ホテルのラウンジにはお仕事をしているお客様が多い
ホテルのラウンジを、お仕事のために利用するお客様は少なくありません。ウェイターは、ただオーダーを取ってお茶やコーヒーを運ぶだけでなく、お客様のお仕事が捗るように配慮することが望まれます。
ホテルでお客様がどのようなお仕事をしているのかを把握し、適切な対応を考えて行きましょう。
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お客様がホテルのラウンジでしているのはこんなお仕事
お客様がホテルのラウンジでしていることが多いのは、大きく分けて以下の3つのタイプのお仕事です。ホテルのラウンジを仕事場として選ぶ理由と併せて見ていきましょう。
商談・打ち合わせ
ホテルのラウンジは、昔から商談やビジネス上の打ち合わせ場所として定番になっています。一般的な街中のカフェよりも静かで、落ち着いた雰囲気の中で話を進めることができるためです。
特に、高級ホテルのラウンジは特別感があり、商談の相手に「あなたを大切なビジネスパートナーだと思っています」というアピールのためにも利用されます。
テレワーク・ノマドワーク
オンラインで完結するテレワーク・ノマドワークはデバイスの電源とWi-Fi環境があればどこでもできるお仕事です。
あえてホテルのラウンジを選ぶ人は、ゆったりとした客席や静かな環境でお仕事をしたいと考えていることでしょう。
また、高い飲み物をオーダーすることで「この金額を無駄にするまい!」という意気込みが生まれ、手を抜くこと無くお仕事に打ち込めるいう人も居ます。
お仕事に疲れたら、ラウンジの前に広がる美しい庭園を眺めるなど、適度に休息できる環境であることもメリットです。
創作活動
文筆家やイラストレーター、建築デザイナーといった職業の人々もホテルのラウンジを利用しています。
自宅では気が散って捗らない、アトリエを出て気分転換したいといったときに訪れて、アイディアを練ったり作業を進めたりするのでしょう。
ホテルのラウンジは、クリエイティブな作品が生まれる場所でもあるのですね。
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ホテルのラウンジでお仕事をしているお客様に必要な配慮
お客様はホテルのラウンジでさまざまなお仕事をしています。快適な状態で集中して励んでいただくためには、どのような配慮が必要なのでしょうか。
丁寧な対応
お客様は一般的に、ホテルのラウンジは対応が良くて当たり前という認識を持っています。お仕事中のお客様への対応に限ったことではありませんが、その期待を裏切らない丁寧な対応を心がけましょう。
例えば、商談中のお客様がウェイターから嫌な対応を受けたらどうなるでしょうか。商談の空気が悪くなり、まとまる話もまとまらなくなる可能性があります。
ノマドワーカーやテレワーカー、クリエイターのお客様も、嫌な対応をされて仕事が捗るということは無いはずです。ラウンジに居る間じゅう、良い気分でお仕事に打ち込めるよう、今一度自分の接客を見直してみましょう。
お客様用コンセント・Wi-Fi環境
客席のひとつひとつに、お客様が自由に使えるコンセントを用意しているホテルのラウンジはあまり多くはありません。そのため、コンセント近くの客席を指定し、電源を貸してほしいという申し出を受けることがあるのではないでしょうか。
一方、街中のカフェなどでは客席にコンセントを設置しているお店が多いため、そちらに流れるお客様も居ます。高まるビジネス需要を逃さないためには、コンセント付きの客席の導入を進めましょう。
また、フリーWi-Fiの提供は必要不可欠です。もはやあって当たり前のものになりつつありますが、セキュリティ面は万全でしょうか。せっかく提供していても、セキュリティ面に不安があるとリテラシーの高いお客様から敬遠されます。
以下の記事を参考に、ホテルで提供するフリーWi-Fiの安全性をチェックしてみてください。
ホテルで提供するフリーWi-Fiには危険がいっぱい?!Wi-Fiのセキュリティを見直そう
静かな環境
ホテルのラウンジを利用するお客様は、きちんとマナーをわきまえた方がほとんどでしょう。しかし、お仕事をしているお客様の近くにはグループのお客様を通さないなどの配慮が必要です。
また、あまりにも大きな声で喋っているお客様には、やんわりと注意を促しましょう。放っておくとお客様同士のトラブルに発展することもあるので、早いうちに対応してください。
ホテルのラウンジは第2の仕事場
本格的なビジネスセンターを備えたホテルもありますが、ラウンジはより手軽に利用できます。
新型コロナウイルスの影響でテレワークをする人が増えたこともあり、第2の仕事場としての需要が今後ますます高まるのではないでしょうか。その一方でやはり、のんびりと休憩したり、お茶を楽しみに来るお客様も居ます。
それぞれ利用目的の違う、すべてのお客様に快適に過ごしていただくのは難しいと感じるかもしれません。
しかし、ひとりひとりの立場に立つことを心がければ、決して不可能なことではないはずです。設備や接客の品質を今一度見直して、憩いの場としても、お仕事の場としても快適なホテルのラウンジを目指しましょう!