早く仕事納めがしたい!
年末が近づくごとに、頭をよぎる「早く仕事を納めてしまいたい……!」という気持ち。長期休暇を心待ちにする社会人も少なくありません。
ただ、社会人歴が浅ければ「そういえば、仕事納めっていつだったっけ?」と思うことも。そんな方へ向け、仕事納めをわかりやすく解説します。
「仕事納め」とは?
仕事納めとは、文字通り「仕事を納めること」を指す言葉です。もう少し具体的に言えば「12月下旬・今年最後の仕事を終える日」とするケースが多いものですが、実は明確な定義はありません。仕事納めの日は、企業によって異なるのです。
しかし、一般的には「12月28日」が仕事納めという認識も。なぜ、12月28日が仕事納めというイメージを持つ方が多いのでしょう。次項で詳しく解説します。
「御用納め」との違い
仕事納めと似た言葉である「御用納め」は、国や地方公共団体など公務に携わる方、いわゆる官公庁で働く方の間で使われる言葉です。利用シーンは、仕事納めと同じ。ただし異なる点は、日付が12月28日で固定されているということです。
と言うのも、官公庁では「12月29日~1月3日は休日とし、原則として執務を行わないもの」とういうことが、行政期間の休日に関する法律によって定められています。つまり、この前日の「12月28日」が原則の御用納めとなるのです。
12月28日が土曜日・日曜日と重なる場合は、12月27日・12月26日へと前倒しになりますが、基本的には12月28日が御用納めということから、「仕事納め=12月28日」というイメージが定着したものと考えられるでしょう。
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仕事納めとセットで押さえたい仕事始め
仕事納めの対義語である仕事始めは、「年が明け、最初に仕事をスタートする日」のことを指す言葉です。
官公庁では、例によって御用始めと呼ばれ、「1月4日」が原則の仕事始め・御用始めとされています。土曜日・日曜日と重なった場合に後ろ倒されるのも、御用納め同様です。
よって、年末年始休暇は一般的には年末3日・年始3日の合わせて6日間となることを押さえておきましょう。
ただし冒頭で述べたように、民間企業は企業ごとに仕事納め・仕事始めの日を設定できます。「12月29~1月3日」は自社も休暇だろうと高を括り、翌年の出社日を誤った!なんてことのないよう、自社の仕事始めは前もってしっかりと確認するようにしてくださいね。
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新年を明るく迎えるための仕事納めのコツ
師走に入ると、年末年始を待ち遠しく感じる方も多いはずですが、余計な仕事を残してしまえば、気持ちよく新年は迎えられませんよね。すっきりとした気持ちで新年を迎えるための、仕事納めのポイントを3つご紹介します。
11月~12月頭に取引先のスケジュールを確認する
人事・総務・広報・営業など、外部と連絡を取り合うことが多い職種に就いている方であれば、11月頃から着々と取引先や担当者の年末年始のスケジュール確認を進めるようにしましょう。
相手あっての仕事は、どちらかが休みであれば成り立ちません。先方へスケジュールを伺うと同時に、自社と自身の年末年始スケジュールを共有しておけば、すれ違いのリスク軽減に繋がります。自身の休暇予定を先に告げれば、先方も自然と予定を教えてくれるはずですよ。
仕事に優先順位をつける
「年内に綺麗に仕事を納めたい!」と願うのは自然なこと。しかし、全てが全て片付くとは限りません。「仕事が納まる気がしない……」と頭を抱える方も、少なからずいることでしょう。
そんな時は、仕事に優先順位を付けていくことをおすすめします。仕事を「重要度の高低」「緊急度の高低」の4パターンに分類すれば、年内に行わなければならない仕事の取捨選択がしやすくなります。
重要度・緊急度の高い仕事は、年内に片付けられるように進めてください。反対に、重要度・緊急度ともに低い仕事は、無理に年内に進める必要はありません。ぜひ、仕事の棚卸しを行ってみてくださいね。
1月を見越したスケジュールを立てる
仕事納めと仕事始めは、切り離して考えることはできません。そのため、スケジュールも12月・1月をセットで考えるべきです。
12月・1月は、休暇の兼ね合いで必然的に営業日が少なくなりますよね。加えて、年賀状や、年末年始の挨拶など、イレギュラーな対応も増えやすいもの。
ですので、可能な限り12月頭に1月末を見越したスケジュールを立てるようにしましょう。そうすればきっと、明るい気持ちで仕事始めに向かうことができるはずです。
仕事納め・仕事始めにはどんな挨拶をすべき?
仕事納めに向かうの準備と併せて押さえておきたいのが、仕事納め・仕事始めの際の挨拶です。正しい挨拶は、しっかりした人という印象・評価にも繋がりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事納めの挨拶例
- ・「今年は大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。明年も何卒よろしくお願いいたします。」
- ・「1年間お疲れ様でした。来年もよろしくお願いいたします。良いお年を!」
上司・同僚・部下など、挨拶を行う相手によって多少ニュアンスは変わりますが、親しき中にも礼儀あり。仕事納めの日は、礼儀正しい挨拶で1年を締めくくりましょう。
挨拶の順番は、目上の方を優先することを意識してください。自分よりも先に帰る方への挨拶も、忘れずに行ってくださいね。
仕事始めの挨拶例
- ・「新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
- ・「明けましておめでとう。今年も活躍を期待しています。よろしくお願いいたします。」
仕事始めの日は、職場で新年の挨拶が飛び交っているはずです。出社後は仕事納め同様、目上の方から順に挨拶を済ませるようにしましょう。実家に帰省した場合は、手土産を渡しながら挨拶をするのも良いかもしれません。
ホテル・旅館業に仕事納めはあるの?
ホテルや旅館などの宿泊業では、365日年中無休で営業しているという所も少なくありません。
年末年始をホテル・旅館で過ごすお客様はそう多くないので、仕事はクリスマス前後よりも多少緩やかになるはずですが、基本的にはスタッフ全員が一斉に仕事納め・仕事始めを行うということはないでしょう。
ですので、事前にシフトを確認し、仕事納めの方への挨拶を忘れずに行うようにしてください。ただし、客室業務にあたらない部署にいれば、仕事納めは同日になる可能性が高いことは覚えておいて損はありません。
また、若干ではありますが「働き方改革」のために、年末年始を休業とするホテル・旅館も増えてきているようです。
大手ショッピングモールでも、年末年始の営業を控える動きも見られますので、今後この波が宿泊業にも訪れる日が来るかもしれませんね。
笑顔で「今年もお世話になりました」が言える仕事納めを!
仕事納めは12月28日、仕事始めは1月4日、年末年始休暇は12月29日~1月3日までの6日間ということが広く知れ渡っています。
ただし、企業によって仕事納め・仕事納めの日は異なりますので、必ず事前チェックを忘れずに行いましょう。
「年末年始も一切休めなくて辛い……」という思いを抱くホテル・旅館の従業員がいるのであれば、働き方改革に乗り出すホテル・旅館への転職を考えても良いかもしれません。無理なく働くことができるホテル・旅館はきっとあります。
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皆さまが良いお年を迎えられることを、心から願っています。