「OK Google!」音声操作が当たり前の時代
近年、至るところでスマホに話しかけて道を確かめたり、飲食店を探す姿を見かけるようになりました。
とても便利な機能ですが、それを可能にしているのは音声認識機能です。さらにAI(人口知能)を活用することによって、より自然な、人間と話しているかのような反応を示すことにも成功しています。
どんどん性能が高くなっているので、何か調べものがあれば指先を動かさずに音声だけで検索する人が増加しているのです。
ユーザーがネットでホテルを検索する際にも同じことが言えます。なかでも、グーグルはホテル検索に長けていることをご存知でしょうか。
グーグルにはホテルの宿泊予約に特化した検索機能があり、ユーザーの条件に合ったホテルがあればそのまま予約ができるということで、高い注目を集めています。この機会に、音声検索を活用した集客について一度考えてみると良いかもしれませんね。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテルがグーグルの音声操作を活用するメリット
ホテルがグーグルの音声操作を意識して集客を行うのは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。それぞれ確認していきましょう。
当日の宿泊客に対応しやすい
グーグルの検索システムを活用すると、当日の宿泊客に対応する負担を減らすことができます。
「日帰り出張の予定だったけど仕事が長引いてしまった」「急な飲み会で帰りが遅くなってしまった」など理由はさまざまですが、ユーザーは近くのホテルを探す際には音声検索に頼るケースがとても多くなっています。
あらかじめ日付が“今日”に設定されるので、当日すぐに泊まれるホテルの一覧がリストアップされます。
空き状況などもユーザー側で確認できるため、電話対応での無駄なやりとりをせずに済むでしょう。結果的に業務効率化が実現した例もあるようです。
新規顧客を獲得しやすい
当日の宿泊客に対応しやすいということは、新規顧客も獲得しやすいということでもあります。グーグルの検索にヒットさえすれば、自社ホテルをユーザーの目に入れてもらえる機会が増えるのです。
ホテル名を指定しなくても、滞在地でホテルを探している見込み客に向けて簡単にアプローチすることができます。
グーグルのホテル検索では自社のWEBサイトに誘導し予約してもらえるだけでなく、検索結果からそのまま予約してもらうことも可能ですよ。
ホテルの概要もチェックしてもらいやすい
音声検索では宿泊施設の名前だけが並ぶのではなく、ホテルの概要もユーザーに見てもらうことができます。
概要ページには主に、写真やクチコミ、近隣情報、屋号、空き状況、料金などが表示され、写真に関しては事業者が投稿したものだけでなく、お客様が投稿した写真も掲載されることになります。
住所、宿泊施設のランク、クチコミの点数・評価ポイント、ホテルの簡単な説明など、屋号についてはグーグルが編集しているのでホテル側では修正できません。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
グーグルの音声操作を活用するためには?
ホテルが音声操作を最大限活用するためには、グーグルのホテル広告に登録する必要があります。
グーグルのホテル広告のパートナーになれば、「Google検索」や「Googleマップ」にホテルの空き状況と料金を表示できるようになります。そうすると、ユーザーから「近くのホテルを探して」と音声検索されたときに、ホテル一覧としてリストアップされるようになるのです。
場合によっては手数料の調整や、グーグルで掲載されたい料金、客室の種類・空き状況などを細かく管理できるので、しっかりと調べてみましょう。
上位検索されるために自社ホテルの情報を整えておこう
宿泊予約の一連の流れが、いつかグーグルのホテル検索機能で完結する日が来るかもしれません。
その日のために備えるには、常に上位検索されることが重要です。上位検索に必要なことは、クチコミにきちんと返信したり、お客様にクチコミを入れてもらうようお願いする努力などが不可欠です。
また、概要の欄で結びつけられる自社のWEBサイトを整えておくことも大切でしょう。サイトやブログのSEO対策、そしてWEB情報の質を向上させるなど、さまざまな対策をしておいてください。
音声検索を活用するからには、モバイルで見やすい表示になっているのかという点も忘れてはならないポイントです。いまのうちにWEB上の情報を整理しておくと良いでしょう。