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ガストロノミーツーリズムが今、人気!開催するメリットや課題とは?

遥か古代から人類は、美食を求めて生きてきました。フランス語では美食のことを「ガストロノミー」と言います。最近では、美食を巡る旅である「ガストロノミーツーリズム」の人気が高まっています。ガストロノミーツーリズムがもたらすメリットや、課題について解説します。

ガストロノミーツーリズムとは

じゃじゃ麺

naoko- stock.adobe.com

 

「ガストロノミー」という言葉を聞いたことはありますか?この言葉はフランス語で、食文化や料理について考察することを意味しますが、日本語では「美食」と訳されることが多くあります。

 

また、特に品質の高い美食を提供するレストランは「ガストロノミーレストラン」と呼ばれています。ガストロノミーレストランでは、こだわりぬいた食材や一流シェフ、美しい食卓芸術に選りすぐりのワインなどを揃え、お客様に特別なひと時を提供してます。

 

本来、格式の高い食事に使われる言葉でしたが、今はご当地グルメを味いながら地域をまわる「ガストロノミーツーリズム」という旅行のスタイルが流行しています。欧米での和食ブームも手伝って、ガストロノミーツーリズムはインバウンド客の呼び込みにも効果があります。

ガストロノミーツーリズムの魅力はどんなところ?

油麩丼

sasazawa – stock.adobe.com

 

全国の観光地で、さまざまなスタイルのガストロノミーツーリズムが開催されています。ご当地グルメを味わいながらのノルディックウォーキングや、スタンプラリー形式のもの、温泉巡りとセットになったツアーもあります。

 

ガストロノミーツーリズムの魅力は、地元の人が「ほんとうに美味しい」と思っているご当地グルメや地元の名店の料理を味わえるところです。サービスエリアや道の駅では販売されていない、観光客向けに作られた「名物」とは一味違った本物を味わえるので人気が高いのですね。

ガストロノミーツーリズムを実施するメリット

料理人

sunabesyou – stock.adobe.com

 

ガストロノミーツーリズムは、実施する側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。全国各地で盛んに開催される理由を探っていきましょう。

小さな町でも工夫次第で実現できる

ガストロノミーツーリズムは、観光資源の少ない小さな町でも工夫次第で実現可能です。もともと町にある飲食店やグルメスポットを活用するので、低コストで実施でき、仮に失敗したとしても大きな痛手にはならないでしょう。地域おこしの第一歩として取り組みやすい点がメリットです。

 

また、スタンプラリー形式などで周遊性を高めれば、地域の隠れた魅力が広く知られるきっかけにもなります。

飲食業同士の繋がりができる

ガストロノミーツーリズムには、一般の観光客のみならず飲食業界の関係者も多く訪れます。国内外からさまざまな料理人や食材バイヤー、レストランの経営者などが集まるため、飲食業界の横のつながりができる良い機会になるのです。

 

ガストロノミーツーリズムでの交流により海外のシェフと日本のシェフの交換留学が実現したり、新しい食材の卸し先が決まるということもあります。地域の飲食業界の動きが活発になれば、食文化がより深い物となるでしょう。

地域活性化

そして忘れてはならないメリットは地域活性化です。地域活性化とは、珍しいご当地グルメを目当てに観光客が集まってお金を使ってくれるだけではありません。

 

ガストロノミーツーリズムを行うことで、地元の飲食店や観光施設が協力しあい、結束が強まります。一度協力体制ができあがれば、ガストロノミーツーリズム終了後も継続されて、さらなる地域活性化が実現できる可能性があります。

ガストロノミーツーリズムの事例

江の島

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食文化を深め、地域活性化を促すガストロノミーツーリズムは、日本国内でも海外でも数多く開催されています。それでは具体的にどんなガストロノミーツーリズムが行われたのか、事例を見てみましょう。

海の街、志摩市のガストロノミーツーリズム

三重県志摩市で開催されたガストロノミーツーリズムは、約9キロの道のりを歩きながら、海鮮を中心としたグルメを巡るツアーでした。

 

名産品の伊勢海老の他、志摩市ソウルフードとして親しまれている、漁師料理が発祥の「てこね寿司」や生産量日本一を誇る志摩のあおさを飼料に加えて育てた「志摩あおさ豚」100%のウィンナーなどが提供されました。

 

伊勢海老はともかく、てこね寿司や志摩あおさ豚は全国的にはあまり知られていないグルメです。ガストロノミーツーリズムの魅力は、やはり本物の地元の味が楽しめることですね。

 

また、周遊コースも見どころあり、真珠の養殖などに使われたビン玉を約1キロにわたって並べた「ビン玉ロード」や、太平洋を一望できる磯笛岬展望台など、海の街ならではの魅力が詰まったコースでした。

江の島のグルメを巡るガストロノミーツーリズム

観光地として人気の高い江の島でも、ガストロノミーツーリズムが開催されました。江の島のグルメといえば、海鮮ですよね。特にシラスは有名で、海鮮丼やハンバーガーなど、さまざまなメニューに使われています。

 

ガストロツーリズムでは、シラスを使ったコロッケがメニューに入っていました。シラスのコロッケというのは、他の地域ではなかなか食べられない珍しいグルメではないでしょうか。

 

また、近隣都市の海老名市にある酒造で作られた梅酒や、藤沢市のブランド豚を使った豚汁もコースに入っていました。江の島を中心とした神奈川県のグルメがたっぷり堪能できるガストロノミーツーリズムですね。

台湾でタピオカミルクティー発祥の店を巡るガストロノミーツーリズム

ガストロノミーツーリズムは、海外でも開催されています。台湾では、日本でも大流行のタピオカミルクティー発祥の店を巡るガストロノミーツーリズムが行われました。

 

台湾で3番目に大きな都市「台中」には、日本統治時代の面影が数多く残っており、建築遺産を巡りながらグルメを楽しむという企画でした。タピオカミルクティーの他には、地元の市場で人気が高いグルメや、台湾ビールを味わうことができたそうです。

ガストロノミーツーリズムの課題

レベルアップ

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低コストで企画でき、インバウンド客の誘致や地域活性化のチャンスがあるガストロノミーツーリズムですが、課題もあります。どういった課題があり、どのような対処が必要なのか考えていきましょう。

言葉の壁が高い

ガストロノミーツーリズムは、インバウンド客からも人気があります。外国人のお客様に対応するには、多言語化が必要ですが、ガストロノミーツーリズムは一般的な観光旅行よりも、言葉の壁が高いという課題があります。

 

何しろ提供するのは、地元独自のグルメです。オリジナリティ溢れる調理法で、翻訳が困難な場面が多々あり、意訳も必要になることでしょう。スムーズなインバウンド対応のためには、正しい多言語が欠かせません。プロの翻訳者への依頼なども視野に入れての対策が必要です。

旅行者の好みに合わせて食文化が変わる懸念

本来、ガストロノミーツーリズムは地元で愛される料理を旅行者に食べてもらうという趣向です。しかし、売れ行きや観光客の反応を気にするあまり、伝統の料理にアレンジを加えすぎてほぼ別の料理になってしまう懸念があります。

 

もちろん商売なので、ある程度旅行者の好みに合わせることは必要ですが、原型を失くさないように気を付けたいところですね。

 

アレンジするにしても「食べやすくアレンジしたバージョン」と「オリジナルバージョン」を作るなど工夫しましょう。

食の提供者のレベルを上げる必要がある

ガストロノミーツーリズムで多くの人を呼び込むからには、協賛する飲食店のレベルを上ことが必要です。料理の腕を磨く、従業員の接客を強化する、お店の清潔を保つなど、満足度を高める努力をしなければなりません。

 

自治体によってはガストロノミーツーリズムの開催に補助金が給付されます。補助金を活用し、専門講師による研修などを開くのも良いでしょう。

多様化する旅行の中のガストロノミーツーリズム

たこ焼き

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旅行のスタイルが多様化し、星の数ほどの「〇〇ツーリズム」がある現代ですが、ガストロノミーツーリズムは年代や性別、国籍をとわず人気が高いツーリズムです。

 

冒頭でもお伝えした通り今、インバウンド客は「和食」に注目しています。ガストロノミーツーリズムで提供されるご当地グルメは、寿司や蕎麦、すき焼きなどとはまた別の「和食」と言えます。

 

旅行にオリジナリティや特別感を求める傾向が強いインバウンド客に喜んでもらうには、ガストロノミーツーリズムはまさにうってつけではないでしょうか。

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