ホテルの感染症対策で安心を提供しリスクを減らそう!

新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活は大きく変化しました。各所で感染症への対策が進められ、ホテルで同様に対策が取られています。ホテルの感染症対策で実際に取り入れられているもの、感染症対策によって変化するホテルマンのサービスについてご紹介します。

目次

    ホテルの感染症対策は必須

    iStock/CentralITAlliance

     

     

    新型コロナウィルスの感染拡大は、世界中の人々の生活を変化させています。従業員にマスクの着用を義務図ける企業や、社会的距離や体調管理への意識など、個々人の感染症対策の意識は高まっています。

     

    ホテルには毎日、たくさんのお客様が訪れます。外出自粛要請が解除されたこともあり、必要に応じた他県からの利用客も存在しているはずです。

     

    ホテルがどれだけ感染症対策を万全にしていても、多くの人が出入する状況では、絶対に感染しない保証はありません。新型コロナウイルスは、人間にとっては見えない脅威です。どれだけ徹底しても、完璧と言うことはできないでしょう。

     

    ですが、感染症対策は必須です。

     

    ホテルの感染症対策は、お客様をお出迎えするための当たり前の、最低限のおもてなしだと考えるのが良いかも知れません。

     

    ホテルで実施されている感染症対策

    iStock/AndreyPopov

     

    実際にホテルで行われている感染症対策についてご紹介します。感染症対策によって、お客様とのコミュニケーション方法の工夫が必要になりそうです。

     

    手指消毒液の設置

     

    手指消毒液はホテルの出入口、館内レストランの出入口など、あらゆるところに設置されています。

     

    新型コロナウィルスへの感染対策として手指消毒は最も効果的な手段のひとつです。ドアノブやエレベーターのボタンなど、人の手は様々なところに触れています。

     

    どこにウイルスがあるかわからない、自分も持っているかもしれない、と考えるのが正しいかもしれません。消毒によってウイルスは死滅します。死滅していれば、ウイルスを広める危険性は格段に下がります。

     

    検温

     

    これまで、検温は体調がすぐれないときにするものと思っていた人も少なくないでしょう。

     

    新型コロナウィルスに感染しているかどうかの指標のひとつに体温の上昇があることから、入館前やフロントでの検温を実施しているホテルもあります。

     

    ホテルのホームページや案内板などにも、発熱に関する注意文が明記されていることがほとんどです。

     

    フェイスシールド・マスクの着用

     

    これまで接客業でのマスク着用は、お客様に対して失礼にあたる行動と考えられていました。口元が隠されてしまうことで声が届きにくくなり、表情が見えなくなるためです。

     

    今や、新型コロナウィルスの感染防止の手段として、マスクの着用は必須であるとも言えます。飛沫による感染を防止するため、相手に対する配慮としてマスクの着用があります。

     

    ホテルの接客の場合は、表情もおもてなしを実現するための要素です。実際、表情が分からないことは不安感助長したり、誤解を与えてしまうこともあります。

     

    そのため、ホテルのでの接客には透明なフェイスシールドが用いられることもあるようです。

     

    ソーシャルディスタンス

     

    コロナウィルスの感染を拡大させないためには、人が集まらないことが大前提です。人が集まる場所や外出先に滞在が必要な場合には、人との距離を2m程度取ることが推奨されています。

     

    飛沫による感染を防ぐためで、相手を感染させない心遣いのひとつとも言えるでしょう。

     

    ホテル業の場合、お客様との距離が近い接客が発生することもあります。ソーシャルディスタンスのよってサービスの提供が難しくなっているのも事実です。

     

    アクリルパーテーションの設置

     

    飛沫を防ぐ目的で、フロントやコンシェルジュデスクの前に透明なアクリル板を設置しているホテルが多くあるようです。

     

    マスクの着用と合わせることで二段階で飛沫を防ぐことが可能なため、より安心感を与えることができるでしょう。

     

    共用部分の定期消毒

     

    これまでも、ホテルの共用部分は定期的に清掃されるものでしたが、新型コロナウィルスの感染防止の対策のため、消毒も行われるようになりました。

     

    ロビーやラウンジ等は、宿泊客以外のお客様も滞在しています。手が触れた場所、手が触れるであろう場所のこまめな消毒は欠かすことができません。

     

    ホテルの利用客に理解を求めることも必要

    iStock/sam-thomas

     

    ホテルが感染症対策を取ることで、お客様との距離が生まれてしまうことが当然あります。

     

    マスク着用で表情が読み取りづらくなり、必要以上の会話をしないなど、コミュケーションが重視されてたホテルマンにとっても、これまでのおもてなしの方法と大きくことなる 部分が多くあるでしょう。

     

    お荷物を運ぶサービスが廃止されたり、貸出物の提供が限定されたり、これまでのおもてなしが通用しなくなっているのも事実です。

     

    お客様の中には違和感を感じたり、不快に思ってしまう方もいるかもしれません。お客様を迎える場合には、ホテルがどういった理由でどんな対策をとっているのか、理解を促す必要があるでしょう。

     

    そうすることでお客様を守り、従業員を守り、ホテル全体を守ることができるのではないでしょうか。

     

    ホテルの感染症対策は安心の提供

    iStock/andresr1

     

    新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策は、お客様に安心してホテルをご利用いただくためのおもてなしのひとつです。

     

    また、ホテル内での感染拡大を防ぐことはホテル全体を守る行為でもあります。

     

    新型コロナウイルスに関しては未知な部分も多く、どれだけ対応を徹底しても防ぎきれず、現時点で完璧な感染症対策は存在しません。

     

    新型コロナウイルスには、多くの人が不安や恐怖心をもっています。

     

    ホテルは、安心と安全が提供される場です。残念ながら、これまでと同じ姿でお客様をお迎えすることはできませんが、お客様の気持ちに寄り添い続けることはできるはずです。

     

    お客様との心の距離を意識した対応をより一層強化していくと良いのではないでしょうか。

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