名刺はホテル・旅館の従業員の必須アイテム!
名刺は役職者や営業マンが使うものというイメージがありますが、ホテル・旅館の営業マンにとっても大切な商売道具です。
ホテル・旅館の仕事において、名刺にはどのような必要性があるのでしょうか。名刺がもたらすメリットや、名刺を使ってお客様とのコミュニケーションを深めるための取り組み事例を見ていきましょう。
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ホテル・旅館の従業員が名刺を持つメリットとは
支配人や女将などは別として、ホテル・旅館の一般的な従業員に名刺を携行しているイメージを持つ人は少ないでしょう。
しかし、お客様に直接対応するセクションの担当者ほど、名刺は重要アイテムなのです。ベルボーイや中居、客室係がお客様に名刺を渡すことで、以下のようなメリットを得られる可能性があります。
名前を覚えてもらえる
名刺に印刷された文字を見ることで、お客様はホテル・旅館の名前はもちろん対応した従業員本人の名前を覚えやすくなります。
印象に残る良い対応をすれば、お客様が従業員のファンになり、次回からは対応のご指名をいただけるかもしれません。
責任感を表明できる
初対面の相手に信頼してもらうためには、自己紹介が重要です。きちんと自己紹介をしない人に、何かを任せることはできませんよね。
名刺を渡して所属や名前をはっきりと伝えれば「わたくしが責任をもってご対応します」という誠意を相手に示すことができるでしょう。
ホテル・旅館の思い出が残る
名刺という形のあるものは、滞在が終わってもお客様の手元に残ります。帰宅後に受け取った名刺が目に入れば、宿での出来事があざやかによみがえるはず。
その後すぐに捨てるかもしれませんが、記憶が新しいうちに体験を反芻することで、思い出が深まります。良い印象が強く残っていれば、リピート利用の可能性が高まるのではないでしょうか。
お客様が道に迷っても困らない
ホテル・旅館の従業員の名刺は、受け取ったお客様にもメリットをもたらします。名刺には、宿の名前の他、住所や電話番号を記載しますよね。お客様が万が一、慣れない土地で迷子になっても、名刺があれば住所を頼りにホテルに帰って来ることができます。
ホテルの所在地くらいスマートフォンで調べられると思うかもしれません。しかし、デジタルが苦手、スマートフォンに通信制限が掛かっているなど、スマートフォンを自由に使えないお客様も居るでしょう。
また、海外からのお客様にとっても名刺は迷子になったとき、タクシーで帰ってくるための命綱になるかもしれません。
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名刺を使ったお客様とのコミュニケーション事例
あるホテルでは、名刺を使ってお客様とのコミュニケーションを深めることに成功しました。
全社員が携行する名刺の裏面には、有名写真家が撮影したホテル各所の写真が印刷されており、その種類は30以上もあるそうです。社員がそれぞれ、自分にとって思い入れのある場所の写真を選んで使っており、集めるとホテルの小さな写真集が出来上がるという仕組み。
お客様には「従業員に気軽に声をかけて、ぜひ名刺を集めてくださいね」とアナウンスし、そこから飛躍的にお客様と従業員とのコミュニケーションの機会が増えたということです。
名刺というごくありふれたツールでも、アイディア次第でさまざまな使い方ができるのですね。
ホテル・旅館における名刺の役割を見直そう
従業員用の名刺を作っていても、有効活用できていないホテルや旅館は多いのではないでしょうか。それは非常にもったいないことです。
今回紹介した名刺がもたらすメリットや、コミュニケーションの事例を参考に、効果的な名刺の使い方を見直してみてくださいね。