ホテル・ブライダルに就職したければ専門学校へ進んだほうが良い?
どんな専門学校でも、基本的には大学や短大よりも学生と教員との距離が近い傾向があります。学生一人ひとりと向き合ってもらえるので、授業や就職などのサポート体制が整っており、その成果が企業との間で構築された強い信頼関係にもつながっています。
ホテル・ブライダルの専門学校では働くうえで必要なスキルやマインドを学ぶことができ、しかも実習に力を入れているため、より実践的なスキルを身に付けることができるのです。
就職後のキャリアアップの件も、大卒とそれほど差はありません。「専門学校の2年間だけでしっかりと学べるのか」という声もよく耳にしますが、ふたを開けてみれば大学と学ぶ量はそれほど変わらないのです。しかし、学校に在籍する期間が短いので、濃縮して学ぶことになり忙しい日々を過ごすことになるでしょう。
上記でも少し触れましたが、就職活動の際は親身なサポートがあります。ホテル・ブライダルの専門学生の就職率は非常に高く、企業にとっても「即戦力」として一目置かれる存在なのです。
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ホテル・ブライダルの専門学校ではどんなことが学べる?
専門学校ではホテル・ブライダル業務を体系的に学習し、接客マナーやスキルなども網羅できます。
まず、ホテルを専門として学ぶと、レストランでのサービス方法やベッドメイクなどの授業を受けられます。また、将来ホテルのマネジメントを担当したい学生に向けて、ホテル会計や簿記を取り入れている専門学校もあります。学校によって期間は異なりますが、2ヵ月~半年ほどホテルでの実習期間を設けている学校が増加しています。
ブライダルの専門学校に通うとなれば、系統が「美容系」と「観光・ビジネス」に分けられます。美容系に進学するとブライダルメイクやファッション、観光・ビジネス系を選ぶと接客技術をはじめプランニングやブライダル業界の知識を身に付けることができます。
ただし、ブライダル業界の第一線で活躍するには美容やプランニングだけでなく、花などの装飾品、洋装・和装などのファッション分野の知識が不可欠です。
ホテル・ブライダルの専門学校で、共通して力を入れている分野は英語などの外国語です。ホテルやブライダルで使える英会話などを学ぶことができるので、いざというときに自分の武器として発揮されるでしょう。ちなみに、最近では第2外国語で中国語を教える専門学校が増えているようです。
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ホテル・ブライダルが学べる専門学校の選び方
ホテル・ブライダルの専門学校に進学すると決めたとしても、どのような基準で選べばよいのか迷ってしまいますよね。
広義的な意味でみるとブライダル系の働き先は結婚式場やホテルが多く、ブライダルもホテルと同じ観光系と捉えることもできます。そのため、なかにはホテルとブライダルの両方を一緒に学ぶことができる学校もあるのです。
とはいえ、押さえていただきたい基準がありますので、一緒にチェックしていきましょう。
ホテル
ホテル関係を専門に学びたいときは、まず就職実績のいい専門学校をピックアップしましょう。ホテルでの実習に力を入れている専門学校であれば、併せてチェックする必要があります。就職実績が確かだとホテル側からの信頼が厚く、その専門学校がしっかりと評価されているという証拠にもなるのです。
また、さらに重要なのは、ホテルでの就業実績が豊かな教員がいるかどうかも確認してください。調べられるならば「教員がどんなホテルで何年働いていたのか」もチェックしましょう。ホテルといえども、その種類や業務内容もさまざまなので、分野ごとに詳しい教員が揃っていることが理想です。
昨今では当たり前になっていますが、英語をはじめとした外国語教育にも力を入れている専門学校のほうがスキルの向上につながるでしょう。
ブライダル
ウェディングプランナーを目指す方に関しては、プランニングだけできればいいというわけではありません。ですので、専門学校を決める前に自分がどのようなプランナーになりたいのかについて、よく考える必要があります。その答えによっては、同じブライダルと言いつつも選ぶべき専門学校が異なるのです。
たとえば、ドレス選び・和装選びなどのファッション、もしくはメイクを得意としたい場合は美容系専門学校への進学を検討したほうが良いでしょう。どちらかというと接客技術やプランニング、国家資格のブライダルコーディネート技能検定を取得したい方は、観光・ビジネス系の専門学校のほうが有意義です。
まだ決めかねている方は、できるだけ総合的に学ぶことができる専門学校への進学が向いているかもしれませんね。
専門的な知識をつけてから就職したほうが「即戦力」として重宝される!
ホテル・ブライダル業界への就職は、業界未経験でも働くことができます。しかし、最近では専門学校などで基礎知識を身に付けてから就職する学生が増えています。
もちろん就職してから仕事を覚えるということも可能ですが、ホテル・ブライダル業界がどのようなものか知らずに憧れだけで入社してしまうと、現実と理想のギャップで苦しんでしまうことになるかもしれないのです。
就職後、スムーズに業務をこなしているのは専門学校などで学んでいた方がほとんどです。即戦力に近い状態で仕事ができれば、企業側にも重宝され、自分の憧れの姿になる近道となるでしょう。