結婚式後の新郎新婦はホテルでそのまま宿泊をすることが多い？新郎新婦の宿泊を受け入れるべき理由とは

結婚式後は、そのまま会場ホテルに宿泊したいと考える新郎新婦も多いようですが、中にはあまり積極的に受け入れをしていないというホテルもあるはずです。しかし、新郎新婦に宿泊を提供することでホテルが享受できるメリットは多岐に渡るので、可能な限り受け入れを前向きに行っていくべきです。結婚式後の新郎新婦の宿泊を受け入れるメリット・ポイントについてご紹介します。

結婚式後のホテルの宿泊はゲストだけではない！

遠方から結婚式にゲストとして参加をする方であれば、結婚式を執り行ったホテルにそのまま宿泊するということも多いでしょう。しかし、結婚式後にホテルに宿泊をするのはゲストだけではありません。主役である新郎新婦がホテルに宿泊することもあるのです。

結婚式当日の夜、そのままホテルに宿泊することは新郎新婦からすると何かと楽に感じることも多いものですが、実はホテル側にもいくつかのメリットがあります。それはどのようなメリットなのでしょうか。

新郎新婦の結婚式後の宿泊事情をはじめ、自ホテルに宿泊をしてもらうメリット、受け入れの際の注意点をご紹介しますので、新郎新婦の宿泊受け入れを積極的に行っていないというホテルはぜひ受け入れ強化を検討してみてくださいね。

結婚式後の新郎新婦のホテル宿泊事情

結婚式が一通り終わった後には、そのまま2人や家族との時間を過ごすという新郎新婦がいる一方で、同会場で2次会を開催したり、別会場へ移動し2次会・3次会を行うという新郎新婦も多いはずです。

では、イベントが一通り終了した後の新郎新婦は、どこに宿泊することが多いのでしょうか。新郎新婦の宿泊事情をみていきましょう。

結婚式会場となったホテルへの宿泊

まず考えられるのは、結婚式場であるホテルにそのまま宿泊するというものです。

当日式を終えれば、これまでの準備・気苦労から全て解放されたことでどっと疲れが押し寄せる、ということを見越してそのまま同じホテルでの宿泊を選択する新郎新婦も多く存在します。

また、結婚式の余韻を感じながらゆっくりと夜を過ごしたいという新郎新婦も、結婚式会場のホテルで宿泊をすることが多いようです。

別ホテルへの宿泊

主に新婦が「結婚式当日は、初めから終わりまで最高の日にしたい！」と強く願う場合、これまで宿泊することが夢であった憧れの高級ホテル・リゾートホテルに宿泊するということもあります。

また、結婚式の次の日に新婚旅行へ行く予定がある、自分たちの宿泊はもっと安い場所で良い、結婚式会場のホテルに宿泊してもらった家族・親戚・知人へ結婚式後まで気をまわすのが疲れる、などという理由から別のホテルに宿泊する新郎新婦もいるようです。

宿泊はせず自宅・実家へ帰宅する

結婚式終了後に自宅・実家へ帰宅する新郎新婦もいます。しかし、この選択を取ることができるのは自宅や実家が近いホテルで結婚式を挙げた場合に限りますので、そこまで多くはないようです。

ロマンティックさには欠けますが、最も現実的を見た宿泊事情と言えるでしょう。

結婚式後にホテルで宿泊をしたい新郎新婦は多い？

結婚式後の新郎新婦の宿泊事情は「結婚式会場のホテル」「別のホテル」「自宅や実家」の3つとしてご紹介しましたが、最も新郎新婦の身体的・精神的負担が少なく済むのは、結婚式会場のホテルでそのまま宿泊をすることです。

仮に、2次会・3次会を行う新郎新婦であっても、会場は近場で押さえることが多いはずですので、移動もそこまで大変にはなりません。また、別ホテルを予約するより手続きが楽というのは言うまでもありませんよね。

よって、特出した理由がない限りは、結婚式会場のホテルに宿泊を検討する新郎新婦が多いということを覚えておきましょう。

結婚式後に新郎新婦をホテルに宿泊してもらうメリット

結婚式会場ホテルでの新郎新婦の宿泊はホテル側にもメリットがある、と冒頭でもご紹介しましたが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ホテルが享受できると考えられる3つのメリットをご紹介します。

一層強く新郎新婦の思い出に残る

結婚式後までホテルを利用してもらえることで、新郎新婦はより一層そのホテルへの思いが強くなります。

新郎新婦が別のホテルに宿泊をした場合には「結婚式をしたホテル」「宿泊をしたホテル」と記憶が分散され、結婚式会場は「単なるイベント会場」という位置づけで終わってしまうこともあるでしょう。

ただ、宿泊までを行っていただければ「結婚式をした日＝ホテル」という印象が強く残ります。結婚記念日などを迎える度にホテルを思い出してもらえるようになり、ひいては記念日の利用にも繋がることでしょう。

2次会・ゲストとのディナーなどの売上が見込める

プラン相談の時点で新郎新婦の宿泊ができるということを伝えられれば、ホテル側の提案の幅も広がります。2次会の利用や、披露宴後の親族とのディナーなどがその一例です。

「結婚式当日は、かなりお疲れになるので別のホテルに宿泊したことを後悔したという新郎新婦様も多くいらっしゃいます。ただ、一連のイベント終了後に当ホテルの宿泊が決まっていれば、ホテルを中心として式を組み立てることができます。例えば……」

というような、アップセルに繋がりやすくなる営業トークができることは、プランナーにとって大きなメリットと言えるでしょう。

結婚式を控える知人にPRをしてくれる

終わり良ければすべて良しという言葉もあるように、良い印象が強く残ったホテルであれば、結婚を予定している知人にも「あのホテル、良かったよ！」と紹介してもらえる可能性が高まります。

たとえ近くに知人がいなかったとしても、インターネットで高い評価をいただければ新規顧客の後押しに繋がるはずです。

結婚式会場ホテルの評価は、当日までの打合せの様子や当日の挙式・披露宴の段取りなど、おおよそがスタッフやサービスに対する評価ですので、「提案の幅の広さ」や「利便性・効率」をアピールする手段としても、新郎新婦の宿泊は有効と言えるでしょう。

結婚式後の新郎新婦をホテルに宿泊してもらう際のポイント

結婚式後に新郎新婦にそのままホテルで宿泊をしてもらうことは、ホテルに大きなメリットをもたらしますが、注意を払った対応ができなければかえってホテルの評価を落としかねません。どのようなことに気を付けるべきか、整理していきましょう。

館内での情報共有の徹底

一流のホテルでは、結婚式が終わった後でも新郎新婦を「当ホテルで結婚式を挙げてくださったお客様」として対応をします。

フロントに立ち寄った際に「この度はご結婚おめでとうございます」というお声がけを行ったり、レストランを割引するなどというサービスを提供しているのです。このような対応をするホテルには、大変感激したという口コミも多く見受けられました。

新郎新婦にとって結婚式は一生に一度の大イベントです。深層心理では、自分たちは一般のお客様とは異なるという思いを抱いているはずであり、心のどこかでは特別な対応をしてもらえるのではと期待しているものです。

付加価値なので、過剰な期待をする新郎新婦は少ないはずですが、結婚式終了後にも「新郎新婦」としての扱いを続けてくれるホテルは、印象をより強く残すことができますので、ぜひ館内の情報共有を徹底し、一流のホテルを目指してくださいね。

プランに含まない決断には注意が必要

結婚式後の新郎新婦の宿泊は、結婚式のプランとして組み込まれることが一般的です。そのため、定価の宿泊料金で提供するホテルはほとんど無いと思っても問題はありません。つまり、言い換えれば安価・無料で提供されることが大半なのです。

ホテルによって対応が変わることは当たり前のことです。しかし、徹底的に調べ上げたお客様から「あそこは宿泊にお金を取るケチなホテル！」というレッテル張られる可能性が無いとも言い切れません。

ですので、別途宿泊料金を頂戴する場合には他競合の状況なども確認し、安易な提供をしないよう注意しましょう。キャンペーン無しに、一部の新郎新婦にのみ無料で提供することでも炎上をする可能性がありますので、注意してくださいね。

料理・シャンパンなどの特典があればなお良い

新郎新婦へ宿泊を提供するホテルの中には、夜の軽食・シャンパン・フルーツの盛り合わせや、翌日の朝食までも無料で提供しているホテルも存在します。予告無しのサプライズで提供されることも多いこの特典に、好印象を抱く新郎新婦も多いようです。

また結婚して数年経過した後に、アニバーサリー優待券を送るホテルもあります。このような特典は、リピーター獲得にも大きな助力となることでしょう。

結婚式後の新郎新婦の宿泊を受け入れるホテルは好まれる！

結婚式は一世一代の大イベントですので、挙式・披露宴を徹底的にこだわるという新郎新婦も多いはずです。しかし、その後の宿泊の期待値は新郎新婦によって大きく異なります。

「何がなんでもあのホテルのスイートルームに宿泊したい！」という強い願望を持つ方がいる一方で、それなりに過ごせれば良いと考える方も多いようですので、後者のお客様を上手く取り込み、自ホテルで宿泊してもらえるような環境を整えましょう。

強く印象に残すことができれば、きっと新規顧客の獲得や、リピーターになってくれるはずです。新郎新婦に最高の日を提供するためにも、売上アップに繋げるためにもぜひ積極的に宿泊を提案してみてくださいね。

結婚式後の新郎新婦の宿泊をこれまで提案したことがなく、いまいち勝手がわからないというホテルがあれば、他ホテルの経験者に話を聞くのが一番です。「おもてなしHR」では、経験豊富なホテルマンの紹介も可能ですので、新たな人材を確保する際にはぜひ頼ってください。