皿洗いで腰が痛い!原因と対処方法を把握しよう

皿洗いは前かがみの姿勢になりやすく、腰を痛めるリスクが高い作業です。飲食店などで皿洗いの仕事をしている人は、歩行がつらくなるほどの腰痛に陥ることもあるのでは。この記事では、皿洗いで腰が痛くなりやすい原因や、腰痛を防ぐためのポイントについて解説します。皿洗いの仕事で腰を痛めた際の対応も紹介するので、体を労わりながら働くための参考にしてくださいね。

皿洗いで腰が痛くなる原因と対策

皿洗い

Monet – stock.adobe.com

皿洗いをしていて、腰が痛くなった経験を持つ人は多いのではないでしょうか。

家庭での皿洗いなら、数日くらい休んだり、家族に交代してもらったりということもできますよね。しかし、仕事として皿洗いをするのであれば、そうはいきません。

皿洗いで腰を痛めてしまう原因とは何なのでしょうか。腰を痛めないためのポイントや、仕事で腰を痛めた際の、適切な対応と併せて見ていきましょう。

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皿洗いで腰が痛くなるのはなぜ?

まずは、皿洗いで腰が痛くなる原因を把握しましょう。身長や体質によって左右される部分もありますが、一般的な3つの原因を解説します。

シンクの位置が低い

古いタイプのシンクは、昔の日本人の身長に合わせて低く設計されています。また、新しいタイプのシンクでも、背の高い人とっては低く感じることがあるでしょう。

シンクの位置が低ければ皿洗いをする時に、前かがみになりがち。負担の掛かる姿勢になることで、腰を傷めるのですね。

同じ姿勢でいる

皿洗いで動かすのは、基本的に手と腕です。足腰は同じ姿勢でいることが多いのではないでしょうか。同じ姿勢を続けると、体に負担がかかります。

家庭の皿洗いでも大変ですが、飲食店などに勤めていれば、1日に何時間も同じ姿勢で皿洗いをし続けることもあるでしょう。退勤時間になるころには、腰が痛くて大変な状態になっているかもしれません。

もともと姿勢が悪い

もともと姿勢が悪い人は、ちょっとした事で腰を痛めやすいと言われています。

前かがみの姿勢を取る皿洗いが引き金になって、腰痛に陥ることもあるのではないでしょうか。腰だけではなく、肩こりや関節の痛みといった症状が出ることも。

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皿洗いで腰を痛めないためのポイント3選

整形外科

pureradiancecmp- stock.adobe.com

腰が痛くなるとは言え、ほとんどの人にとって皿洗いは避けて通れない仕事ではないでしょうか。腰痛は予防が肝心です。皿洗いで腰を痛めないためのポイントを見ていきましょう。

背筋を伸ばす

皿洗いで腰を痛める大きな原因は、前かがみの姿勢になることです。皿洗いをする際には、意識して背筋を伸ばしましょう。

シンクの中で洗おうとすると、背の高い人はどうしても前かがみになってしまいます。泡の飛散に注意しながら、食器を旨の位置まで持ち上げて洗いましょう。

「やはりシンクの中で洗いたい!」という場合は、足を広げて腰を落とす方法や、片足を台に乗せて腰の位置を低くする方法がおすすめ。いずれも長時間続けると足が疲れてしまうので、ときどき姿勢を変えることがポイントです。

イスに座って皿洗いする

身長とシンクの高さによってはうまくいかないこともありますが、イスに座って皿洗いする方法もあります。

飲食店などの職場で皿洗いする場合は、事情を話して許可をもらってくださいね。

ストレッチや筋トレをする

ストレッチや筋トレにも、腰痛予防の効果が期待できます。前かがみの姿勢や、長時間の立ち仕事で凝り固まった体をほぐしましょう。また、筋力を付けることで腰を支える力が強くなり、痛めにくくなるかもしれません。

ただし、腰に痛みを感じる時にやるのはNG。体の調子と相談しながら、無理のない範囲で試してくださいね。

湯船に浸かる

家族が多く、毎日大量の食器を洗う、キッチンスタッフとして働いているなど、皿洗いで腰を痛めるリスクが高い人は、普段から体を労わることが重要です。

バスタイムはシャワーだけで済まさず、毎日湯船に浸かることがおすすめ。腰痛に効果があるとされている入浴剤を試してみるのも良いでしょう。

整形外科で相談する

体の悩みは、整形外科で相談することが確実です。ひとりひとりの骨格を見て、腰を痛めないためのアドバイスをもらえるのではないでしょうか。

また、腰痛予防にはコルセットを使うことが効果的と言われていますが、合わないコルセットでは意味がありません。整形外科で相談して、適切な素材やサイズのものを教えてもらうと良いでしょう。

皿洗いの仕事で腰を痛めたら労災認定の可能性がある

皿洗いの仕事で腰を痛めた場合は、まず職場に報告しましょう。「腰痛の原因が仕事にある」と判断され、労災認定を受けられる可能性があります。

労災認定を受ければ、労災病院で自己負担ゼロの治療が受けられたり、休業補償給付が支給されたりします。安心して治療に専念し、職場に復帰するための制度なので、ぜひ活用しましょう。

腰痛が労災と見なされるかどうかはケースバイケースですが、報告は必ずしてくださいね。なお、労災に遭った時の対処方法については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。

参考:腰痛の労災認定について/厚生労働省

家事や仕事をする時は体を大切にしよう!

家事や仕事で食器をきれいに洗うのは大切なことですが、自分の体はもっと大切です。「腰に負担が掛かっている」という体からのサインを感じたら、無視せず対処してくださいね。

なお、ホテルのレストランなど、キッチンの仕事を探す際にはおもてなしHRをご活用ください。

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