ホテルの仕事は楽しい?
夜勤を含む不規則なシフトや長時間勤務、クレーム対応に力仕事。ホテルの仕事は、華やかなイメージがある一方でこのような重労働できついと言われることが少なくありません。
確かに、ホテルに勤める以上は避けて通れないきつさはありますが、実際に楽しいと感じて働いているホテルマンも大勢居るのです。
彼らがホテルの仕事のどんなところにやりがいや魅力を感じているのか、楽しさの中でどのような覚悟を持ち仕事に臨んでいるのか、見ていきましょう。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
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ホテルの仕事のここが楽しい!
ホテルは、人が集まるところです。ホテルの仕事が好き、楽しい!と感じられる場面は、やはり人と人とがふれあう場面ですね。具体的にどんな楽しさがあるのか解説します。
お客様との交流ができる
ホテルの仕事を楽しく続けられる人に共通しているのは「お客様との交流を楽しんでいる」という点ではないでしょうか。お客様とホテルのスタッフは時として、関係性の枠を超えて人間同士の心のふれあいができることがあるのです。
常連のお客様の記念日を一緒にお祝いしたり、初めて利用するお客様とすっかり打ち解けたり、あなたのファンになってくれる可能性もあります。
サービスに満足したお客様から「ありがとう」の言葉が貰えるのが何よりも嬉しいというホテルマンも大勢居ます。
チップやご祝儀が貰えることがある
日本では宿泊料金にサービス料が含まれているので習慣にはなっていませんが、案内を担当したお客様からのチップや、新婚旅行などのお客様からのご祝儀が貰えることがあるのも、ホテルで働く楽しみのひとつです。
金額は1000円か2000円程度が多いようですが、高級ホテルでは車のドアを開けただけで10000円ものチップを貰った、というホテルマンも居ます。お金はもちろん嬉しいのですが、それ以上にお客様の気持ちが嬉しいですよね。ただし、受け取り禁止のホテルもあるので注意が必要です。
海外ではチップ文化が根付いているので、日系ホテルの海外支店に勤務すればチップを貰う機会も増えることでしょう。ちょっとしたお金をコツコツ貯めるのは、何とも言えない楽しみがあるもの。貯金が大好きな人は、チップを目標に海外勤務を目指してみるのも良いかもしれません。
文化の違いに触れる
インバウンド政策により、海外からのお客様が爆発的に増加しました。ホテルにもあらゆる国のお客様が訪れていますよね。
それぞれの国や地域で、生活習慣や文化は異なります。寝食を提供するホテルで仕事をすれば、その違いを目の当たりにすることになります。
対応に困ったり、戸惑ったりすることも、もちろんありますが、異文化に触れるのは刺激的なことです。見聞が広がり、グローバルな視点で世の中を見られるようになった実感があるホテルマンは、仕事にやりがいや魅力を強く感じるようです。
次々に仕事がある
ホテルの仕事は業務量が多く、やるべきことが次々にあります。負担に感じる人も居ますが、手持ち無沙汰になるのが苦痛な人や、アクティブに動いているのが好きな人とってはメリットです。
また、シフトによっては長時間勤務になることもありますが、常に何かしている状態であれば、時間が経過するのも早く感じられるでしょう。
暇にしている仕事よりも、体感時間が短く気持ちの面では楽だと言うホテルマンも居ます。一般的にマイナスイメージが強いホテルならではの忙しさも、感じ方はひとそれぞれなのですね。
チームで仕事ができる
世の中の仕事には、一人ひとりが黙々とやるタイプのものもあれば、チームワークが必要なタイプのものもあります。ホテルの仕事は完全に後者のタイプで、全ての関係者が協力しないと現場が回りません。
そのため、ホテルの従業員は自分の担当業務の枠を超えた連携を取り合って、業務にあたります。職場の人と仲良く働きたい、チームで仕事をするのが好き、という人にとっては楽しく働ける職場と言えるでしょう。
自分らしさを活かして働ける
対応方針や接客のマニュアルはあっても、良いサービスに正解はありません。
それぞれの従業員が、自分の持ち味を活かして「自分にしかできないサービス」を追求しながら働けるのが、ホテルの仕事最大の魅力なのではないでしょうか。
また、担当業務を自分の工夫で効率化したり、アイディアを他の従業員に共有してより良い職場づくりに貢献しやすいのも、さまざまな分野のプロが集まるホテル業界の特長です。
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ホテルの仕事では自分から楽しさを見出だそう
ホテル業界は、向いている人にとっては楽しいことが多い仕事ですが、巷で言われているように厳しい面があることも事実です。就職を考えるのであれば、不規則な勤務時間や肉体労働、人間関係の濃さには覚悟を決める必要があります。
しかし、ホテルの仕事を「やらされている仕事」ではなく「自分ごと」として捉える考えを持てば、やりがいを見出だすことができるはずです。
自分ごととして真剣に考えたアイディアが、お客様の喜びや仲間の助けになれば素晴らしいですよね。一般的な企業には無いきつさがある仕事だからこその楽しみもあるのが、ホテル業界なのではないでしょうか。