立ち仕事は慣れるもの?
ホテルや旅館といった宿泊業や飲食業などには、立ち仕事を伴う業務が多く「休憩時間まで座って休めない」といったケースは少なくありません。
立ち仕事の求人を探している方の中には、「慣れるまで大変そう」と思う方も多いはず。
そこで気になるのは、立ち仕事に慣れるまでどのくらいかかるのかという点。
立ち仕事に慣れる期間には個人差がありますが、一般的には1週間〜2週間ほどで慣れてくると考えられています。
中には、1週間で慣れる人もいれば数ヵ月かかる人、ずっと慣れないといった方もいるようです。
ですが、日常的なケアや対処法を取り入れたりすることで、立ち仕事による疲れの緩和が期待できますよ。
次からは、立ち仕事による筋肉痛・むくみ・腰痛に繋がる原因や症状を紹介します。
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立ち仕事の疲れで生じる痛みの原因とは?
立ち仕事によって疲れがたまる日々。
疲労が重なり痛みが伴ってきたという方は多いでしょう。
正しく対処をするためには、立ち仕事によって生じる筋肉痛やむくみ、腰痛といった痛みの原因を知ることです。
ご自身にあった症状に照らし合わせながら読み進めてくださいね。
【むくみ】血の巡りが悪いため
立ち仕事による足のむくみは、同じ姿勢を長時間続けることで、下半身の血液循環が停滞するために起こるものです。
足の筋肉には、歩くことで筋肉を収縮させ、血の巡りを促進させるといった役割があります。
立ち仕事は一見、足の筋肉を使った動きが多いように思えますよね。
しかし、実際は同じ姿勢のまま身体を動かしていないことが多く、重力や筋肉の緊張によって水分やリンパ液が下半身に溜まってしまうのです。
【筋肉痛】足の筋肉が緊張するため
慣れない運動や同じ動作の繰り返しで起こる筋肉痛ですが、立ち仕事によって起こる筋肉痛もあるようです。
働き始めの頃などは、筋肉痛のような痛みを感じることがあるかもしれません。
同じ姿勢で立ちっぱなしでいることで疲れが溜まり、足の筋肉が緊張することが原因です。
筋肉の疲れを修復するために起こる筋肉痛ですが、ひどい時には熱感や腫れを伴う場合も。
基本的には数日で症状が回復傾向に向かいます。
ただし、筋肉痛の部位を庇うことで別の部位に支障がきたす場合もあるため、しっかりとしたケアが必要です。
【腰痛】背面に負担がかかるため
人によっては立ち仕事によって腰痛を発症する場合もあります。
正しい姿勢で立っていなかったり、靴が合っていなかったりすると、腰を支える筋肉が徐々に固まってしまうのだとか。
それが原因で腰痛の症状があらわれることが多いようですね。
腰痛を抑えるためにも、日頃からたまった足腰の疲れは解消していきましょう。
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立ち仕事による足腰の疲れや筋肉痛の対処法
立ち仕事で生じた足腰の疲れや筋肉痛は、できるだけ早く緩和させたいですよね。
疲れて帰ったあとでもできる簡単な対処法を紹介しますので、参考にしてみてください。
むくみへの対処法:毎日1分!むくみリセットマッサージ
仕事が終わったあとに感じる足のだるさやむくみには、「日々のケア」が疲れを溜めないためのポイントです。
疲れていても1分でできる簡単なマッサージを紹介します。5ステップのみでできますので、トライしてみてください。
- (1)土踏まずをほぐす
- (2)足首に溜まったリンパをほぐすように圧をかける
- (3)膝に向かってほぐす
- (4)ふくらはぎに両手を添えて膝の方向へ滑らせる
- (5)膝裏に溜まったリンパを揉みほぐす
湯船に浸かりながらゆっくり揉みほぐしたり、テレビを見ながらおこなったりしてもいいので、毎日のケアを怠らないようにしましょう。
筋肉痛への対処法:筋肉痛の症状によって変える!
熱を持っているような筋肉痛は患部を冷やすのが効果的とされており、立ち仕事による筋肉痛の場合は、血流をよくすることで軽減されるようです。
痛いからといって動かさずにいると、いつまでも筋肉痛の回復には繋がりません。
無理のない適度なストレッチや体を温めることで、症状を和らげましょう。
疲労回復に効果的といわれる、「豚肉、鶏肉、カツオ節、大豆、インゲン豆」などビタミンB1を多く含む食品を摂取するのもおすすめです。
むくみや筋肉痛への対処法:足の疲れに効くツボを押す
気付いたときに簡単にできるツボ押しも効果的です。
内くるぶしの高いところに小指をあてて、指四本分の場所をゆっくり3秒ほど押しましょう。
三陰交といって、血行促進、むくみに効果があるツボです。空いた時間に上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
むくみや筋肉痛への対処法:ぬるめのお風呂で血行促進
患部を温めて血行をよくすることで、さまざまな痛みが緩和されていきます。
筋肉痛やむくみ、腰痛といった症状は、血行を促進することが大切です。
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かって、睡眠をしっかりと取ることも日々の疲れを残さないポイントですよ。
立ち仕事による足腰の疲れや筋肉痛を予防しよう
立ち仕事で足腰の疲れや筋肉痛を起こさないためには、正しい姿勢やサイズが合った靴選び、隙間時間でストレッチをするなど日常的なケアが大切です。
立ち仕事で痛みを起こさないよう予防に努めていきましょう。
予防:ストレッチをする
ふくらはぎに停滞した血流を上半身へ押し流すようなイメージでおこないましょう。
「むくんでいる箇所の筋肉を動かすこと」が重要ですので、立ったままでもできるストレッチを紹介します。
- ・足首を上下へ動かす動作10回×5セット
- ・足首をぐるぐる回す
足首にはリンパ液が溜まりやすく、足首のこわばりもむくみを引き起こす原因に。
足首をぐるぐる回すだけでもリンパの流れがスムーズになり、むくみ予防に繋がりますよ。
予防:自分に合った靴選びとインソールを使用する
足腰の痛みには、自分に合った靴を履いていないことが原因の場合もあります。
足の大きさはもちろんのこと、以下の点に注意してご自身の靴選びをしてみましょう。
- ・足の幅に合っているもの
- ・かかとがしっかりとしたもの
- ・通気性
- ・軽量
- ・クッション性が高いインソール
長時間の立ち仕事を笑顔でこなすためには、ストレスが少ない靴選びも重要。
靴専門店に出向いて、歩きやすくて疲れにくい靴選びを相談してみてもいいでしょう。
またインソールは、いろいろな種類のものが別途販売されています。
靴のサイズやクッション性などを微調整したい!というときは、インソールを使用してみるのもいいかもしれません。
予防:着圧ソックスや腰痛ベルトを使用する
足を加圧することで足の血行を良くして、むくみ予防や症状を改善する着圧式のソックスやタイツ。
着圧タイプには、昼用と夜用があります。中には医療用の着圧ソックスもありますので、ご自身の症状に合わせて使い分けてもいいでしょう。
男性はソックスタイプ、女性は肌色の着圧ストッキングがありますので、勤務中に履くことで予防することもできそうです。
また、腰痛を伴っている方は、腰痛サポーターを使用すると楽になることも。
サポーターは姿勢を固定し、腰に負担がかかる動きをしないように抑えてくれるため、腰痛を緩和できるかもしれません。
立ち仕事の疲れを軽減!足腰の負担を抑える正しい姿勢とは
長時間の立ち仕事は、同じような姿勢や体制を続けることが多いため、腰に大きな負担をかけることになります。
上半身を支えようと下半身に重心がいくことで、腰痛を引き起こしてしまいます。
肩や腰が丸まって姿勢が悪くなることも痛みの原因です。
正しい姿勢を保つことで腰の負担を軽減することができますので、以下のような点に注意しながら立ち仕事をおこないましょう。
- ・あごを引く
- ・お腹の力を引き締める
- ・背筋を伸ばす
- ・肩のラインを揃える
反り腰や前かがみの姿勢も、腰痛の原因となるため、親指の付け根にしっかりと重心を置いて、バランスのいい姿勢を保つように心がけましょう。
立ち仕事による足腰の疲れは日々のケアで緩和できる
業務によっては、長時間の立ち仕事で足腰に疲れがたまり、痛みや辛い筋肉痛を伴う場合があります。
自分に合った対処法を見つけて、快適に仕事をこなしていきましょう。
もし仕事がきついと感じていたら、異なる役職に転職してみるのも一つの手です。
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