そもそも「コミュニケーション能力」ってなに?
コミュニケーション能力とは、自分と相手との意思疎通をスムーズに行うことを指しています。
職場に限らず社会全般のあらゆるシーンにおいて、お互いの信頼関係を築くためにはとても重要です。
意思疎通に欠かせない力が「コミュニケーション能力」なので、相手と対面して会話をする力のほか、自分の意思をメールで伝える力や表情などで伝える力も含まれています。
なぜ仕事でコミュニケーション能力が重視されるの?
ビジネスシーンでコミュニケーション能力が求められる理由とは、問題や不明点を明確にしてお互いの認識のズレをなくすためです。
一人で行う仕事もありますが、ほとんどの仕事は誰かと協力しながら進行しなければなりません。ときには自分と全く異なる価値観を持った人とも仕事をする必要があります。
気心の知れた人であれば問題ありませんが、自分とは正反対の人とも仕事をする場合、スムーズに仕事を進めるためには念入りな意思疎通が不可欠です。
お互いの育ってきた環境や価値観の違いを乗り越えて仕事で成果を残したいのなら、さまざまな人との関わりを軽視してはいけないのです。
コミュニケーション能力は「伝えたはずなのに伝わっていなかった」という伝達ミスをなくすことにもつながっています。無理に人と距離をつめる必要はありません。コミュニケーション能力の基本を知るだけで仕事を進めやすくなりますよ。
コミュニケーション能力の基本は2つ!
コミュニケーション能力に苦手意識を感じている方は、基本である「受け取る力」と「伝える力」の2つを押さえましょう。
それぞれどのようなものなのか具体的に説明いたしますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
受け取る力
コミュニケーション能力において「受け取る力」はとても大切です。
受け取る力は、傾聴力と言っても良いかもしれません。まずは相手の伝えたいことに耳を傾け、相手の気持ちを汲み取りましょう。
受け取る力で特に重要なのは、相手が話し終わるまで待つことです。相手が話し終わらないうちに自分の話を被せたり、適当な相槌を打ってしまったりすると、十分な意思疎通ができなくなる恐れがあります。
余裕があれば、相手の表情から気持ちを読み取る努力をしてみましょう。
伝える力
相手との意思疎通を図るうえで、自分の言いたいことを分かりやすくしっかりと伝える力は欠かせません。
プレゼンテーションや交渉、上司への提案など、ビジネスシーンにおいても自分の考えを伝える力はかなり求められるでしょう。
話す内容を分かりやすく整理してから相手に伝えることが大切です。論理的な表現力を身に付け、状況や場面に応じた言葉で相手に伝えるようにしてくださいね。
社交的だからといって「コミュニケーション能力」が高いわけではない
コミュニケーション能力は社交的な人であれば身についていると感じるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
コミュニケーションとは相手がいてこそ成り立つものです。
社交的だとしても、相手の話を聞かずに一方的に自分の話ばかりする人もいます。相手の感情や状況を無視したコミュニケーションは、相手に不快感を与えるだけです。そうした方のコミュニケーション能力は決して高いとは言えないのです。
コミュニケーションに苦手意識を感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、相手の話にきちんと耳を傾け、自分の言いたいことを論理的に伝えることができていれば心配はいりません。
自信のない方は「受け取る力」と「伝える力」を日々意識して過ごしましょう。