クロークはホテルのマルチプレイヤー的な存在!
クロークとは、ベルスタッフやフロントと同様、ホテルの顔とも言えるポジションです。
クロークは、荷物のお預かりや館内の案内だけではなく、困っているお客様がいれば各部門へ連絡するなど、状況に合った対応もしています。
そのときの場面によって、さまざまな役割を担うこともあるクロークは言わば、ホテルのマルチプレイヤー的な存在です。
次の項目より、クロークの仕事内容を解説するので、ぜひ新たな魅力を発見してくださいね。
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クロークの仕事内容とは?
クロークはお客様の手荷物やコートなどを一時的に預かる仕事です。ホテルの入り口付近やレストラン、宴会場近くにクロークを設置して、いつでも荷物をお預かりできるようにしています。
クロークの仕事内容は主に次の3つに分けられます。
お客様の荷物を預かる
ホテル利用者の目的は宿泊以外にも、ホテルで開催されるパーティーや結婚式などへの参加、レストランでの食事などさまざまです。クロークは、お客様がリラックスした状態で過ごせるよう、お客様の上着や荷物を預かります。荷物を受け取る際は、対になった番号札のひとつをお客様に渡し、もうひとつは荷物につけて、持ち主がわからなくならないよう管理。
荷物を預かる際は、貴重品や壊れ物がないかどうか確認することで、受け渡し時のトラブルを回避できるでしょう。
お客様の大切な荷物を預かる仕事なので、取扱いの丁寧さや接客マナーが求められますね。
クロークの整理
お客様が荷物を丁寧に保管できるよう、預かった荷物を整理整頓しておきます。見やすいように番号札の順番通りに並べ、お客様が受け取りに来たときにスムーズに引き渡せるよう工夫することも必要です。
特に一人のお客様が複数の荷物を預けたときは、渡し忘れがないようわかりやすく保管することを意識しなければいけません。予定を把握しておき、お客様の動きを予測して荷物を取り出す準備をしておくことも大切です。
そのためにも、常にパーティーなどの進行状況を確認しながら、荷物の引き取りラッシュに備えた心構えが必要でしょう。
お客様に荷物を渡す
クロークにお客様が来たら、預かっていた荷物からお客様のものを探して手渡します。取り間違えを起こさないように慎重に対応しなければなりませんが、お客様を待たせないためのスピードも必要です。また、パーティー後など大勢のお客様がクロークに集中するときにも、慌てずに対応できる冷静さやスタッフ間のチームワークも欠かせません。
このように、クロークはお客様の大切な荷物をお預かりするので、ホテル全体の信頼にも関わる重要な職種と言えます。上記以外にも、会場内の後片付けや会場準備のお手伝いもする場合もあるため、臨機応変に行動しなければなりません。
クロークは、お客様がホテルを利用する最初と最後の場面に接することが多くあります。
よりよいサービスを提供できれば、ホテル全体のイメージアップにもつながるでしょう。
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クロークのやりがい・大変なこととは?
クロークの仕事のやりがい
- お客様の大切な荷物を預かる誇り
- チームワークを発揮できたときの達成感
上着やカバンなど、お客様によって荷物の種類は千差万別なので、取り扱いには細心の注意を払わなければなりませんね。ただ、中にはサプライズとして用意したプレゼントなども預かることも。
プレゼントがお客様の手元に無事に渡り、感謝の言葉をかけてもらえたときは「お客様のお役に立てた」など、クロークとしてのミッションを遂行したという充実感を得られるでしょう。
また、複数のスタッフと連携して大きなミスもなく、業務をやり遂げたときの達成感はクロークにとって醍醐味ではないでしょうか。誰かが困っているときに、そっとフォローに入れる体制を作るためにも、日頃から積極的にコミュニケーションを図りましょう。
クロークの仕事の大変さ
一方、クロークだからこそ感じる大変さもあるようです。
- 間違いや紛失が許されないプレッシャー
- どんな状況でも平常心を保つ姿勢
お客様の大切な荷物を預かるので、取り間違いや紛失は許されません。受け渡しや管理など、業務の正確さが求められます。間違いのないように責任感をもって仕事にあたることで、お客様や上司からも信頼を得ることができるでしょう。
また、クロークは受け渡しが集中する状況でも慌てずに対応することが求められます。
「お客様を待たせてはいけない」という気持ちが先行してしまうと、番号札の渡し忘れや荷物の取り違えなどのミスにつながる危険性が。
どのような状況でも的確なサービスが提供できるよう冷静さを保つことが大切です。迅速に対応できるよう事前の準備を徹底しておく必要もあるでしょう。
クロークの仕事を通して身につくこと・キャリアステップできる?
クロークは、お客様の荷物を預かるという、ホテルの信頼に関わる責任ある役割を担います。クロークとして働くことで、次のようなスキルが身についてきます。
- 迅速な対応力
- 高度な接客スキル
- 観察力
- オペレーション能力
クロークとしてお客様と接する中で、迅速な対応力や高度な接客スキルが培われます。お客様の動きを予想して準備を整えるなど、クロークで磨かれたオペレーション能力は、他の職種についたときにも活かすことができるでしょう。
クロークの次のステップとしては、フロントや客室係などホテル内で違う職種にチャレンジすることや、より高度な接客スキルが求められるグレードの高いホテルへの転職などが考えられます。
クロークの仕事に興味がある!なるために必要なこと
クロークとして働くために特別な資格は必要ありませんが、次のようなスキルが求められます。
- 接客マナー
- 冷静な判断力
- 責任感
- 臨機応変に対応する柔軟さ
接客業などの経験がある場合は、基本的な接客マナーなどをクロークの仕事で活かすことができるでしょう。混雑時でも慌てない冷静な判断力や、状況にあわせて行動できる柔軟な対応力も欠かせません。
クロークは、お客様の声をダイレクトに聞けるポジションです。自分の行動一つでお褒めの言葉やお叱りの言葉を受けることも。そんなときでも、お客様の声を素直に受け止めつつ、上記のスキルも活かしていけばクロークの業務で右に出るものはいないでしょう。
クロークのお仕事探しはおもてなしHRで!
クロークは、お客様の大切な荷物の受け渡しだけではなく、常に周囲にアンテナを張り状況に応じた行動をしなければなりません。
お客様が、ホテルで快適に過ごせるよう細やかな配慮を意識していきましょう。
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