ノスタルジックな温泉街が広がる洞川(どろがわ)温泉とは
昭和時代にタイムスリップしたかのような懐かしい街並みが魅力の洞川温泉。ここでは、洞川温泉の概要やアクセス、歴史などについてご紹介します。
洞川温泉の概要とアクセス
洞川温泉は、奈良県南部にある天川村の東側に位置し、旅館や民宿、土産物屋などが立ち並ぶ昔懐かしい風景が広がる温泉地です。周囲を大峰山系の山々に囲まれた谷あいに位置する洞川は、温泉街周辺も標高約820mの高地にあり、「関西の軽井沢」とも呼ばれます。
洞川温泉へのアクセスは、大阪阿部野橋から近鉄特急で1時間程かけて下市口まで行き、下市口からバス(洞川温泉行き)で約70分で到着します。車で行く場合は大阪市内から約2時間となっています。
古くから行者や旅人を癒してきた洞川温泉の歴史
世界遺産にも登録されている霊峰・大峯山の麓に位置する洞川温泉は、古くより参詣する行者をもてなしてきた歴史を持ちます。洞川温泉で現在も営業している旅館の中で、最も古いところは創業500年にもなり、建物にはかつての温泉宿の風情も感じられます。
山や清流など数多くの観光資源に恵まれ、避暑地としても多くの観光客を呼んでいる洞川温泉は、最盛期は5月から8月という温泉宿もあり、短期間のアルバイトスタッフなども補充して繁忙期の運営にあたってるようです。
洞川温泉が位置する天川村には、現在、年間延べ60万人もの人が訪れ、自然や温泉を楽しんでいます。
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洞川温泉の泉質と観光の魅力
洞川温泉の泉質と観光の魅力についてご紹介します。
洞川温泉の泉質
洞川温泉では、肌に優しい単純温泉などの泉質も楽しむことができ、柔らかい手触りで刺激が少ないため子どもやお年寄りなど幅広い世代の方に親しまれています。
効能としては、リウマチ性疾患、運動器障害、神経麻痺、神経痛、病後回復期、疲労回復などの症状に良い効果が期待されるでしょう。洞川温泉には、リーズナブルに楽しめる日帰り入浴施設もあり、近隣の住民も気軽に温泉の効能を楽しんでいるようです。
参照:天川村日帰り入浴施設/奈良県吉野郡商工会「吉野彩々~よしのさいさい~」
昭和レトロな温泉街を散策
昭和レトロな温泉街の雰囲気を楽しめる洞川温泉。温泉宿が連なる通りには、名水を使った人気の豆腐店や、昔懐かしい射的場などもあり、浴衣姿で周辺の散策を楽しむ人も多く見られます。旅館の縁側など温泉街のあちこちには提灯が吊るされ、夜は昔ながらの温かい灯りで訪れた人々を和ませます。
洞川温泉周辺では、年間通してさまざまなイベントや祭りが開催されており、冬には洞川のスキー場でウィンタースポーツも楽しめます。
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洞川温泉にある旅館・ホテルでの働き方や暮らし
洞川温泉にあるホテル・旅館働き方や、周辺の暮らしについてご紹介します。
洞川温泉の旅館・ホテルで働く
洞川温泉は、天然温泉が配湯されている旅館は15軒ほどあり、木造で縁側があるような昔ながら温泉宿が多く存在します。一方で、プチホテルや民宿、ゲストハウスなどバラエティーに富んだ宿泊施設も充実しており、希望に合わせた職場を選ぶことで理想の働き方を実現しやすいでしょう。
配膳や食事の片付け、清掃などとして未経験から働ける旅館もあり、現場で仕事を覚えながらスキルアップすることも可能です。例年、小・中学校の林間学校に利用されている旅館では、子どもたちとのふれ合いも楽しめ、和気あいあいとしたアットホームな環境で働くことができるでしょう。
洞川温泉の暮らし
洞川温泉周辺は標高が高いため、気温も県北部の奈良盆地より5度から3度低く、夏でも過ごしやすい冷涼な気候です。天川村の洞川地区の人口は562人(2019年4月現在)と小さなコミュニティで、温かく家族のように接してくれる人が多いという移住者の声も聞かれました。
温泉街周辺では、空家だったレトロな建物をリノベーションし、シェアオフィスとして蘇らせるなど町おこしのような動きも活発です。移住の受け入れにも積極的な天川村では、定住促進住宅としてさまざまな工夫を取り込んだ新築物件を設けており、村外から初めて引っ越してくる人が村での暮らしを満喫できるよう取り組んでいます。
Iターンの子育て中の世帯を対象としているなど、入居には条件があるため事前に確認しておくと安心でしょう。
豊かな自然に囲まれた洞川温泉
美しい自然に囲まれた洞川温泉では、暮らしの中で本質的な豊かさを感じることも多いかもしれません。山の中を散歩するなど、気軽に自然とのふれ合いを通して気持ちをリフレッシュすることもでき、仕事へのエネルギーが充電されるでしょう。
天川村の移住ポータルサイトでは、東京や大阪市内など全国各地から移住してきた人の声を紹介しているので、移住後の暮らしをイメージする際に参考にしてもよいでしょう。