やっぱり、コミュ力って仕事に必要……?

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仕事に「コミュ力が必要だ!」と感じる方は、以下のようなシチュエーションを多く経験しているようです。
・取引先やクライアントの前だと緊張してしまう
・自分の言いたいことがうまく伝えられない
ビジネスで求められるコミュニケーション能力は、お互いの問題や不明点を明確にして認識のズレをなくすための力です。
お互いのコミュ力が低いとミスコミュニケーションにつながり、「伝えたはずなのに伝わっていなかった」という事態に陥るリスクがあります。
コミュ力が必ずしも仕事の成果に直結するわけではありませんが、些細なミスをなくすためにも最低限のコミュ力は必要不可欠なのです。
ただし、愛想をふりまき人との距離感をうまくつめることだけが、コミュ力だというわけではありません。
コミュ力が意味するものを捉えなおし、仕事でより大きな成果を出せるよう対処法をチェックしていきましょう。
コミュ力に自信がなくても仕事をうまく進める対処法

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「人と接することが苦手……」だからと言って、コミュ力が低いとは限りません。
コミュニケーション能力の高さは、「聞く力」と「伝える力」の2点を押さえれば何も心配はいりません。2つのポイントについて具体的に解説いたしますので、コミュ力に自信がない方も仕事をうまく進めるコツをつかんでいきましょう。
聞く力:相手の話をじっくり聞く
「聞く力」は、相手の言いたいことを理解することです。
まずは相手の話を途中で遮らずに最後まで聞きましょう。その際は相手の言葉以外にも、反応や表情に注目してみてください。
反応や表情を注視すると相手の伝えたいことがより立体的になるので、相手の伝えたいことへの理解度が深まるでしょう。
無理に愛想を良くする必要はありません。相手の話にじっくりと耳を傾けることが大事なのです。メモを取りながら聞くと、相手に「この人は自分の話をしっかり聞いてくれているな」という印象を持ってもらえますよ。
伝える力:順序立てて話す
相手の話をきちんと理解することも大切ですが、それと同じくらい重要なのが「伝える力」です。
自分の言い分を十分に伝えるためには、思いつくままに話し始めてはいけません。無計画に話すと、話の目的や結論を見失ってしまい相手が混乱することになります。
はじめに目的や結論を明確に伝え、簡潔に分かりやすく話すことを重視しましょう。主語と5W1Hをはっきりさせることも忘れないでくださいね。
「コミュ力に自信がない」。それ、勘違いかも?

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あなたは自分自身を「人見知りだ」と思い込んではいませんか?
「コミュ力に自信がない」と語る人のなかには、第三者からみると「社交的で仕事ができる」と思われているパターンが少なくありません。
以下のようなケースが当てはまらなければ、自分のコミュ力にもっと自信を持ったほうが良いでしょう。
・相手を怒らせたことがある
・相手とケンカになったことがある
・相手から何度も同じような質問を受ける
・相手から「結局、何が言いたいの?」と言われる
「上手く話せない」「人と話すときに緊張してしまう」という方は、経験が不足しているだけかもしれません。この場合、もっと人と接する場数を踏めばいつか改善されるでしょう。
自分自身を「人見知りだ」と決めつけてしまうと、あなたが自分の可能性を奪うことにもつながります。あまり自分自身に偏見を持たずに、自信を持って仕事に臨んでみてくださいね。
コミュ力に自信がなくても仕事はスムーズに進められる!

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仕事は、コミュ力に自信がない場合でもスムーズに進められます。
本来、仕事で求められるコミュ力は「愛想良く、人と距離をうまくつめること」ではなく、「相手の話を理解し自分の言い分を適切に伝える力」のことを指します。
たとえ人と接することが苦手だとしても、相手の話に耳を傾け、自分の言い分を論理的に分かりやすく伝える基本を知っておけば、コミュ力の低さに悩むことはなくなるでしょう。ミスなく、仕事をスムーズに進めるためにコミュ力が必要とされているだけなのです。
仕事で必要なコミュ力を誤解せず、あなたなりの働くスタイルを大事にしてくださいね。