昼神温泉とは
南信州最大の温泉地、美人の湯としても誉れ高い昼神温泉の概要や歴史についてご紹介します。
昼神温泉の概要とアクセス
昼神温泉は長野県の西南、阿智村に位置する南信州最大の温泉地です。阿智村は岐阜県に接する山あいの静かな村で、四季折々に表情を変える豊かな自然に恵まれています。
名古屋と新宿から高速バスが運航し、中央自動車園原ICや飯田山本ICから約10分ほどの距離にあります。最寄り駅は飯田線天竜峡駅で、駅から昼神温泉までは車で20分程度です。2027年には、リニア中央新幹線が開通し隣接する市に停車駅ができることから、都心部からの利便性が一層高まることでしょう。
昼神温泉の歴史と現状
昼神温泉は約250年前の古書にも記されている、古い歴史ある温泉地です。温泉は一度埋もれてしまいましたが、1973年の旧国鉄トンネルの調査中に発見され、新しい温泉地として誕生しました。その後、豊富な湯量や泉質は評判となり、広く知られることとなります。
現在では、静かな山間部、阿智川の清流沿いに大小20軒ほどの温泉宿やホテルが建ち並び、昔懐かしい風情が漂っています。阿智村はスキー場で星空を楽しむツアーが評判となり、来村者の数は近年急激に増加を見せました。2017年度には12万人を超えるまでになり、今後更なる観光客の増加に期待が寄せられています。
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昼神温泉の泉質と観光スポットについて
美肌の湯として知られる昼神温泉の泉質と効能、周辺の観光スポットについてご紹介します。
昼神温泉の泉質と効能について
昼神温泉の源泉温度は47.4℃で無色透明、硫黄味や微硫化水素臭がします。独特のトロッとした泉質は、アルカリ性単純硫黄泉で、ph9.7という強アルカリ性です。効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・冷え性・疲労回復・リウマチ性疾患・月経異常など、さまざまな症状によいとされています。
美人の湯とも謳われていますが、アルカリ性泉質が肌の古い角質をとり、滑らかにする作用があること。また、ナトリウムイオンや塩素イオンが豊富なことから、保湿効果もあり肌が潤うのだそうです。
参照:阿智村と昼神温泉 美人の湯/阿智☆昼神観光局公式サイト
昼神温泉周辺の観光スポット
昼神温泉の名物である朝市は、365日開催されを多くの宿泊客が訪れにぎわいます。出店者は20代から90代までと幅広く、地元の方言での会話も楽しみの一つです。季節ごとの旬の味覚や阿智村ならではの特産品、民芸品、水引細工、パンや菓子などが所狭しと並び、バラエティ豊かな品揃えとなっています。
また、国道256号線の「はなもも街道」と呼ばれている伊那谷と木曽谷を結ぶ街道沿いには、1万本の花桃が植えられ美しいドライブコースとなっています。ほかにも、富士見台高原ロープウェイとリフトを乗り継げば、標高1400mほどの展望台に到着し、南アルプスや伊那谷を一望できる絶好のビューポイントです。天体観測イベントやさまざまなショーも実施しており、山頂から満点の星空を堪能できるとして、大勢の人が訪れます。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
昼神温泉にあるホテルや旅館での働き方や暮らしの紹介
昼神温泉の旅館やホテルで働く
昼神温泉には約20軒ほどの旅館やホテルが建ち並び、7室ほどの小さな旅館から114室の規模の大きなホテルまで、宿泊客のニーズに合わせて個性豊かな宿が揃っています。パートやアルバイトのほかにも、正社員の募集を行っている施設もあるので、自身の希望する働き方が選べます。
職種もフロントやレストラン、調理、客室係など多岐にわたり、未経験からの募集も行っているので、おもてなしの心やスキルを幅広く学ぶことができるでしょう。
阿智村の移住支援
標高410mから2191mまでの山間地に、56の集落が点在する阿智村。阿智村では移住支援にも積極的に取り組んでおり、阿智村に関わるすべての人は大きな家族であるとして、”暮らす、生きる。阿智家族”(阿智村公式HPより引用)の言葉を定住促進のスローガンに掲げています。
阿智村お試し暮らし事業も実施し、阿智村への移住を検討している方を対象として、3日以上90日以内で生活体験できる施設を提供しているので、実際にどのような暮らしができるのか利用してみるのもおススメです。
雄大な星空の下に広がる穏やかな村の暮らし
昼神温泉では山や川の自然に囲まれ、良質な温泉に浸かりながら一日の疲れを癒し暮らすことができるでしょう。阿智村は人口7000人弱の山あいの小さな村ですが、美しい星空を眺めに全国から多くの人が訪れます。
村内で暮らす人も観光客も、すべての人を大きな家族として、人とのつながりを大切にする阿智村。ゆったりと流れる時間の中で、人生における本質的な豊かさを感じて生きられる地域と言えるのではないでしょうか。