サービス業はネイルに寛容な傾向あり
アパレル業界や美容業界などは、ネイルに寛容なイメージがありますよね。一方、飲食業界や宿泊業界などはネイルに厳しいイメージを持つ方も少なくないはずです。
このように、一口にサービス業と言えども様々な業界が存在しますが、ネイルに寛容な業界はどの業界なのでしょうか。また、どのようなネイルであれば厳しい業界でもネイルを楽しむことができるのでしょう。
サービス業の業種別のネイルの実際調査の結果とともに、ネイルをすることによるお客様からイメージ、許容範囲となる職場でのネイルをご紹介します。
サービス業従事者、あるいはサービス業に就きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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サービス業・業種別の職場のネイル実態調査
2018年にNPO法人日本ネイリスト協会が2,500名以上を対象に行った調査によれば、女性社員のネイルが認められている職場は全体の36.1%、認められていない職場は35.5%、分からないという回答が28.4%という結果でした。
この結果は全業種を合わせたものとなりますが、サービス業ではどのような結果となったのでしょうか。サービス業でネイルに寛容な業種・そうでない業種を「全業界平均36.1%」を軸にご紹介します。
ネイルに寛容な業界
- ・70%以上:ファッション・アパレル・繊維/理美容
- ・60~70%未満:メディア・エンターテインメント
- ・50~60%未満:情報・通信・IT関連/広告・出版・印刷
- ・40~50%未満:不動産業/学術研究・技術サービス
- ・30~36.1%:その他サービス/教育・人材/娯楽・アミューズメント
中でも「ファッション・アパレル・繊維業界」は、ネイル可の職場の割合が75.8%と、全業種中最もネイルに寛容という結果となりました。全業種と比較しても、サービス業の業種はネイルに寛容な傾向があります。
また多くないものの、ネイルが必須となっている企業もあるようです。ネイル=マナーと考える企業であれば、このルールも自然なことかもしれませんね。
ネイルに厳しい業界
- ・20~36.1%未満:ヘルスケア/宿泊業
- ・20%未満:介護・福祉サービス/医療/飲食業(外食産業)
サービス業内でネイルが厳しい職場は、ネイルによってお客様に不利益が生じやすい業種が並びました。
また宿泊業をはじめ、前項「その他サービス/教育・人材/娯楽・アミューズメント」の数値が低いことからもわかる通り、お客様と直接触れ合う機会が多い業種は、ネイルNGとされている職場も多いようです。
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ネイルをするサービス業従事者へのイメージ
ネイルが好きな方であれば、なぜネイルがNGなのかと疑問を抱くこともあるでしょう。反対にネイルが苦手な方は、好印象となる理由がわからないということも少なからずあるはずです。
では、お客様はネイルをしているサービス業従事者を見てどのような印象を抱くのでしょうか。好印象・悪印象、相反する2つの意見をご紹介します。
好印象の意見
- ・清潔感がある
- ・素敵・可愛らしい・女性らしい
- ・身だしなみに気を遣っている
- ・流行に敏感である
上記のように、好印象を抱く方も少なくありません。特に、お客様からファッション性を求められるような業種であれば、ネイルをしないことがかえってマイナス評価に繋がる可能性もあります。
悪印象の意見
- ・長い爪に不潔感・嫌悪感がある
- ・仕事とプライベートを混同している
- ・家事・育児などを行わなさそう
- ・パソコンなどの作業時の音が気になる
直接お客様や飲食物に触れることが多い業種では、このような悪印象を抱かれやすいようです。また「ネイルは生理的に受け付けない」という方も一定数存在することから、ネイルNGの職場は相手からの見え方を意識していることがわかります。
よって、ファッション性を求められない業種・職種を目指す方は、ネイルをしたい気持ちと相手から見られる意識を天秤にかける必要があるかもしれません。
サービス業ではどこまでのネイルが許される?
サービス業のネイルはどこまでが許容範囲となるのでしょうか。4つのネイルケアの見られ方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
爪を整える・爪を磨く・甘皮の処理
最も好印象なのは「ネイルケアを行っている」というような指先です。ただ伸びきった爪や、ガタガタの爪よりも、ケアをしていることが伝わる方が相手からの印象は良くなります。また、現代では徐々にサロンでネイルケアをする男性も増えているようです。
透明なマニキュアもここに分類されるでしょう。多くの方が好印象を抱くとされていますので、接客業であれば最低限このラインには立つようにしてくださいね。
ワンカラーのシンプルネイル
薄いピンクやベージュなど、ワンカラーのシンプルネイルも好印象に繋がりやすいネイルとされています。いわゆるオフィスネイルに部類されるものは、ネイルが良しとされている業種であればほとんど気にする必要はありません。
職場でネイルの規定が無い業種であっても、抵抗感を覚える方は少ないようです。ただし、原色に近いカラーネイルや大粒のラメは派手と感じる方も多いので、選ばない方が無難です。
グラデーションネイル
爪の色に近いグラデーションネイルも、そこまで抵抗感を覚える方はいないようです。しかし、ラメのラインが入ることで約半数がNGとなる分岐点に近づきます。
グラデーションネイルよりもフレンチネイルの方が派手という見方をする方も多いようですので、細かなネイル規定の無い職場でネイルを施す際には、このラインから同僚・上司に相談をするのが良いかもしれません。
ストーンネイル・柄ネイル
ストーンや柄が入るネイルは、たとえサービス業であっても良しとされることが少ないようです。特にストーンは引っかかる・落ちるという可能性があることから、職場ではふさわしくないとされるネイルともされています。
柄ネイルは、チェックのようなシンプルなものからキャラクターものなど幅が広がりやすいことから、一律で禁止としている職場もあるようです。よって、職場ではストーンネイルや柄ネイルは行わない方が得策でしょう。いずれにせよ、長すぎる爪はNGです。
サービス業者のネイルはお客様からの印象が重要!
多くの女性が、自分のテンションを上げるためにネイルを施しています。可愛い・綺麗な指先を見ることで、仕事に対する意欲も上がるものですよね。
ただし、ネイルがお客様に不快感を与えやすい業種・職種もあります。ネイルをファッションや自己表現の一部として捉えている方は、職場内・取引先・お客様に不快感を与えない範囲でネイルを楽しむようにしましょう。
中には、「ネイルNGな職場が多いから、ホテル・旅館業界の転職は諦めようかな…」という考えに至った求職者もいるかもしれませんが、その決断をするのは時期尚早です。宿泊業界でも、ネイルOKな職場はあります。
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