ハラスメントには種類がある?働く側が気を付けるべきハラスメントの種類を解説!

ハラスメントは決して他人事ではありません。わたしたちの身近でいつでも起こる可能性のあるものであり、実際に職場でも数々のハラスメント被害に遭っている方がたくさんいます。いまでも種類が増え続けているハラスメントですが、その種類や正しい知識を理解し、ハラスメントへの対処法を身に付けましょう。

ハラスメントは誰にでも起こり得る!

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ハラスメントは簡単に言えば「嫌がらせ」という意味があります。相手に不快な感情を与えれば、それはハラスメントと見なされます。ですのでハラスメントの基準は、すべては受け取り方次第になるのです。

なかには一つの言動をとっても、ハラスメントだと思う人、そうは思わない人と分かれるでしょう。客観的に正当性があればハラスメントにはなりませんが、どこからがハラスメントになるかという線引きは非常に曖昧です。

しかし、現代では多くの人が、ハラスメントの被害で苦しんでいます。そこで忘れてはならないのが、ハラスメントの加害者にもなり得る可能性もあることです。ハラスメントの被害者・加害者になることを避けるためには、まずハラスメントの正しい知識を身に付けることが必要なのです。

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ハラスメントにはどんな種類がある?

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ハラスメントの種類は、50種類以上にものぼります。「些細なこと」と思って出した話題だとしても、昨今では相手が不快に思えばハラスメントになるのです。

職場でよく被害が出やすいハラスメントの種類をご紹介しますので、それぞれ確認していきましょう。

パワハラ系ハラスメント

「パワハラ」を耳にしたことがないという方のほうが少ないかもしれませんね。パワハラとは上司から部下へ必要以上の命令をしたり、理不尽な怒りをぶつけるなど、精神的・身体的に苦痛を与えることを指します。

近年、パワハラから派生したようなハラスメントも出てきているのをご存知でしょうか。まずは、年齢を理由に嫌がらを行う「エイジハラスメント」、上司が部下に飲酒を強要する「アルコールハラスメント」などがあります。

アルコールハラスメントに関しては、自らの命に関わる問題です。上司に飲酒を強要されたとしても、断る勇気を身に付け、自分の身を守っていく姿勢も必要でしょう。

また、上司にあたる方は、良かれと思って残業を許さないと「時短ハラスメント」に触れてしまうことも。一見良いことのように見えますが、残業を許してもらえなかった働き手からすると、仕事やノルマは減らないので、家に持ち帰って仕事をするという悪循環になってしまうのです。

現代ならではの「ソーシャルハラスメント」も見過ごせません。SNSで上司がプライベートまで部下を監視してしまうことは、ハラスメントの一種として数えられます。

さらに、職場でハラスメントを受けたことを他の上司などに事実を訴えることで、かえって会社側から圧力などの二次被害を受けてしまう「セカンドハラスメント」の事例も挙がっています。

パワハラは、殴るといった暴力や精神的な嫌がらせだけでなく、力関係を利用して部下に不当な業務を押し付けることも立派なパワハラとして成立するということを忘れないでおきましょう。

セクハラ型ハラスメント

セクハラは、ハラスメントのなかでも一番知られているものではないでしょうか。セクハラから派生したハラスメントがいくつかありますので、チェックしていきましょう。

ここ最近では「マタニティハラスメント」という、妊娠・出産・育児などで職場の仕事を優先できなくなってしまった方に対して行われる嫌がらせの認知度が上がってきています。男性の育休取得も年々増えていますが、その取得を妨害するような行為も「パタニティハラスメント」とも呼ばれているようです。

加えて、「ジェンダーハラスメント」といった性差別の問題も浮彫となっています。男らしさ・女らしさという縛りで、自分の思う常識から外れた言動に対して嫌がらせを行うと、ハラスメントとして捉えられます。

ジェンダーという面では、同性愛者などの性的マイノリティへの嫌がらせ「ソジハラスメント」も覚えておきましょう。性的指向や性自認を理由に不当な扱いをすることは、すべてソジハラスメントに当たります。

それだけでなく、ライフステージに関する話題でもハラスメントになってしまう可能性があります。たとえば、「マリッジハラスメント」。独身者に対して結婚を急かすような発言をしたりすると、マリッジハラスメントとして受け取られてもおかしくはありません。

また、恋愛に関する話題も、人によっては避けたいものです。相手に自分の恋愛観を押し付けて不快にさせてしまうと「ラブハラスメント」になってしまいます。

職場環境に関係するハラスメント

ハラスメントがあると職場環境は悪化してしまうものですが、特に周囲にも迷惑をかけてしまうハラスメントがあります。

まず一つ目は「モラルハラスメント」です。モラルハラスメントは、悪口や無視などを行うなど、別名「大人のいじめ」とも呼ばれています。言葉や態度で相手を精神的にダメージを与え、相手を追い込むような行為が特徴でしょう。パワハラと似たような部分がありますが、モラルハラスメントはパワハラと違って暴力行為はなく、部下から上司に行われることもあるのです。

さらに、人種・民族・国籍の違いなどをを理由に嫌がらせをする「レイシャルハラスメント」も深刻な問題です。主に外国人労働者やハーフの方に行われる嫌がらせであり、モラハラを伴うケースもあるようです。

続いて、意外とハラスメントと捉えられることが少ないのが「スメルハラスメント」です。体臭や香水などの強い匂いをふりまき、周囲の社員を不快にさせることは嫌がらせに分類されます。

あまりにも匂いがひどいと周囲が体調不良を訴えるなどのリスクもありますが、本人に直接指摘してしまうと、指摘した人がハラスメントになる可能性があるので慎重になることが求められるでしょう。

ハラスメントの種類とは?

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

ハラスメントに遭ったときの対処法

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もし自分がハラスメントの被害に遭ったら、どのように対処すればよいのか、方法は思いつくでしょうか。ハラスメントがないことが一番ですが「もしも」に備えて、ある程度の準備はしておきましょう。

周囲に相談する

同僚や先輩、友人、家族、誰でもいいので、あなたが信頼できる人に一度相談してみましょう。一人でハラスメントに我慢していると、自分の精神がすり減り状況は悪化するだけです。さらにハラスメントがエスカレートする可能性もあります。

ハラスメントだと思ったら、なるべく早い段階で周囲に相談して助けてもらうようにしてください。

窓口に相談する

会社の窓口や人事にも相談してみましょう。もしかしたら加害者を異動させてくれたり、処罰を下してくれる場合もあります。

会社に相談しても解決されず、もしくは会社に相談窓口がない場合は、外部の相談窓口を利用したり、弁護士に相談するのも一つの方法です。

記録する

ハラスメント被害に遭ったら、その事実を録音や録画、日記などに記録しておきましょう。

ただし、日記などのメモは録音や録画よりハラスメントの事実を立証しにくいので、できるだけ状況を詳細に書いておくことが重要です。録画・録音するときは、周囲の人に協力してもらったほうが確実かもしれません。

自分がハラスメントの加害者にならないためには?

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正しい知識や相手を思いやる心が欠けると、自分がハラスメントの加害者になってしまうことも大いに考えられます。加害者にならないために、わたしたちができることから始めていきましょう。

無理強いをしない

すぐ始められる対策として挙げられるのは「相手が嫌がっていたら無理強いをしない」ことです。

しかし、誰でも自分の言動が、相手を不快にさせてしまうことがあるものです。その際は、少しでも相手が嫌がる素振りが分かったら、すぐに謝罪してください。

相手が嫌がる素振りをどう見極めてよいのか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。そういった方は、こちらが発した言動や行動に対して、相手がはっきり拒否をせずとも、はぐらかしたり、多くを語ろうとしない、苦笑いになるといった、消極的な姿勢が見られたら注意したほうが良いでしょう。

避けられない事情で相手を責めない

特に「上司」にあたるポジションにある方に理解していただきたいポイントですが、体調不良や緊急事態など避けられない事情があった場合、相手を責めないようにしてください。

本人が解決できそうにない事情を、こちらが責めるのは筋違いです。まずは相手の話を聞き、判断することが必要です。

定期的に第三者の意見を聞く

多くの人の意見を取り入れることが、ハラスメントの加害者になることの防止策になります。

意見を聞き出すときは否定的な姿勢ではなく、意見の多様性を認め「どうしてそのように思うのか」というポイントを掘り下げるようにしましょう。

あなたもハラスメントの加害者になる可能性がある!

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ハラスメントは被害者だけでなく、自分も加害者になってしまうかもしれない、という意識が不可欠です。

とりわけ避けていただきたいのが「自分の常識が正しい」と思ってしまうことです。常識は、人それぞれ異なります。何をどう思っていても構いませんが、自分の価値観や考え方を相手に押し付けてしまうと、ハラスメントになってしまうことがあります。

しかし、ハラスメントになることを恐れ、人間関係を深く築いていけなくなってしまうと、職場環境は落ち込んでしまいます。ですので、客観的な視野を身に付け、相手の様子をよく観察することが大切なのです。

ホテル・旅館の業務には同じ部署内だけでなく、他部署との強固な連携が欠かせません。お互いに信頼関係を築きより良いパフォーマンスができるよう、ハラスメントには気を配っていきましょう。

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