便性の良い温泉地です。
古くから歴史が続く飯坂温泉
飯坂温泉は古くから「鯖湖の湯」と呼ばれ、歴史は縄文時代まで遡ります。2世紀頃、古代の日本王族が東北征討をする際に病となり、「佐波子湯」に浸かると病が癒え元気になったという開湯伝説が残されています。
江戸時代の中期頃に各街道の整備に伴い、庶民や旅人に親しまれる湯として広く知られるようになります。日本を代表する俳諧師が作品に記したことから、さらに名を馳せるようになります。また多くの有名な俳人・歌人たちが訪れた場所として、飯坂のことを詠んだ句碑などが建てられています。現在も地元の人から観光客まで多くの人から親しまれ続けています。
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飯坂温泉の泉質や周辺の観光スポット
飯坂温泉の泉質や周辺の観光スポットについてご紹介します。
飯坂温泉の泉質について
飯坂温泉は豊富な湯量に恵まれ、泉質は弱アルカリ性単純温泉です。泉質温度は58.5度、無色透明の良質な湯は肌への刺激が少ないことを特徴としています。効能としては、神経痛・筋肉痛・関節痛・運動麻痺・うちみ・くじき・慢性消化器病冷え症などさまざまな症状によいとされています。
温泉街には9つの共同浴場があり、外湯めぐりが楽しめます。湯船の温度は42度前後と熱めですが、地元の人たちをはじめ、多くの人たちの憩いの場として親しまれています。中でも飯坂温泉のシンボル「鯖湖湯」は、日本最古の木造建築からなる共同浴場。1993年に改築され、旧鯖湖湯を再現し、また一味違った雰囲気を味わえます。
飯坂温泉ならではの観光スポット
飯坂温泉は果物の里として知られ、サクランボ、もも、梨など多くの果物を栽培しています。果物狩りが催されているので、旬の味覚を楽しむことができます。
飯坂温泉は、年間を通してさまざまなお祭りやイベントを開催しています。4月から5月には約300本もの花桃が咲き乱れる「花ももの里まつり」、秋には例大祭「飯坂けんか祭り」があるなど、飯坂温泉ならではの魅力を感じられます。
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飯坂温泉温泉にある旅館・ホテルでの働き方、周辺での暮らし方
飯坂温泉温泉にある旅館やホテルでの働き方、周辺での暮らし方をご紹介します。
飯坂温泉の旅館やホテルで働く
飯坂温泉では、摺上川とその支流赤川の流れに沿って、旅館やホテルが建ち並んでいます。情緒あふれる旅館から大型ホテルまで数多くの多彩な宿泊施設があり、自分の希望する職場が見つけやすいでしょう。
宿泊施設の中にはフロントから支配人まで幅広く募集があります。伝統を守りつつ最先端の日本料理を学ぶことができる宿もあり、一流のシェフを目指すこともできそうです。
計画的に休日がとれるよう配慮した宿もあるので、プライベートも充実できることでしょう。
飯坂温泉での暮らし
福島市に位置する飯坂温泉は、市街地から約9kmほどの距離にあります。市の人口は約29万584人、自然豊かな環境にありながら、商業施設や医療施設なども充実した地域です。また新幹線が整備されているため、東京まで約1時間20分と首都圏へのアクセスが良いのも魅力の一つです。
気候においては、降水量は年間を通して比較的少なく、寒暖差が大きいのが特徴です。冬季の降雪は年に数回、自宅周辺の生活道路を除雪する程度のようですが、自動車の冬用タイヤへのはき替えは必須です。
多彩な魅力あふれる飯坂温泉
飯坂温泉は奥州三名湯の一つに数えられる歴史ある温泉地です。文人たちが訪れた名湯として、今もなおその歴史が刻まれ続けています。飯坂温泉では、みずみずしい果物が味わえる他、多彩なイベントやお祭りが開催され、働きながら楽しめることも魅力と言えるでしょう。