面接官のNGワードを理解しよう
面接官は、求職者にさまざまな言葉を投げかけます。真意を探るための深入りした質問や、あえて意地悪な反応をして見せることもあるのではないでしょうか。
求職者がどのような人物なのか、しっかり見極めることは重要ですが面接中の発言には充分に注意を払う必要があります。何の気なしに使ったワードが就職差別に繋がったり、求職者のモチベーションを下げる危険性があるためです。
面接中に特に控えるべきNGワードや、NGワードを防ぐポイントについて解説します。
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面接官のNGワード:法に触れる恐れのあるもの
面接官の言葉は、そのまま企業が発信した言葉だと捉えられます。もし不適切な発言があれば、今の時代はあっという間に世間に広まります。また、面接中の不適切発言は求職者が不快になるだけではありません。
以下のような発言は、法に触れ、罰則を受ける恐れのあるNGワードです。しっかり把握し、絶対に使わないことを徹底しましょう。
本人に責任のない事項の把握
出身地や家族の仕事などは、本人が就業する能力とは全く無関係ですよね。以下の内容を面接で質問をしたり、応募書類に記載させることは就職差別に繋がるためNGです。
- 本籍・出生地に関すること (「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることも含む)
- 家族に関すること(家族構成/職業/健康/病歴/地位/学歴/収入/続柄/資産など)
- 住宅状況に関すること(間取り/賃貸か持ち家か/近隣施設/周辺地図を書かせること)
- 生活環境・家庭環境などに関すること
本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握
どのような思想や信条を持っているかといったことも、業務とは無関係ですよね。以下の質問も、本人に責任のない事項と同様に就職差別に繋がるNGワードです。
- 宗教に関すること
- 支持政党に関すること
- 人生観、生活信条に関すること
- 尊敬する人物に関すること
- 思想に関すること
- 労働組合に関する情報、学生運動など社会運動に関すること
- 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
愛読書や尊敬する人物などについては、ひと昔前の面接ではごく当たり前に行われていた質問ですね。時代の流れとともに、不適切と判断されたワードもあるのです。「知らずに使ってしまった」では済まされないことなので、常に最新の情報を基準にしてくださいね。
参照:就職差別につながる発言について/公正な採用選考の基本(厚生労働省)
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
面接官のNGワード:入社意欲を低下させるもの
面接官の発言は、法に触れないようにすればそれで良いというものではありません。法に触れることは無くても、求職者の入社意欲を削ぎ、企業の評判を落とす恐れのあるワードもあります。面接官は、求職者を選ぶと同時に、選ばれる立場であることを意識することが必要です。以下のような、発言には気を付けましょう。
意味不明な質問
意図が分からない質問を投げかけられると、求職者は困惑します。
「あなたを動物に例えると何ですか?」「100万円貰ったら何に使いますか?」といったタイプの質問です。こうした質問は、求職者の反応を見て臨機応変さや柔軟性があるかを判断するためのものですよね。
しかし、求職者によっては「この面接官は何を言っているの?」「変なことを聞く企業だな」と感じ、入社に不安を覚えるリスクがあります。NG質問というわけではありませんが、投げかけるタイミングを見極める必要があるでしょう。
否定的な言い方
「あなたの経歴でなぜうちを志望したのですか?」「あなたの資格はうちでは使えませんよ」と言った発言は圧迫面接だと捉えられます。圧迫面接は、求職者の適性を判断するための物として何となく許容されている部分もありますが、時代は変化しています。
今の求職者に中には圧迫面接を行う企業=ブラック企業だと認識している人が少なくありません。精神的な苦痛を受けたとして訴訟されるリスクや、悪い評判が広がって業績が傾く恐れもあります。面接官のひとつひとつの発言のみならず、面接全体のあり方についても見直しましょう。
圧迫面接のデメリットについては、以下の記事をご参照ください。
面接官のやる気が無い意地悪な態度がもたらす採用活動へのデメリット
面接官のNGワード:差別と取れるようなもの
求職者に対する質問のみならず、面接官個人の意見・感想や、アイスブレイクのための世間話にも注意を払う必要があります。
例えば「私の妻は結婚を期に仕事を辞めたんですよ」「男性で一般事務を志望するのは珍しいですね」といった発言は「女性は結婚したら仕事はやめるべき」「男性には向かない仕事」と言われたように感じる人も居るでしょう。
企業の顔として、求職者に接する面接官は発言を多角的に検証し、差別と捉えられないワードを選ぶことが重要なのです。
面接官のNGワードは企業の死活問題
面接中のNGワードとされる言葉は、誰が聞いても明らかな差別!と感じるものだけではありません。
過去には特に問題視されていなかった言葉や、面接官の個人的な見解についての発言も、差別的・不適切と見なされることがあるのです。面接官の何気ない発言が、大問題に発展するリスクが常にあることを忘れないでください。
厚生労働省のホームぺージなどを参考に、NGワードを使わないための定期的な研修を行うと良いでしょう。
宿泊業での面接官のNGワードは集客にも悪影響
ホテル・旅館などのホスピタリティが重要な職種で、面接官がNGワードを使うとどんな印象を受けるでしょうか。
「求職者にこんな発言をするくらいだからお客様のことも大事に思っていないのでは?」と思ってしまいますよね。求職者は面接の感想を家族や友人に話す可能性があります。そこからさらに話が広がり、客足を遠ざけることになるかもしれません。
どの業界の面接でもNGワードは使ってはなりませんが、人による評判が命とも言える接客業においては、特に厳重な注意が必要です。
採用活動の最適化には採用支援サービスを導入しよう
求人を出しても応募者が集まらない、希望に適う人材が来ないといった悩みを抱える企業が多いのではないかと思います。せっかく面接に来てくれた求職者を失望させないためにも、面接官によるNGワードの発言は、しっかりと防止してくださいね。
また、求人の出し方についても見直してみましょう。総合的な求人情報サイトへの求人広告の掲載は、幅広い層に求人をアピールできることがメリットです。しかし、その一方でターゲットを絞ることはできないため、場合によっては効率的に行かないこともありますよね。
そんな時には、ひとつの業界に絞った採用支援サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。さまざまな業界向けのサービスがありますが、おもてなしHRはホテル・旅館などの宿泊業界に特化しています。
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