履歴書における「職歴」とは?
職歴は「職務経歴」の略称です。よって、1日~2日だけの短期アルバイトも広義では職歴と言うことができます。ただし、履歴書における職歴は定義が異なりますので、注意が必要です。履歴書に記入できる・記入すべき職歴をみていきましょう。
新卒学生の場合
新卒の就職活動で提出するエントリーシートや履歴書の職歴では、アルバイトの職歴は記入は不要とされています。履歴書などの重要書類に記入すべき職歴は、「社会人の職歴」と考えられているためです。
よって、数年働いたアルバイトやインターンでの経験も、残念ながら履歴書の学歴・職歴欄に記入することはできません。ただし、これは学歴・職歴欄に限った話。学外の経験は、志望動機欄や自己PR欄でアピールすることが可能です。
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社会人・既卒の場合
社会人の就職・転職活動の履歴書で記入すべき職歴は、正社員あるいは契約社員のみが基本とされています。アルバイトを職歴と認めない採用担当者も、少なくないのです。
しかし、アルバイト歴を絶対に記入してはならない、という決まりはありません。素直に「職歴なし」と記入するのも、アルバイト歴を記入するのも本人の自由です。応募先や就業経験にあわせて、臨機応変に対応しましょう。
ただし、経歴詐称は言語道断です。書類選考は通過できても面接でボロが出たり、入社後に発覚すれば、懲戒解雇になる恐れもゼロではありません。決して行わないでください。
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「職歴なし」と履歴書に書かないのはアリ?
これまで1度も働いたことがない方や、職歴を履歴書に書きたくないという方は、履歴書に職歴を記入しなくても良いのでしょうか。
結論から言えば、職歴がないことが伝わるように、「職歴なし」と記入しておくのが得策です。履歴書に設けられているのは「学歴・職歴欄」ですので、学歴と職歴、どちらにも触れておいた方が賢明でしょう。
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履歴書・職歴欄の書き方:職歴なしの新卒学生の場合
4年制大学に通っている新卒の大半は、上記のような学歴・職歴欄になります。履歴書の記入欄は、学歴・職歴ごとに区切りがないものがほとんどですので、それぞれの項目を記入する前に「学歴」「職歴」と中央寄せで記入しましょう。
学歴は「中学校卒業の年月」から、最終学歴は「大学卒業見込みの年月」が基本。職歴は、「なし」とだけ記入しておけば問題ありません。「なし」の次の行に「以上」を右寄せで記入すれば、学歴・職歴欄は完成です。
ただし、就活解禁の大学3年生10月以前から就職活動を始める場合は、「卒業見込み」ではなく「卒業予定」と記入するのがベター。書き方の詳細は、下記記事からチェックしてみてください。
履歴書・職歴欄の書き方:職歴なしの社会人の場合
社会人の履歴書の学歴・職歴欄は、就業経験が全くない場合と、正社員・契約社員以外の就業経験がある場合で、書き方が異なります。それぞれの履歴書の学歴・職歴欄の書き方とあわせ、職務経歴書の必要性についてご紹介します。
就業経験が1度もない場合
就業経験がない場合は、上記のように記入するのがおすすめです。
学歴の書き出しは「高校卒業の年月」、学歴の終わりは「最終学歴の卒業年月」を記入するのが一般的です。高卒で学歴欄が心もとないと感じる場合は、書き出しを「中学校卒業の年月」にするのも良いでしょう。
職歴は「なし」と記入、次の行に「以上」を右寄せで記入すれば、履歴書の学歴・職歴欄は完成です。また、下記のような表現でも問題ないとされています。
職歴がないインパクトが弱まる一方で、不誠実と受け取る採用担当者もいることでしょう。どちらが正解ということはありませんので、好ましい記入方法を選択してください。
正社員・契約社員以外の就業経験がある場合
アルバイトやパートなどの就業経験がある方は、上記のように雇用形態を明記しましょう。ただし、3カ月未満の職歴は良い印象にはなりませんので、記入は避けるのが無難です。記入したい場合は、短期アルバイトとして1行にまとめておきましょう。
掛け持ちのアルバイトや、パートタイマー、派遣社員の職歴の書き方は、下記記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
正社員・契約社員への応募は職務経歴書も提出
正社員・契約社員への応募では、職務経歴書の提出を求める企業も少なくありません。就業経験がない方にとっては、厄介ですよね。しかし、たとえ就業経験がなかったとしても、職務経歴書は提出した方が好印象になるようです。
好印象に繋がるのは、職務経歴書にフォーマットがないことが関係しています。職歴のほか、身に付いているスキルや自己PRなど、記入内容は自身で決めることができますので、履歴書では伝えきれない思いを伝えるツールとして、上手に活用しましょう。
「職歴なし」をカバーする履歴書の書き方
誇れる職歴がないことで、求職活動が足踏み状態になってしまっている社会人もいるはずです。そんな方へ向け、職歴をカバーする履歴書の書き方をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
履歴書の作成はパソコン・スマホがおすすめ
働き方の多様化が進む現代であっても、履歴書で職歴が重視されるのは変わりありません。よって、まずは職歴がなければ求職活動は難航する、という事実を受け止めましょう。
そして、職歴なしという大きなハンデを乗り越えるために必要なのは、たくさんの求人に応募をすることです。気になる求人があれば、臆せず応募しましょう。
この時、履歴書は手書きでなくても構いません。パソコンで作成した履歴書であれば、修正も提出も楽ちん。指定がなければ、データ作成の履歴書で求職活動を進めてみてください。
空白期間を短く、仕事に一貫性を持たせることを意識する
学歴や経歴を詐称するのは言語道断ですが、事実に基づいてさえいれば、どんな表現をしても問題はありません。よって、可能であれば空白期間を短く見せるような履歴書の作成にあたってください。
短期バイトを行っていた期間を1行にまとめて記入したり、期間満了の退職を「派遣期間満了につき退職」と記入したりするのがその例です。職務経歴書で、キャリアストーリーを補足するのも良いでしょう。ぜひプラスに映るような表現を探し、記入してみてくださいね。
志望動機・自己PR欄でしっかりとアピールを
ニートやフリーターに対し、採用担当者が真っ先に疑問に思うのは「なぜ正社員になろうと思わなかったのか」ということ。人柄重視の採用担当者であれば、なおのことでしょう。
職歴だけでは伝わらない思いは、志望動機や自己PR欄でアピールすることができます。病気・介護など、致し方ない理由で正社員の道を閉ざされた方は、存分に思いを伝えましょう。面接の場でも必ず聞かれるはずですので、口頭で話す準備もしておいてくださいね。
前に進めないなら転職エージェントを頼ろう
「ずっと採用してもらえない……」と、半ば諦めムードで求職活動を続けて方もいるかもしれません。そんな方は、1度転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントは、求職者の仕事探しをサポートするサービス。履歴書の書き方や、面接対策を行ってくれるサービスもあります。悩みを相談しただけで、前向きな気持ちになれることも大いにありますので、ふさぎ込んでしまう前にぜひ頼ってみてください。
履歴書が「職歴なし」でも採用される可能性はある!
履歴書の職歴欄に記入できる職歴には、決まりがあります。
新卒の場合は、「職歴なし」と記入するのが基本。社会人は、就業経験の有無によって書き方が異なりますが、就業経験がなければ「職歴なし」、少しでも就業経験があれば雇用形態を明記したうえで記入しておくのがおすすめです。
特に、職歴のない社会人は風当たりが強くなりますので、少しでも良い印象を残せるよう、こだわり抜いた履歴書を作成してくださいね。
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