履歴書封筒はどのサイズ・色を選べばいい?
流通している履歴書のサイズは、A4(A3の二つ折り)、あるいはB5(B4の二つ折り)が一般的です。
履歴書をこれ以上折らずに提出する場合、ぴったりな履歴書封筒のサイズは3種類。A4履歴書のベストサイズは「角形2号(角2)」、次いで「角形A4号(角A4)」。B5の履歴書のみを郵送する場合は、「角形3号(角3)」がおすすめです。
下記のサイズ比較も参考にしてみてください。
- <A4履歴書のサイズ比較>
- ・A4用紙 :210mm×297mm
- ・角形2号(角2) :240mm×332mm
- ・角形A4号(角A4):228mm×312mm
- <B5履歴書のサイズ比較>
- ・B5用紙 :182mm×257mm
- ・角形3号(角3) :216mm×277mm
履歴書の提出にふさわしくない封筒は、手紙・書類などの送付で多用される「長形封筒」です。入れるためには、履歴書をA4あるいはB5の状態から、さらに三つ折りにしなければならず、見栄えが悪くなってしまいます。使用は極力控えましょう。
封筒の色のは「白」、厚みは書類が透けない程度のものを選べば完璧です。「もっと詳しく知りたい!」という方は、下記記事もぜひチェックしてみてくださいね。
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履歴書封筒におすすめのペンは?
封筒とあわせて購入したいのは、履歴書封筒に最適なペン。
おすすめは、「油性サインペン」と「油性ボールペン」です。どちらが正解ということはありませんので、採用担当者が見やすい文字が書ける、使いやすいペンを選びましょう。
インクの色は「黒」、太さは「1.0mm以上」がおすすめです。一般的なボールペンと同程度のサイズ、「マッキー極細」の太いペン先は、太さが1.0mm程度。文字をハッキリと認識できる太さ、とイメージすることができますよね。
見やすいことと同時に、気を付けたいのは「文字が消えない」ということ。水性ペンや、消えるボールペン、鉛筆・シャーペンは、文字が消えるリスクが高くなりますので、使用を避けましょう。
「筆ペンや、0.7mmのボールペンは使用しても良い……?」と気になった方は、下記記事をチェックしてみてください。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
履歴書封筒の書き方:表面・裏面
封筒とペンが準備できたら、履歴書封筒の作成に取り掛かりましょう。表面・裏面、それぞれの履歴書封筒の書き方をご紹介します。
表面のポイントは「宛名」
表面に記入するのは、下記の4つです。手渡し時は、「4.“履歴書在中”の記入」のみでOK。郵送時は、1~4の全ての記入が必要ですので、しっかりと基本を押さえておきましょう。
- 1.郵便番号
- 2.届け先(宛先)
- 3.宛名
- 4.“履歴書在中”の記入
まずは、数字の書き方です。縦書きの場合、「一・二・三……」の「漢数字」を、横書きの場合は「1・2・3……」の「アラビア数字」を使用するのが基本のルール。
ただし、全体が縦書きであっても郵便番号は横書き、ということも多いので、郵便番号は基本的にアラビア数字で問題ない、ということもあわせて覚えておきましょう。
そして、最も気を付けなければならないのは、「宛名」です。特定の個人に宛てる場合は「様」を、企業や部署に宛てる場合は「御中」を使用すれば、おおよそ問題ありません。
しかし、「様」と「御中」の併用がNGなど、宛名には細かなルールがありますので、下記記事でチェックしながらの記入がおすすめです。
裏面のポイントは「〆」と「日付」
裏面に記入するのは、下記の5つです。裏面も、表面と同じく、郵送・手渡しで記入内容が異なるので、注意しましょう。
- 1.郵便番号
- 2.住所
- 3.氏名
- 4.封入した印(封緘印・「〆」などの記入)
- 5.投函日・面接日
ポイントは、郵送時のみ記入が必要な、「4.封入した印(封緘印・「〆」などの記入)」です。
「〆(しめ)」は、「しっかりと封がされている」「第三者の開封がない」というしるし。必要書類を封筒に入れ、のり付けした後、封筒のふた(ベロ)と封筒の裏面が交わる中央部で交差するように記入します。
手渡し時には、封筒を閉じる必要はありません。つまり、〆印はもちろんのこと、のり付けも必要ないのです。うっかり封をしないよう、注意してくださいね。
また、「5.投函日・面接日」の記入も忘れずに行いましょう。郵送時には、ポストへ投函した日付や、郵便窓口に持参した日付を、手渡し時は提出する日付を記入します。
記入位置や、のり付けの疑問などがより詳細に書かれている、下記記事もぜひ参考にしてみてください。
履歴書封筒の正しい入れ方は?
履歴書は、正しい向き・順番で封筒に入れる必要があります。向きは、封筒とクリアファイルの表面と合わせればOK。問題となるのは、書類の重ね順です。
重ね順は、提出書類の種類、また提出方法によって若干の違いがあります。郵送で、履歴書のみを送る場合の正しい入れ方は、下記の通りです。
- ・クリアファイルを表面にし、手前から「送付状」「履歴書」と重ねて挟み込む
- ・表面のクリアファイルと、封筒の表面をあわせて書類一式を入れる
その他、「履歴書以外の書類を同封する場合」や「手渡しの場合」の正しい入れ方は、下記の記事で解説しています。例外的に提出可なケースのある「三つ折り」にも触れていますので、不安のある方は要チェックです。
履歴書封筒の提出の仕方:手渡し・郵送
履歴書は、「手渡し」「郵送」のいずれかの提出方法を企業から指定されます。提出方法によってマナーが異なりますので、指定に従い、正しく履歴書を提出しましょう。
手渡しでも封筒は必要!
「持参するのだから、封筒は必要ない……?」と思う方もいるようですが、手渡しであっても履歴書は封筒に入れるのがマナー。履歴書の汚れ・破損を防いでくれますので、必ず封筒に入れ、持参しましょう。
手渡しは、「面接官に直接渡すパターン」と「受付に渡すパターン」に分かれます。いずれにせよ、「宛名」「のり付け」「添え状」は必要ありません。
また、面接官に渡す際は、封筒からクリアファイルを取り出し、封筒と重ねて面接官に渡します。受付に渡す際は、封筒ごと渡しましょう。
適切な方法で手渡しができれば、印象アップに繋がるはずです。下記記事も参考にしながら、履歴書封筒の手渡しに備えておきましょう。
郵送は提出期限に気をつけよう
郵送で履歴書封筒を提出する場合、最も気に掛けるべきなのは、提出期限です。
郵送は、どうしても時間がかかってしまうもの。ポストへ投函、郵便窓口での受付したからと言って、その日のうちに履歴書封筒が企業に届くということではないのです。ですから、必要書類は、提出期限に余裕をもって用意しておきましょう。
また、直接ポストへ履歴書封筒を投函するのであれば、郵送料金にも注意を払いたいところ。
料金不足であれば、自分のもとへ返送され提出期限に間に合わなかったり、企業が不足分の支払いを催促されたりと、デメリットばかりです。かと言って、必要以上に切手を貼り付けていては、「雑な仕事をする人」というマイナスイメージに繋がります。
A4の履歴書提出に使用する「角2封筒」「角A4封筒」、B5の履歴書提出に使用する「角3封筒」ともに、「140円」の切手を用意しておけば、おおよそは安心です。
ただし、あくまでも料金は目安。不安な方は、下記記事をチェックしながら切手代を概算したり、郵便窓口に持ち込むようにしましょう。
宿泊業界の履歴書封筒で気を付けるポイントは?
ホテル・旅館などの履歴書封筒で気を付けるべきなのは、応募企業への配慮です。
宿泊業界は、常に「お客様のこと」を考えることが優先される業界。その姿勢は、履歴書封筒からも読み解くことができます。
どんな年代の担当者であっても、読み取りやすい文字の太さやサイズや、期限に余裕を持った履歴書の提出などが、例として挙げられます。「お客様視点で物事が考えらえる人」という印象を、抱いてもらうきっかけになるかもしれません。
そして、見た目の美しさも重要です。適切な記入位置に書かれた美しい文字、丁寧に貼りつけられた封筒のふた(ベロ)を見れば、担当者に「見られている意識の高さ」を伝えることができます。
ホテル・旅館に訪れるお客様は、高い期待を持って来館されます。期待以上のおもてなしをする人材は、細部まで配慮を怠りません。企業は、そんな人材を求めています。応募企業の求める人材を意識し、履歴書封筒の作成にあたってくださいね。
履歴書封筒までこだわった就職・転職活動を!
履歴書封筒の作成は、基本さえ押さえてしまえば難しいものではありません。基本マナーに沿った封筒であれば、印象ダウンに繋がることはないでしょう。
ただし、マナーに沿った封筒でなければ、他の応募者よりも一歩遅れたスタートになるということは忘れてはなりません。反対に、丁寧な封筒であれば、好感度が高いまま担当者に履歴書を確認してもらうことができるでしょう。
たとえ封筒、されど封筒。履歴書封筒にまでこだわりを見せられるようになれば、きっとあなたの求職活動はスムーズに進むはずです。ぜひ履歴書封筒までこだわりぬいた就職・転職活動を行ってくださいね!
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