「グーグルホテルアド」とは？

christianchan – stock.adobe.com

「グーグルホテルアド（Google Hotel Ads）」とは、簡単に言えばGoogleのホテル広告です。

Googleは、広告を検索と連動させ、宿泊施設の価格や空き状況をユーザーに表示できるサービスを提供しています。

宿泊施設がグーグルホテルアドに登録することで、ユーザーは検索結果やGoogleマップからホテルの価格・空き状況などを一覧で確認・比較することができるようになります。

さらに宿泊したいホテルが決まれば、各予約サイトに移ってすぐにそのまま予約することができますが、グーグルホテルアドを利用するためには、まず自社ホテルをGoogleに登録しなければなりません。

しかし、さまざまな手間が発生する分、広告効果は十分に期待できます。地域設定も可能となっているので、ホテルのターゲット層にもより近づくことができるでしょう。

「広告費を支払ったとしても予約が入らなければ無駄になるのでは？」という懸念も多く寄せられますが、Googleのホテル広告から予約が入らなければ広告費が徴収されることはありません。

コロナ禍で宿泊施設の大きな負担となったのは、キャンセル問題。状況の収束が見込めないまま営業せざるを得ない状況が続けば、予約のキャンセルは常に付きまとう問題となります。

その点、グーグルホテルアドを利用すれば、結局キャンセルになってしまった分の手数料の支払いは不要なので、キャンセル対策などのリスクもしっかり管理することができます。

先行き不透明とはいえ、集客を続けなければ売上も維持することはできません。コロナ危機においては、リスクを最小限に留めるような広告を出す工夫が求められています。

Googleのホテル広告を活用すべき理由

olezzo – stock.adobe.com

オンライン上だけで取引を行う旅行会社（OTA）に依存する集客方法が続くと、長期的な運営をするには徐々に負担になっていく恐れがあります。

OTAは利便性が高いので、利用者も多いのは確かです。ですが、既存のOTAに頼る状況を改善できなければ、いつまでたってもユーザーを自社のホームページへ誘導する術を見出すことはできません。

これから先は「いかに自社の予約サイトからお客様を呼び込むのか」という点をよく考える必要があります。実際に、自社のホームページからの予約率の低さに頭を抱える宿泊施設も多いのではないでしょうか？

脱OTAをお考えであれば、グーグルホテルアドの活用でユーザーを自社サイトへ簡単に誘導することができます。

グーグルは検索エンジンとして、世界で圧倒的なシェアを誇ります。ホテルを探す際、お客様の多くは頻繁にメタサーチを利用しており、GoogleがOTAとなれば、多くのGoogleユーザーに直接リーチすることができるのです。

GoogleもOTAのひとつですが、既存のOTAとの一番の違いは、検索と並行して自社サイトへの集客にも繋げられる可能性があるという点です。

さらに既存のOTAと比べてコストを抑えられることも魅力です。今後を見据えて新しい取り組みや投資などを進めてみてはいかがでしょう？

「グーグルホテルアド」に広告を掲載する注意点

pathdoc – stock.adobe.com

グーグルホテルアドをうまく活用するには、注意点がいくつかあります。広告を掲載し集客率を上げるためのポイントを解説します。

Google Hotel Center のアカウントを作成する

グーグルホテルアドを利用するには、Googleの広告アカウントとは別に「Google Hotel Center」のアカウントを作成し、料金や空き状況などのフィードを設定しましょう。

アカウントを作成すると、ホテル広告の料金や空き状況データを送信して管理することができます。さらに、「Google Hotel Center 」のアカウントを、Googleの広告アカウントにリンクさせれば、空き状況に合わせて宣伝することも可能です。

Googleの広告アカウントではキャンペーンを作成し、ホテルの宣伝を始めてみましょう。キャンペーンの予算組みからクリック課金・予約ごとに支払う金額を設定することもできますよ。

クチコミをもらう動線を確立する

グーグルホテルアドを利用すると、今後はますますクチコミが重要になってきます。クチコミの数が少ないと検索上位には入れずに、広告効果を存分に引き出すことができなくなってしまいます。

広告効果を上げるのであれば、お客様からクチコミをもらう動線を確立することがマストです。精算のときには、お客様にクチコミを書いてもらうようお願いしてみても良いかもしれませんね。

自社サイトを見直す

Googleにホテル広告を出すとなれば、自社サイトへの予約率が大幅にアップするでしょう。ここで重要なのは、自社サイトがホテルの魅力を最大限表しているものかという点です。

ホームページが印象的だと、お客様の評価も向上します。自社サイトを他社よりも際立たせるためには、一度見直してみて改修が必要なところはないか洗い出してみてください。

Googleのホテル広告はモバイルとの相性がバツグン！

Jacob Lund – stock.adobe.com

現代ではモバイルからの検索や予約が当たり前となっていますが、グーグルホテルアドはモバイルとの相性が非常に良いことが特徴です。

そのため、ユーザーへのリーチに期待ができるという点においても、Googleにホテル広告を掲載するメリットは大きな特徴でしょう。新型コロナウイルスの影響があるなか、宿泊施設のグーグルホテルアドの導入は増え続けています。

既存のOTAと比較してコストを抑えられることや、Googleユーザーに直接リーチできることにも起因しています。

それ以外にもコロナ後の経済活動を考え、いまからでも準備を行い売り上げ回復につなげたいという声が多く上がっているようです。

グーグルホテルアドを使うとなれば、安売り合戦にならないように計画を考えるなど、広告をどのように活用するのか戦略を練ることが必要でしょう。