副総支配人(AGM)はホテル運営に必要不可欠!
総支配人のサポート役としてホテル経営を担う副総支配人は、アシスタント・ジェネラル・マネジャー、略してAGMとも呼ばれています。
副総支配人は、総支配人の意思決定や日常業務を補佐しながら、ホテルの各部門を取り仕切る場面もあるそうです。
次の項目より、ホテル運営に欠かすことのできない副総支配人の仕事内容を具体的に解説します。
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副総支配人(AGM)仕事内容
総支配人のサポート役としてホテルを取り仕切る副総支配人は、ホテル全体を把握することが求められる職種です。仕事内容は主に4つに分けられます。
経営管理
経営状況から今後の経営戦略や事業戦略などを立て、各部門への経営資源の配分などの決定などをおこないます。叩き出された数字から、業績や先行きを正しく分析し判断するマネジメント能力が求められるそうです。
ホテルの方針や考えをどれだけスタッフに浸透させることができるかで、ホテルのサービス品質やお客様満足度も変わってくるでしょう。
各部門への対応
部門責任者に経営方針や改善点などを伝え指示を出したり、部門責任者からの意見や相談を聞いたりして各部門がスムーズに業務が行えるように目を配らせます。
ホテル内で問題が起きたときは、報告を受けるだけではなく副総支配人が直接対応することもあるため、正確な判断力と対応力が必要になるでしょう。
設備管理
ホテル内の清掃は行き届いているか、壊れている設備はないかなどホテル内を点検し、不備などがある場合は担当者に指示を出します。
設備や備品の状況だけではなく、スタッフの接客やサービスがホテルで定められた基準に満たしているか、お客様が困っていることはないかなど現場の声を聞くことも欠かせません。
お客様対応
著名人やお得意様など特別なお客様が訪れた際には、副総支配人が挨拶をしたり、場合によっては直接接客を担当したりすることがあります。
状況に応じて接客業務やクレーム対応をすることもあり、臨機応変な対応が求められます。さまざまな経験を積んだ副総支配人の接客スキルや対応力は、ホテルの見本としてスタッフからも注目されるでしょう。
このように副支配人は、管理やサポート、お客様対応と仕事内容は多岐に渡り、ホテル業務が円滑に進むよう務めます。ホテル運営の鍵を握る責任ある仕事です。
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副総支配人(AGM)のやりがい・大変さとは?
副総支配人(AGM)のやりがい
- 総支配人をサポートし現場の指揮をとる誇り
- 経営戦略を練り作り上げる面白さ
副総支配人は、ホテルの方向性を現場スタッフに伝え、実際に指揮を取る役目を担います。よりよいホテルを作るために、細かなところまで目を配り、自分の判断や指示で現場を動かすそうです。理想とするホテルに向けて、現場の指揮を取るというところにやりがいや誇りを感じられる仕事でしょう。
さらに、ホテル経営をよりよくするためには業績を上げることはとても重要となり、そのために経営戦略を練ることが必要です。新たな試みや斬新な企画を取り入れながら、ホテルを盛り上げる戦略を考えることが、副総支配人の仕事の面白さでもあります。経営戦略が成果を出し目標を達成したときなどは、大きな達成感を感じると共に自信にもつながるでしょう。
副総支配人(AGM)の大変さ
- ホテルの経営を担う責任がある
- ホテルの全業務に精通していなければならない
経営陣の一員として、ある程度の裁量を持ちながら仕事ができる一方で、責任も重大です。売上や客室稼働率が落ちたときや、社内で不祥事が起きたときは、副総支配人が責任を負うことがあります。
また、ホテルで働いているスタッフやその家族の生活も背負っているという責任もとても重くのしかかることも。副総支配人になるためには、大きな責任感も求められるのです。
さらに、副支配人になるためには、さまざまな職種で経験と知識を積むだけではなく、ホテルの全業務を把握するために相当な努力が必要です。全業務に精通していることで、業務の指示や対応が的確におこなえるようになります。各部門から上がってくる報告にしっかりと目を通し、現場でどのようなことが起きているのかを把握できる状況を作らなければなりません。
副総支配人(AGM)に求められること
必要な資格
副総支配人になるための必須資格はありません。しかし、ホテルでのさまざまな業務の経験が求められます。
次のような資格があると現場で役立てることができるでしょう。
特に、ホテルビジネス検定試験は、ベーシックレベルに加え管理職向けのマネジメントレベルの資格が実際の業務で役に立ちます。
・ホテル実務技能認定試験
・ホテルビジネス実務検定試験
必要なスキル
一方、ホテル運営を統括している副総支配人には次のようなスキルも求められます。
・責任感
・コミュニケーション能力
・語学力
・オペレーション能力
・臨機応変な対応力
ホテルの副総支配人として、ホスピタリティ精神と責任感はもちろんのこと、スタッフのまとめ役として、コミュニケーション能力やオペレーション能力も重要となるでしょう。思いがけない出来事も冷静に処理できる臨機応変な対応も求められます。
副総支配人(AGM)のキャリアステップについて
副総支配人として働くことで次のようなことが身につきます。
・マネジメント能力
・ホテル経営に関する知識
ホテルの経営者の一人として経営や運営に関わることで、ホテル経営に関する知識やマネジメント能力が身につきます。総支配人によって考えや経営方針が異なるので、さまざまな総支配人の下で働くことが自分の成長につながるはずです。
副総支配人として経験を積み実績を残した後には、ホテルのトップである総支配人を目指すことになります。よりグレードの高いホテルにヘッドハンティングされ転職する場合もあります。
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副総支配人は、総支配人の右腕として円滑なホテル運営を担っています。
責任を伴う仕事ですが、自分の力でホテル全体を動かす醍醐味を味わえるので、仕事を通してやりがいを感じられるでしょう。
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