ホテル業界を辞めて転職する人は多い?
ホテル業界に従事していると、お客様から感謝されたりなど、人の役に立っていることが目に見えて分かるので、とてもやりがいを感じられることも多いです。
ドラマや映画でも物語の舞台として取り上げられやすく、華やかな雰囲気やホテリエの佇まいに憧れを抱いてホテル業界を志した方も多いのではないでしょうか。
しかし、ホテル業界は他業種に比べて圧倒的に離職率は高いのが現実です。長時間労働は当たり前で、夜勤などもあり生活が不規則になりがちです。
年収も低く設定されているホテルもあり、なかなか休日も取りづらく家族や友人とのすれ違いが起こりやすいようです。
また、大体のホテル業務は立ち仕事で肉体労働が基本です。加えて、時にはお客様の無理な要求やクレームにも対応しなければならず、精神的な負担が大きいなど、実際にホテルで働いた人にしか分からない苦労がありますよね。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
新型コロナなど外部要因の影響が大きいホテル業界の転職事情
最近は新型コロナウイルスの影響で売り上げがなくなり、倒産に追い込まれたホテルも少なくありません。その結果、宿泊業から離れてしまう人も多かったといいます。
さまざまな事情を考慮すると、ホテル業界を辞め、違う仕事に転職したいと考えてしまうことも当然かもしれません。しかし、一度はホテル業界に憧れて就職したのに、ここで諦めてしまっても良いのでしょうか。
一口に転職といってもさまざまな選択肢があります。それらを踏まえたうえで、この先転職するかどうかを検討してみてはいかがでしょう。ゆっくりと自分自身を見つめなおしながら、一緒にホテル業界の転職について考えていきましょう。
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ホテル業界を辞めて異業種へ転職するのは有利になる?
ホテル業界で培ったスキルは、他業種でも存分に活かすことができます。特にサービス業に就いていると、自分にスキルが身についているのか気づきにくいですよね。
ホテルの接客はお客様をおもてなしする点で、サービス業の中でも非常にレベルの高いスキルです。お客様への対応力は自然と身に付きますし、その対応力は他業種から見るととても魅力的に映ります。
ホテル業で身に付けたスキルが有利になるのは接客だけではありません。事務処理経験やコミュニケーション能力、英語力も立派な武器になりますよ。
ホテル業界からの転職でおすすめの職業
高いスキルが身につくホテル業界ですが、転職すると特にスキルを発揮できる職業があります。どのような仕事があるのか確認しておきましょう。
外資系企業
語学力に自信のある方は外資系企業に転職するとよいでしょう。語学力を無駄にせずにスキルを活かしながら働くことができます。
「勤めていたホテルには昇給があまりなかった」という話をよく耳にしますが、外資系企業は実力主義です。
なによりも結果を重視しているからこそ、自分の実力に見合った報酬をきちんと手にすることができますよ。
事務職
事務職は他の従業員をサポートするために、書類の作成・処理や来客対応などを行う職種です。
ホテル勤務ではお客様をおもてなししていた分、誰かをサポートすることにやりがいを感じている方も多いのではないでしょうか。
仕事としてサポートできる人はお客様だけではありません。接客から少し離れて働きたいといった方にはぴったりの職種かもしれません。
接客業
ホテリエのスキルを一番活かしやすいと言えるのは、やはり接客業です。
なかには飲食店の店長や高級レストランのホール、高級ブランドの販売員に転職する人も多くいらっしゃいます。ホテルで身に付けた接客は所作や言葉遣いなど、接客業では特に重宝されるポイントを揃えているのです。
お客様を対応するという意味ではホテル業務と変わらない部分もあるかもしれませんが、夜勤などを含めた不規則な労働時間帯はないので、体力や心にかかる負担は少なくなるでしょう。
営業職
サービス業に従事していた方であれば、営業職もスキルを活かしやすい職種と言えます。未経験OKの求人が多いことも魅力ですね。
レベルの高い接客スキルを身に付けたホテリエは、高級車のディーラーなどを転職先にすると、洗練された振る舞いが評価につながるポイントとなりやすいようです。
冠婚葬祭業界
冠婚葬祭業界もホテル勤務での経験がよく活きます。
たとえばブライダルプランナーであれば、対人接客がメインとなるのでホテル時代のノウハウが発揮されるでしょう。しかも、自主性が必要となる職業でもあるので、自分で結婚式を提案できることもやりがいに直結しそうです。
また、葬祭会館では通夜や葬儀などの相談や企画・運営を幅広く担当することになります。ホテル業界を経験するとマルチタスクが得意な方が多くなり、対応も苦にならないかもしれません。
通夜や葬儀の当日になると親族をサポートしたり、弔問客の応対をしたりと、ホテル時代のスキルが活きる場面が意外と多いことが特徴です。
どちらもホテル業界よりは拘束時間も短いので、プライベートも充実させることができますよ。
ホテル業界を辞める前にできること
ホテル業界で学んだスキルを活かして快適に働ける転職先はとても多いです。
しかし、ホテルの仕事が好きという想いに変わりなければ、いま「ホテルを辞めたい」と思っている理由と一度向き合ってみることも必要ではないでしょうか。手段をご紹介しますので、ぜひ役立ててみてくださいね。
上司に相談する
ホテル業務に不満を感じたら、まずはあなたの上司に相談してみましょう。
ホテル業界は慢性的な人手不足です。上司だって、仕事のできるあなたが転職でホテルからいなくなってしまうのは、非常に残念なはずです。
相談をきっかけに、労働環境を整えてくれることもあるようですので、一度は上司に相談してみてください。
新型コロナウイルスなどの影響から、業界全体に不安を感じている方も、その旨を一度上司に相談してみましょう。転職の道を選ばない上司の考えから、何か新しいヒントが得られるかもしれません。
違う部署へ異動する
ご存知の通り、ホテルにはさまざまな業務があります。
「ホテルを辞めたい」と思うのは、今の業務が自分に合っていないだけかもしれません。その場合は思い切って異動の希望を出すことも一つの方法ですよ。
いまより条件のいいホテルへ転職する
「よく考えた結果、ホテル業務は好きだけど、いまの職場はどうも好きになれない…」とお悩みのあなたはホテル業界での転職を検討しましょう。
いまの職場より条件のいいホテルはたくさんあります。給与を第一に考えて転職したいのであれば、外資系か鉄道系が経営しているホテルがおすすめです。
外資系のホテルは宿泊費が日系ホテルより高く設定されているので、その分を社員の給料に反映させることができます。
鉄道系のホテルは、安定した鉄道経営の基盤があるので、ホテル業界が不安定になったとしても、それほど景気には大きく影響しないのです。
まず今のホテルは自分に合っているのか見極めよう
ホテル業界で身に付けたスキルを武器にすれば、他業種でも優秀な人材として大きな歓迎を受けるに違いありません。
ですが、ここでよく考えていただきたいのは「自分が仕事で達成したいことは何か」という点です。それがホテル業界で叶わないならば、他業種へすぐに転職したほうが良いでしょう。
反対にホテル業界でしか叶わないのであれば、いま勤めているホテルが自分に合っていないだけかもしれません。
ホテル業界での転職を検討されている方はぜひ一度「おもてなしHR」をご利用ください。宿泊業界に特化した専任のアドバイザーが、あなたが職場で持っていた不満や転職への熱意を丁寧にヒアリングしたうえで、理想のホテルに出会うまでしっかりとサポートします。