民泊専用保険とは?火災保険との違い、加入の必要性について解説

家や自動車を買ったり借りたりする場合、ほとんどの方が何らかの保険に加入することを考えるでしょう。加入が義務づけられているものもありますよね。では、これが民泊となるとどうでしょうか。民泊は一般の住宅を貸し出す事業なので、「火災保険に入っていれば問題ない」と考えるオーナーが少なからず存在するようです。しかし、これは非常にリスクの高い考え方だと言わざるを得ません。当記事では、民泊運営をするうえでどのようなトラブルが起こり得るのか、それに対してどんな保険を備えればよいのか、などについて解説します。

民泊専用の保険は必要?

保険を選ぶひと

iStock/BBuilder

民泊は、空き物件や空き部屋を宿泊施設として貸し出すものです。オーナーは個人である場合も多く、ホテルや旅館、もしくは民宿で本格的に宿泊事業を営むわけではありません。

そのため、民泊を始めるくらいで、新しい保険に入る必要はないんじゃない?と考える人が多いのが実情です。

しかし結論から言って、民泊をするなら保険加入は必須です。それも、民泊事業に特化した「民泊専用保険」への加入を強くおすすめします。

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民泊専用保険の加入がおすすめな理由

ポイントはこれ

iStock/takasuu

なぜ、火災保険だけでは不十分なのでしょうか。その理由は以下の通りです。

  • ・予想以上に火災、盗難、破損などの事故が多い
  • ・通常の火災保険では、民泊の損害をカバーできないことがほとんど
  • ・Airbnbなどの民泊サイトについている補償サービスは、住宅保険や賃貸保険の代用にはならず、トラブルが起こっても補償してもらえないケースがある

よく「火災保険に入っているから、大丈夫だよね」と考えるオーナーがいますが、一般的な火災保険では民泊運営時の損害に対応できないことがおわかりいただけたかと思います。

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そもそも火災保険とは?なぜ民泊は補償されないの?

マッチの家に火をつける

iStock/Yulia-Buzaeva

家を賃貸したり建てたりした際、火災保険に加入することになります。火災保険とは火災や落雷、水害などの事故によって生じた建物の損害を補償する保険のことで、内容に「家財保険」が含まれる場合は家財も補償対象となります。

民泊を行う住居の多くは、この火災保険に加入しているはず。しかし火災保険の適用範囲はあくまで一般住宅です。民泊運用に活用する住宅は事業用として見なされるため、一般の火災保険の適用外とされてしまいます。

つまり、民泊ゲストが火災事故を起こして建物や家財に損害が出た場合、その修繕や買い替えにかかる費用はすべてオーナーが捻出しなければならない、なんてことにもなりかねません。

もしそうなったら、大損害ですよね。だからこそ、民泊を運営するなら専用の保険に加入しておくべきなのです。

民泊運営にはトラブルがつきもの……だから保険が必要!

キッチンで困る外国人男性

iStock/tommaso79

不特定多数の人、しかも文化や習慣がまったく違う外国人が多く利用する民泊では、想定外のトラブルがつきものです。ここでは、具体的にどのようなトラブルが起こり得るかを紹介します。

家電の操作方法がわからない、慣れないキッチンに戸惑い火災を起こす

ガスコンロでの調理など、使い慣れないキッチンで火を扱ったことで火災事故を起こす場合があります。

生活習慣が異なる外国人が多くやってくる民泊だからこそ、しっかりとした火災補償を備えておくことが不可欠です。

過失で家具や備品を壊す

使い方がわからなかったり、間違った使い方をするなどの過失によって、部屋の中の家具・備品が壊れてしまった場合。ゲストが弁償してくれるのがベストではありますが、そうスムーズでない場合も多いでしょう。

中には、壊したことを黙って帰ってしまうゲストも存在します。そうした場合でも、民泊保険に加入しておけば安心です。

設備の管理不足でゲストがケガをする

事故は、ホスト側が被害を受けることばかりではありません。施設の管理不足が原因で、ゲストがケガをし、賠償しなければならない、といった状況に陥ることもあります。

民泊保険であれば、そういった賠償リスクに備えることも可能です。

近隣住民への迷惑行為など

火災が起こったときに隣の家に被害が及んでしまった、ベランダから物が落ちて通行人に当たってしまったなど、近隣住民に対する賠償責任が生じた場合も、民泊保険が対応してくれます。

民泊専用保険の選び方

チョイスする

iStock/Leylaynr

民泊運営をするうえで、保険を選ぶ際の基準をまとめました。民泊保険を選ぶ際は、以下の基準を意識してみてください。

  • ・ゲストによる過失で火災、破損があっても補償してもらえるか
  • ・ゲスト自身に損害を与えた(ケガなど)場合の損害補償がカバーされているか
  • ・備品の破壊などの場合、少額からでも補償の対象となるか

民泊は比較的新しいサービス・事業のため、従来型の火災保険ではカバーしきれないのが実情です。そのため、「民泊するなら民泊専用保険に入る」ことを徹底することを強くおすすめします。

保険加入などきちんとした対策をとっている民泊だと知ってもらえれば、選ぶ側のゲストからも周辺住民からも高い評価を得られるはずです。

民泊するなら、民泊保険に加入しよう

笑顔の女性

iStock/maroke

家を借りる場合は火災保険に入る、自動車を運転する場合は自賠責保険に入るなどは一般的な流れですよね。

しかし民泊運営についてはまだそこまでポピュラーな事業でないことや、部屋が余っているからという理由から副業感覚で始める人も少なくなく、トラブルへの対処や備えが十分でないケースが散見されます。

民泊保険への加入についても、そのひとつ。「今まで民泊として貸してきたけど、大きなトラブルはなかった」「Airbnbなどのサービスにも補償はついているから」などの理由から、民泊専用の保険は未加入のオーナーも少なくありませんが、これは非常にリスクが高いと言えます。

民泊は、不特定多数の人がひとつの住居を利用するため、思わぬトラブルが起こる可能性が高まります。いざというときに対応できず、大きな損害を被ってしまった……!なんてことにならないよう、あらかじめ民泊保険への加入を検討しましょう。

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