ホテルを「汚い!」と思われないためには?
ホテルは清潔感が命。お客様は「きれいで当たり前」と思ってやってくるため、汚い部分があると目につきやすく、深く印象に残ってしまいます。
汚い箇所が多かったり、汚れがひどかったりすると、口コミサイトに「とにかく汚いホテル!」などと投稿され、評判が下がることも。
お客様ががホテル滞在中に「汚い!」と感じやすいポイントを把握して、対策を立てましょう。客室清掃などの参考に、役立ててくださいね。
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お客様がホテルを「汚い!」と思う場面6選
ホテルで不潔な印象を与えやすいのは、どういった場面なのでしょうか。お客様の視点で考えてみましょう。
水回りが汚れていた
バスルームや洗面台、トイレといった水回りが不潔だと、非常に嫌な感じがします。
客室の洗面所に、前のお客様の髪の毛が落ちていたり、バスタブに水垢がこびりついていたりしては、「汚い!使いたくない!」と思われてしまいます。
ベッドメイキングが完璧でも、水回りの清掃が行き届いていなければ、印象が台無しになるでしょう。
リネン・タオルにシミや臭いがあった
シーツやベッドカバー、バスタオルといった素肌に触れるアイテムの清潔感は、非常に重要です。
洗濯済みであっても、他のお客様がつけたシミが残っていたり、臭いが取れていなかったりすると、使うことに不安を覚えます。
ホテルは快適な睡眠を提供する場所。リネンやタオルが不潔では、その役割を果たせないでしょう。
電気ケトルや食器類が汚れていた
客室に備え付けの電気ケトルや、グラスなどの食器類が汚いのは、絶対に許されないことです。飲むためのお湯を沸かしたり、直接口を付けて使ったりする道具が汚れていれば、不快にならない人はいないはず。
また、インターネット上などでは、「電気ケトルや食器類を不適切に使う人がいる」「適当にしか洗っていない」といったうわさが飛び交っており、「清潔・安全に使えるかどうか」を気にするお客様も少なくありません。
害虫・害獣が出た
ゴキブリやカメムシ、シロアリやネズミといった害虫・害獣は、視界に入るだけで不愉快な気持ちになります。山奥の温泉旅館などでは、イタチやコウモリなどが入り込むかもしれません。放置すると繁殖してしまうことも。
また、お客様から見える位置に、トラップを仕掛けていると「このホテルは虫が出るの?!」と思われるので、注意が必要です。
建物のいたみを見つけた
清掃が行き届き、ゴミや髪の毛などが落ちていなくても、建物のいたみが目立つと「汚いホテル」という印象を与えます。
雨漏りの跡や、スムーズに開閉できないドアなどを、そのままにしていないでしょうか。また、天井のスミに発生したカビなども、お客様は見ています。
絨毯やカーテンが汚れていた
絨毯やカーテンは汚れやすく、クリーニングに手間がかかるものです。食べ物・飲み物のシミや、繊維にひっかかった髪の毛・ホコリなども「汚い!」と思われる原因。
また、絨毯そのものを嫌がって、フローリングの客室をリクエストするお客様もいるでしょう。
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お客様から「汚いホテル!」と思われないためには?
汚いホテルはお客様から信用されません。ホテルは生活の延長線上にあり、滞在中のすべてを任せる施設。メンテナンスが行き届いていないホテルに対して、「このホテルなら大丈夫!」とは思えないはず。
お客様から「汚いホテル」と思われないために、客室清掃係が押さえておきたいポイントを把握しましょう。
客室清掃マニュアルを守る
まずは、客室清掃のマニュアルを守ることが重要です。客室清掃のマニュアルは、長期にわたるオペレーションで分かった「もっとも効率的にきれいにできるやり方」なのです。
また、意外にもお客様は、客室清掃の様子を見ているもの。客室清掃はドアを開放して行うため、チェックアウトぎりぎりまで滞在するお客様や、連泊のお客様が廊下を通りかかると、目に入るのです。
もし、客室清掃マニュアルを守らずに、バスタオルで家具を拭いている様子を見られでもすれば、一発アウトは免れません。
時間との闘いである客室清掃では、手順を省略したり、雑に終わらせたくなったりするかもしれませんが、基本を忠実に守りましょう。
清掃点検を徹底する
客室清掃が終わった後の点検作業は、最後の砦。チェックを担当する客室係は、徹底的に行いましょう。もちろん客室だけでなく、フロントや大浴場などの清掃・点検もしっかりと。
清掃点検の業務については、以下の記事で解説しています。併せてご一読ください。
修繕は早急に
壁紙の破れや、シャンデリアの電球切れといった、老朽化や消耗には、早急に対処する必要があります。
壊れたり、使えなくなったりしているものをそのまま放置すると「割れ窓理論」でどんどんホテルが汚く、みずぼらしくなるかもしれません。
なお、客室清掃のコツについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
客室清掃のモチベーションを保てるホテルへの転職も検討しよう
客室清掃は使用済みの部屋をきれいにし、再度お客様を案内できるようにするという、やりがいのある仕事です。
しかし、効率ばかりを重視して「とにかく早く終わらせろ!」という職場や、高い技術を習得しても給料に反映されない職場ではモチベーションを保ちにくいのではないでしょうか。
お客様に快適な空間を提供するためには、高いモチベーションで業務に励む必要がありますが、それが難しい環境なら、転職を考えた方が良いかもしれません。
宿泊業界の転職は、ぜひおもてなしHRにご相談ください。