和装?洋装?旅館の制服
旅館の制服というと、着物や法被を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。特に女性は着物姿の女将さん・仲居さんのイメージが強いですよね。
確かにひと昔前までは、旅館の制服が和服がほとんどでした。しかし最近では、動きやすさやコストを考慮して洋装の制服を採用する旅館が増えています。
また、和装であっても着脱が簡単なものが登場し、昔のように着物の着付けで苦労することはずいぶん少なくなりました。現代の旅館では、どのような制服を採用しているのか見ていきましょう。なお、ホテルの制服については以下の記事をご参照ください。
ホテルの制服・ユニフォームにはどんなスタイルがある?ホテルのタイプやセクション別に解説!
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和装の制服
日本らしい雰囲気が出る和装の制服は、現代の旅館においてもまだまだ主流で、使い勝手を重視したものが広く取り入れられています。タイプ別に和装制服の特徴を見ていきましょう。
着物
着物の制服は「昔ながらの純和風旅館」という雰囲気を演出します。女将さんは色留袖や訪問着、仲居さんは揃いの色無地を着用することが一般的ですね。着物を着用することで動きが制限され、自然と所作が美しくなる点がメリットです。
ユニフォーム専門店では、ポリエステル100%の洗濯機で洗える安価な着物が販売されています。汚れが付きやすい旅館の仕事でも、安心して着用できるでしょう。
二部式着物
二部式着物は、ジャケットとスカートのように分かれた着物で、帯を付けるタイプと付けるタイプがあります。帯を付けるタイプの二部式は普通の着物のようでありながら、着脱が簡単で旅館の制服に適しています。
帯を付けないタイプは、活動的でかわいい印象を与えます。前掛けを合わせるのもおしゃれですね。
作務衣
作務衣は名前の通り、作業着です。着脱が簡単で機能的、旅館の仕事をてきぱきとこなせることでしょう。
男女ともに作務衣を制服としている場合もあれば、男性が作務衣・女性が着物という旅館もあります。
茶衣着
茶衣着は作務衣と似た形ですが、着物のような華やかさを持っています。機能性と優雅さを両立する和装といえるでしょう。
下に合わせる衣類によってアレンジの幅が広く、その旅館らしさを出しやすいことも特徴。仲居さんや和食レストランの制服として、採用される機会の多い和装です。
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洋装の制服
動きやすく、コストパフォーマンスの良い洋装を制服としている旅館も少なくありません。旅館の洋装の制服は、ホテルの制服と異なるテイストを持っています。
シンプルなスーツ
旅館の洋装の制服は、ホテルと違って鮮やかな色を使ったり、詰襟のデザインを採用することはあまりありません。ごく一般的なジャケットスーツやベストなどの真面目なスタイルが一般的です。ホテルよりは「銀行員」や「事務職員」のイメージに近いのではないでしょうか。
フロントや送迎バスの運転手、旅館の支配人といった役目の従業員は、シンプルなスーツの制服が多い傾向にあります。
和洋折衷の制服
シャツやエプロンなどの洋装に和風の柄をあしらった和洋折衷の制服は、機能性と旅館らしさの両立を実現しています。
また、ワイシャツとネクタイの上から法被や羽織、板前服を着るという旅館ならではの着こなしを制服にしている場合もあります。
旅館の制服は奥が深い
旅館の制服はホテルに比べてバリエーションが少なく、どこも似たり寄ったりな和服だと思われがちではないでしょうか。しかし、実際にはホテルと同様に、旅館のコンセプトや雰囲気を大切に選んでいるはずです。
好きな制服を着て、おもてなしの心を持った接客をしましょう。
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