ホテルのインテリアはどのように決まっていくの?くつろぎの空間ができるまでの流れを解説!

ホテルの素敵なインテリアに、思わずうれしくなった経験がある人は多いのではないでしょうか。インテリアは空間全体のイメージを左右するもので、バランスが大切です。ホテルづくりにおいても非常に重要視されるポイントですが、ホテルのインテリアはどのように決められているのでしょうか。

目次

    ホテルのインテリアはどう決まる?

    設計

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    非日常空間を演出し、お客様に特別なひと時を提供することがホテルの大切な役目です。

     

    その演出に欠かせないのがインテリア。ロビーやラウンジなどの公共スペースから客室まで、ホテルのインテリアは吟味に吟味を重ねて選ばれます。

     

    具体的なインテリア選びの工程や、選び方の基準とは、どのようなものでしょうか。心地よい空間が完成するまでの流れを把握しましょう。

    ホテルのインテリアは建物の施工前から打ち合わせが始まる

    ホテルを新しくオープンさせる際、インテリアについての話を詰めるのはどのタイミングなのでしょうか。

     

    建物が出来上がってからというイメージを持たれがちですが、実は施工前から打ち合わせが始まることが一般的です。

     

    ホテルの担当者は、図面やコンセプトを持ってさまざまな施工会社と打ち合わせを重ねます。それらをもとに、施工会社がデザイン・レイアウトを考え、プレゼンテーションなどを行って方針を定めます。

     

    おおよそのことが決まったら、次はモックアップルームと呼ばれる部屋が造られます。モックアップルームとは、一般住宅でいうところのモデルルームのようなもの。見た目の美しさだけではなく、配線の具合や耐久性・安全性に関する試験が行われ、修正が必要な箇所を確認していきます。

     

    詳細な部分まで明確になったら、家具の製造が始まります。建物の設計に合わせた寸法にするため、オーダーミスや製造ミスは許されません。そして無事に家具の製造が終わり、建物の建設が終わったらいよいよ搬入となります。

     

    インテリアはホテル開業準備のかなり早い段階から着手される重要事項なのです。

    ホテルのインテリアコーディネートのルールとは?

    ホテルのタイプやコンセプトによって、インテリアコーディネートのイメージはそれぞれ異なります。しかし、どのようなホテルであっても、インテリアを決める軸は共通しています。基本となるポイントを見ていきましょう。

    非日常感

    冒頭でもお伝えした通り、非日常感のはホテルに必要不可欠な要素です。壁飾りや観葉植物、大ぶりな雑貨類などのインテリアは、非日常感の演出に有効でしょう。

     

    また、一般家庭にはあまり置かないようなラウンジチェアやナイトテーブル、レターデスクなども良いアクセントになります。

    快適性

    ホテルのインテリアの良し悪しを評価するのは、お客様です。デザイナーや支配人がどんなに素敵だと思ったインテリアでも、お客様にとって快適なものでなければなりません。

     

    見た目の良さと利便性の両立が重要なのです。

    清潔感

    ホテルは清潔であることが大前提です。掃除を怠らないことはもちろん、インテリアの素材や色・形にも、清潔感が必要でしょう。

     

    毛羽立ちにくい布地や、さわやかな色合いのものが好まれます。

    外せない!ホテルのインテリアコーディネートのポイント

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    全項目の3点は、基本中の基本です。それらに加え、快適な空間を生み出すためには以下のポイントも重要です。

    ブランドイメージ

    その空間単体で見れば素晴らしいインテリアであっても、ホテルのブランドイメージに合わなければちぐはぐな印象になります。

     

    例えば豪奢なイメージが浸透しているシティホテルで、機能性をとことん追及したビジネスホテルのような客室では、お客様はがっかりしてしまうでしょう。

     

    ブランドイメージにマッチし、お客様の期待を裏切らないインテリアコーディネートが必要です。

    カラースキーム

    カラースキームとは、インテリアの配色計画という意味の言葉です。色づかいは、空間全体のイメージを左右する重要なポイントで、以下の3つを中心に考えます。

     

      • ・ベースカラー:壁や床、天井などの広い面積に使う色。どんな色にも合わせやすく飽きのこない白やベージュ、グレーなどがよく選ばれる

     

      • ・メインカラー:インテリアの印象を決める色 キャビネットやデスクなどの大きな家具やベッドカバーに使う

     

    • ・アクセントカラー:挿し色。クッションカバーや雑貨類に、目を惹く鮮やかな色やインパクトのある柄物を使う

     

    カラースキームが調和することによって、居心地の良い空間が生まれます。

     

    また、色には寒色・暖色・カラートーンといった種類があり、それぞれ見る人に与える印象が違ってきます。色が持つ効果はホテルのインテリアに限らず、さまざまな場面で役立てられています。興味のある人は本格的に勉強してみてはいかがでしょうか。

    ライバルホテルと被らないように

    ホテルのインテリアを決める際、忘れてはならないのは他社との差別化です。特に注意したいのは、近隣のホテルと被らないこと。

     

    家具のデザインだけでなく、色遣いや素材にも気を配って、そのホテルならではの空間を作り上げるのです。

    デザイナーのネームバリュー

    有名デザイナーの起用はホテルに箔を付けます。

     

    名だたる建築家・インテリアデザイナーの作品であることを前面に押し出した「デザイナーズホテル」と呼ばれるホテルもあります。デザイナーズホテル何といっても他にない空間が魅力で、SNS映えを重視する人々の人気の的になっています。

     

    また、ル・コルビジェの椅子など非常に有名な家具も、話題を呼ぶのに有効なアイテムでしょう。

    目指すは「憧れの部屋」になれるホテル

    ホテルマン

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    ホテルの清潔さや機能性に憧れ、自宅のインテリアをホテル風にコーディネートする人も居ます。「こんな部屋に住みたい!」と参考にされるホテルなら、お客様にくつろいでいただけること間違いなしでしょう。

     

    そんな素敵な空間を作ることに興味のある人は、ホテル業界への就職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。インテリアの施工会社への就職という道もありますが、ホテルで働き、お客様の生の反応を見ながら空間づくりを考えるのも素敵な仕事です。

     

    ホテルのインテリアに直接携わることは無くても、普段の業務の中で見つけたアイディアが、ホテルをより素敵なものに変えることがあるかもしれません。

     

    ホテル業界への就職・転職を検討する際には、ぜひおもてなしHRをご活用ください!

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