移住イベントの定番・移住セミナーとは?
まず始めに、開催する自治体が多い「移住セミナー」をご紹介します。
どんなことをするの?
移住セミナーとは、移住に関する情報を、講義形式で学ぶことができるイベントです。最も開催が多いのは、各自治体主催の「〇〇市の移住セミナー」という形式のものでしょう。
自治体職員や、地域おこし協力隊などによって進められる移住セミナーでは、特定地域の移住に関する情報を、短時間でわかりやすく学ぶことができます。
また、移住関連団体が主催する移住セミナーでは、移住をするまでの流れや、二拠点移住のコツ、過疎地域での起業のポイントなどが紹介されることも。先輩移住者やゲストスピーカーが登壇しているセミナーであれば、幅広い知見を得ることができるでしょう。
どこで開催されている?
開催場所は、主催者によって異なります。
市町村の移住セミナーの場合は、各自治体の役所にあるセミナールームや、近隣会館などで行われることが一般的。都道府県が主催の場合も、近しいような場所で開催されます。
地域指定がない移住セミナーの場合は、東京・大阪をはじめとした主要都市のイベントホールで開催されることが多いでしょう。
オンライン型の移住セミナーや出張相談会も
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、移住に関するイベントをオンライン開催に切り替える自治体も増えてきています。小さな子どもがいる家庭や、足を運ぶ時間がなかなか取れない方にとっても、嬉しい配慮ですよね。
また、普段は地方に住んでいる自治体職員が、都心に出て移住相談を行う出張相談会というイベントもあります。相談会では、求めている情報をきっと知ることができるはずです。相談会について詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひご覧ください。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
移住ツアーはどんなイベント?
続いて、「移住ツアー」について理解を深めていきましょう。
どんなことをするの?
移住ツアーとは、実際に現地に足を運び、地域の魅力を体感することができるイベントです。移住体験ツアーや、お試し移住ツアーと呼ばれることもあります。
自治体が移住ツアーを開催する主な目的は、移住検討者に地域のリアルな暮らしを伝えること。そのため、学校・スーパー・医療機関などの視察や、空き家・お試し住宅の見学が、ツアーのメインになることでしょう。地元住民と交流ができるツアーも、少なくないようです。
また、地域によっては農業体験・漁業体験と組み合わせた移住ツアーも。仕事を手伝いながら地域に馴染んでいくことができれば、移住後の仕事・人間関係の不安も軽減されますよね。
ただし、移住先の下見感覚で参加をする方が多いイベントですので、移住セミナーよりも参加ハードルが高くなるのは間違いありません。しっかりと検討を進めたうえで、参加に臨むのがおすすめです。
どこで開催されている?
移住ツアーの開催地は、現地です。役所集合だったり、ツアー行程に合わせて現地集合だったりと、集合場所は自治体によってさまざまです。
また、開催時期も自治体によって異なります。2泊3日のように日程・ツアー内容が固定されているものもあれば、希望の期間内でツアーを組んでくれる自治体もありますので、応募前・応募後まで案内にはしっかりと目を通しましょう。
オーダーメイド型の移住ツアーもおすすめ!
移住者の受け入れに前向きな自治体であれば、要望に合わせ、完全オリジナルのオーダーメイドツアーを組んでくれることもあるようです。
「施設情報は、インターネット上の地図で確認するだけで充分」という方であれば、わざわざ現地まで足を運ぶ必要はありませんよね。そんな方へ向けて、オーダーメイドツアーが用意されているのです。
オーダーメイド型の移住ツアーであれば、「できるだけ先輩移住者に会いたい!」「地元の起業家の話しが聞きたい!」などの要望を、叶えてもらえる可能性が高まります。柔軟に対応してくれるはずですので、まずは相談してみてくださいね。
移住ツアーってどんなイベント?代表的な移住ツアーや婚活などのユニークなツアー事例を紹介
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
大規模移住イベント・移住フェアとは?
「移住フェア」は、移住関連のイベントの中で最大規模のイベントです。どのようなイベントなのか、みていきましょう。
どんなことをするの?
移住フェアとは、複数の自治体が一同に介し、移住検討者へ地域のPRを行うイベントです。就活フェアや、転職フェアに参加したことがあるという方であれば、イメージがしやすいかもしれませんね。
自治体ごとにブースが設けられ、気になるブースに移住検討者が足を運び、地域の魅力を聞いたり、移住相談をしたりするのが一般的な移住フェアとされています。大規模な移住フェアには、数百の自治体が集まることも。
「移住はしたいけど、移住先の見当が全くつかない……」という方にとって、打って付けのイベントと言えるでしょう。
どこで開催されている?
移住フェアの開催は、主催者によって異なります。
開催が年に1回~2回程度という大規模な移住フェアは、基本的には首都圏で開催されると思って問題ないでしょう。東京圏・関西圏などの都心部に住む方であれば、参加できる機会は多いはずです。
また、移住フェアがオンラインで開催されたという実績もあります。インターネット環境さえ整っていれば、どこに住んでいても参加できる。今後はそんなイベントになっていくかもしれませんね。
下記記事では、移住フェアについてさらに詳しくご紹介しています。オンラインの移住フェアのイメージが湧かないという方は、きっと参考になるはずです。
ちょっと変わった移住イベントも
移住関連のイベントとして、移住セミナー・移住ツアー・移住フェアをご紹介しましたが、一風変わったユニークな移住イベントを行っている自治体もあります。3つの例をご紹介します。
移住のための自己分析ワークショップ
移住は、人生を左右する一大イベントです。居住地が変わっただけで、生活スタイルはがらりと変わります。人によっては仕事や食生活さえ、変わることもあるでしょう。
そんな中、大切にしたいのは自分の価値観ですよね。暮らしに対する価値観を見つめ直して欲しい、そんな願いを込めて開催された移住イベントが「自己分析ワークショップ」です。
条件などは特になく、純粋に移住に興味があるというだけで参加ができたのだとか。自治体からのPRはあるはずですが、このようなフランクなイベントをきっかけとして、さまざまな移住イベントに参加してみるのも良いかもしれません。
夜の相談会
少し怪しい雰囲気を感じる「夜の相談会」は、徐々に開催する自治体が増えている移住イベントです。イベントの内容は至ってシンプルで、移住相談会を遅い時間帯に行う、というだけのもの。キャッチーなタイトルに、つい目を引かれてしまいますよね。
大多数はオンライン開催で、在職中の方でも参加しやすいイベントとなっています。中には、「ゲストスピーカーも、お酒を楽しみながら話をするので、参加者もぜひお酒のご用意を!」と、さらに敷居を低くしているイベントも見受けられました。
リノベーションを手伝ってもらえませんか?
最後にご紹介するユニークな移住系イベントの事例は、「一緒に古民家をリノベーションをしよう!」という参加型のイベントです。
正確に言えば、これは移住イベントではありません。また、参加したからと言って給料は発生しないイベントでした。しかし、全国各地から多くの反響を集め、素敵なカフェバーがオープンしたのです。
参加者は体験を通じ、地域に魅了されたことでしょう。仲間と一緒に作り上げた店舗がある地域には、強い愛着が生まれるはずです。このようなユニークなイベントは、移住マッチングサイトに多く集まっています。移住のきっかけを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
移住マッチングサイト・移住マッチングサービスってどんなもの?使い方や利用するポイントを解説
気になるエリアの移住イベント・セミナーに参加しよう!
ひと昔前の移住イベントは、移住セミナー・移住相談会など堅苦しい雰囲気のものが多い印象でした。
しかし、昨今の移住イベントは「参加してみたい!」と移住検討者に思ってもらえるよう、自治体が工夫を凝らしているのがわかります。オーダーメイド型の移住ツアーや、ワークショップ型の移住イベントが、その例です。
イベントの主催者は、どんな検討段階であっても参加をしてもらいたいと思っているもの。もし、情報収集をしていて気になるイベントが見つかったのなら、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。無料のオンラインイベントであれば、参加ハードルも低いはずですよ。
そして、移住イベントの参加と同時に行っておきたいのが、移住先での仕事探しです。当サイト「おもてなしHR」は、ホテル・旅館をはじめとした宿泊業の求人情報サイト。転職支援も行っていますので、気になる方はぜひ気軽にご相談くださいね。