アルバイトの経験を就職面接でアピールしよう
新卒予定者の就職活動ではアルバイトの経験を質問されることが多いです。
この質問に対して、ただアルバイトの経験があるという事実を答えるだけではNG。また、ありきたりなアルバイトだからといって、アピールしないのももったいないことです。
アルバイトの経験を効果的な自己PRにするためには、面接官がどんな意図で質問をしているのかを理解する必要があります。面接の場に相応しいアルバイト経験の伝え方について考えていきましょう。既卒アルバイターの面接対策と併せて見ていきましょう。
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アルバイト経験の質問を通して面接官が知りたいのはこんなこと
選考の基準として、アルバイトの経験そのものが重要視されることはあまりありません。面接官が探ろうとしているのは、就活生の内面です。アルバイト経験についての質問を通して、以下のようなことを見極めるのです。
興味のある分野
そのアルバイトを選んだ理由を知ることで、就活生がどのような分野に興味を持っているのかが見えてきます。
同じ業界のアルバイトでは無くとも、興味を持っている分野が自社の業務とマッチするかを探っているのですね。
責任感
アルバイトとはいえ、お金を貰う以上は責任を果たさなけばなりません。
面接官はアルバイトの経験談を通して、簡単に責任を放棄するようないい加減な人材ではないかどうかを見ようとしています。
継続力
ひとつのアルバイトを続けた期間は、面接官がチェックする重要なポイントです。
コロコロとアルバイトを変えている就活生は「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われるでしょう。反対に、ひとつのアルバイトを年単位で続けていれば、継続力があると見なされます。
積極性
面接官はアルバイトに取り組む姿勢で、積極性の有無を判断しています。
与えられた業務をこなすだけでなく、「自分の仕事」として取り組んだことが垣間見えるかどうかで、入社後の仕事に対する姿勢が推測できるでしょう。
企業が採用したいと思うのは当然、積極性が無い人材よりもある人材です。積極性をアピールできるエピソードを準備して面接に臨みましょう。
コミュニケーション能力
コンビニエンスストアやファストフードなど、アルバイトに多い仕事は誰にでもできると思われがちです。しかし、実際には現場の連携がとても大切で、コミュニケーション能力が無ければ勤まりません。
チームワークが重要な業種のアルバイトを、長く続けた経験があれば、コミュニケーション能力がある人材と見なされるでしょう。
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アルバイトの経験は面接でこうアピールしよう!
アルバイトの経験について面接で聞かれたら、積極性や責任感などをアピールに繋げることが重要です。決して「カフェで2年間アルバイトしていました」で終わることの無いように、話を膨らませましょう。
アルバイトを通して学んだことや、自らが主体となって動いた経験の具体的なエピソードを添えて、話に説得力を持たせましょう。
また、応募する企業と関連が深いアルバイトなら、身に着けたスキルをアピールすることも有効です。しかし、面接官が知りたいのはあくまでも就活生の内面です。
アルバイトを通して成長したことや、自分の長所を話の中心としてください。それでは、アルバイトの経験について受け答えの良い例を見てみましょう。
アルバイト経験の例文
コンビニエンスストアのアルバイト経験がある就活生が、ホテルの採用面接を受けています。
「私は将来、ホテルマンになりたいと考え、接客のスキルを磨くために3年間コンビニエンスストアでアルバイトをしていました。
アルバイトを始めたばかりのころは、教えられたとおりに挨拶やレジ打ちをすることに精一杯で『質の良い接客』とはどのようなものなのか、理解できないまま働いていました。
しかし、少し慣れて余裕が出てきて、先輩方の接客を注意して観察したところ、ひとりひとりのお客様に合わせた対応をしていることがわかりました。
荷物の多いお客様が出入りする際はドアを支える、店頭端末の操作に困っている様子のお客様が居たら進んで声を掛けるなど、お客様が気持ちよくお買い物をできるようにちょっとした気遣いをしていたのです。
私も先輩を見習い、探し物をしている様子のお客様に『何かお探しでしょうか?』と声を掛け、売り場を案内したところお客様から「ありがとう、助かりました」とお礼の言葉をいただくことができました。
それ以来お客様の様子に良く目を配り、可能な限りお手伝いの申し出をしていたところ、ひとりのお客様からわざわざお礼のお手紙をいただきました。そのことで接客の仕事に大きなやりがいを感じ、ホテルマンへの漠然とした憧れが、具体的な将来の目標へと変化したのです。
コンビニエンスストアでは、必要な商品を24時間購入できるのは当たり前のことです。しかし、お客様の状況に合わせた気遣いをプラスすることで『当たり前以上のサービス』を提供できるということを学びました。
この経験を活かし、ぜひ御社でお客様の期待を上回るホテルマンになりたいと考えております。」
例文のアピールポイントは?
上記の例文は、アルバイトの経験談を通して以下のポイントをアピールしています。
- 接客の仕事が好き
- 接客スキルを磨く努力をした
- 自ら学ぶ姿勢がある
- 3年間アルバイトを続けた継続力がある
- 就職後のビジョンがある
- 積極的にコミュニケーションを取る姿勢
一見、ありふれた経験のように思えるコンビニのアルバイトでも、掘り下げればこんなにプラスの要素があるのです。
採用面接を受ける前には、ぜひご自身の経験を見直して、珠玉のエピソードを披露しましょう!
面接でアピールしないほうが良いアルバイトの経験
アルバイトを通して成長したことや、自分の長所をアピールすることは重要です。しかし、どんなに良い経験ができたアルバイトであっても、アピールしない方が良いものもあります。
それは、水商売やパチンコ店でのアルバイトです。これらももちろん、立派な仕事です。しかし「健全な学生」のイメージにはそぐわないのではないでしょうか。
エントリー先が水商売やパチンコ店ということなら話は別ですが、あえて言わない方が無難です。
また、短期間で辞めてしまったアルバイトのことも伏せておきましょう。アルバイトで多くの職種を経験したことのアピールは、裏目に出やすいものです。
多くのアルバイトの中から「これ!」というものにフォーカスを当てて、アピールしてください。
既卒のアルバイターの面接対策
既卒のアルバイターが採用面接を受ける場合は、アルバイトという雇用形態を選んだ理由を、ポジティブに伝えることがポイントです。
「なかなか次の就職先が決まらなくて、生活のためにアルバイトをしています」などと言えば、計画性の無い人物と思われてしまうでしょう。
以下の例を参考に、上手な言い回しを考えてくださいね。
- 希望している業界のことを知るためにアルバイトとして入社しました
- 腰を据えて転職先を探しているので、仕事のカンを鈍らせないためにアルバイトをしています
- 次の就職で必要な免許を取るために、勉強しながらアルバイトをしています
面接でアルバイト経験のアピールに困ったら
アルバイトの経験を振り返ってもアピールできることが見つからない、アピールしたいことはあるが、上手くまとめられない…。このようなことで困ったら、ぜひ就職・転職エージェントに頼ってください。
転職・就職エージェントは、多くの求職者と企業との縁を結んできたプロフェッショナルです。採用に繋がるアピールを、一緒に考えてくれるでしょう。
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