海外移住をするときに必要なビザ
ビザは、渡航先の大使館や領事館が発行します。入国許可証のようなものですが、ビザを発行する目的は「自国に入国しても問題ない人物かどうか」を審査するためです。
「自国にどのような人物を入国させるのか、または入国を拒否するのか」を国の法律でそれぞれ定めることによって、自国の安全と利益を守っているのです。
ビザの申請方法や条件は、国によって異なります。なかにも、面談を必要としている国もあるそうです。
ビザにはたくさんの種類があるので、あらかじめ渡航先の大使館のホームページをチェックしておきましょう。
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海外移住に必要なビザの種類
観光以外で海外に長期滞在するときには、滞在の目的に応じたビザが必要です。以下にまとめましたので、それぞれ見ていきましょう。
長期滞在: ロングステイビザ
就 労: 就労ビザ
起 業: 就労ビザ、起業ビザなど
永 住: 永住ビザ、投資ビザなど
海外に永住するには、永住ビザが必要です。現地の方と国際結婚し、配偶者のいる国に一定期間滞在すれば永住権を申請できます。
また、移住する国の企業や不動産・国家プロジェクトに投資すると「投資ビザ」を取得でき、国によっては永住権や市民権を得られます。
ビザの条件は頻繁に変わるので、必ず最新情報をチェックしてから準備を行いましょう。
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海外移住しやすい国はある?
海外移住しやすい国を基準に、移住先を選びたい方も多いのではないでしょうか?
特に日本人がビザを取得しやすい国を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カナダ
カナダは、ワーキングホリデーや留学以外でのビザ取得の条件が厳しく、ビザを発給してもらうのはとても難しいのが事実です。
移住目的のビザ申請は「ポイント制」を導入されており、年齢・学歴・語学力・職歴の総合ポイントと書類を提出し、面接に合格してやっとビザが発給されるのです。
発給されるまでには2~5年ほどかかるそうですが、カナダは州ごとに条件が異なるので、自分にとってビザが取得しやすい地域を選ぶと、手続きがよりスムーズに進むかもしれません。
日本人は、観光目的でカナダに渡航した場合、ビザなしでの半年間の滞在が認められています。
現地で観光ビザを延長して滞在しながら、語学力を磨いたり、就労先を見つけたりなど条件をクリアするための努力はしやすいでしょう。
アメリカ
アメリカはビザが取りにくいだけでなく、入国審査も厳しいようです。しかし、「移民多様化抽選プログラム」を利用すれば、通常より簡単にビザが取得できる可能性があります。
このプログラムは、職業や収入、語学力、家族構成などは原則無関係で、抽選によって永住権を獲得できるという制度です。
以下の条件を満たすと誰でも応募できるので、ほとんどの方にアメリカ移住のチャンスが与えられています。
・逮捕歴なし
・身体&精神的障がいがない
・麻薬、テロ、スパイと関わりがない
・過去のアメリカ出入国でトラブルがない
抽選は毎年行われているので、興味のある方は申請期間を調べて応募してみてください。落選しても何度でも応募できますよ。
マレーシア
マレーシアはビザ取得の条件がそれほど厳しくない傾向があります。
3ヵ月以下であればビザなしでの滞在が認められており、その期間で就労先を見つけられれば「就労ビザ」の取得は難しくないでしょう。
「就労先・就学先がある」「年金収入がある」「資産証明ができる」などの要件を満たしていると、ビザ取得の手続きがスムーズです。また、滞在期間の延長や永住ビザへの移行も比較的簡単なのが、うれしいポイントですね。
移住に必要なビザは国によって異なるので要注意!
移住したい国によって、必要なビザの種類は異なります。
申請するビザごとに発生する費用も異なるので、海外移住を検討されている方は、ビザの申請条件にまつわる情報収集を欠かさないようにしてくださいね。