パティシエの給料は低い？データから見る平均年収や給料アップの方法、求人情報まで

パティシエを目指している方の中には、給料面に懸念を抱いている方もいるかもしれません。また、すでにパティシエとして働いている方は「仕事がハードな割に給料が低い」と悩むこともあるでしょう。実際のところパティシエの給料は平均いくらぐらいで、社会全体の平均給料とはどの程度の差があるのでしょうか。当記事では、パティシエの給料事情について解説します。おもてなしHRに掲載中の求人情報と併せて見ていきましょう。

パティシエの給料は低い？

「パティシエの給料は低い」という話を耳にしたことがある方は多いかもしれません。

実際のデータを見てみると、2023年における洋菓子製造、パティシエの年収は全国平均で341万8000円です。単純に12カ月で割ると、毎月の収入は約28万4800円となります。同年の全産業の平均月収は31万8300円でした。この数字だけを見ると、全産業の平均と比べたパティシエの収入は「やや少ない」といえそうです。

しかし、上記の平均年収には「ベテラン」や「一流」と呼ばれるパティシエの収入も含まれています。また、2022年における洋菓子製造、パティシエの求人賃金は全国平均で20万8000円です。「求人賃金」とは、従業員を新たに雇い入れる際の賃金です。そのため、新人パティシエの収入は、こちらの数字に近いのではないでしょうか。

求人賃金にはパティシエ経験者の転職における賃金も含まれるため、あくまでも目安ですが、新人のうちは年収250万円前後が一般的かもしれません。

また、早朝から下準備などの作業を行ったり、閉店後に遅くまでキッチンを片づけたりと、パティシエの労働は過酷になりがちです。経験を重ねてある程度の収入を得られるようになっても「仕事の大変さと給料が見合わない……」と感じるパティシエもいるのではないでしょうか。そういった点から、給料を低いと思ってしまうのかもしれません。

なお、パティシエの給料が低い理由については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。

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パティシエの給料は低い？その理由や平均年収を見てみよう

「将来の夢」や「憧れの職業」として挙げられることの多いパティシエですが、一般的に給料は低いといわれています。厳しい修行を経なければ一人前になれない職業であるにもかかわらず、給料が低いのはどうしてなのでしょうか。この記事では、パティシエの給料が低くなりやすい背景や、平均的な年収などについて解説します。今の収入に悩んでいる

参考:

洋菓子製造、パティシエの年収と求人賃金について/職業情報提供サイト jobtag

令和5年賃金構造基本統計調査速報/厚生労働省

「給料が低い……」と悩むパティシエはどう動くべきか

パティシエは「自分が作った洋菓子で人を幸せにする」という、大きなやりがいのある仕事です。

しかし「給料が低い」という状態が続けば、生活に支障が生じたり、将来のための蓄えができなかったりと、さまざまな問題が起こるでしょう。こうした問題を放置していると、パティシエの仕事を続けることが困難になるかもしれません。

パティシエの給料を上げる方法を、詳しく見ていきましょう。

実力をつける

給料の決定には、経験・職歴・スキルという要素が大きく関係します。もちろんパティシエに限った話ではありませんが、職人の世界では特にこの傾向が強いのではないでしょうか。給料アップをめざすのであれば、日頃からスキルアップを意識して仕事と向き合う姿勢が求められます。

また、ヨーロッパなどへ出向いて本場の洋菓子作りを学んだり、コンテストにチャレンジしたりといったことも、スキルアップにつながるのではないでしょうか。

パティシエに適した資格を取得する

パティシエは特別な資格がなくてもできる仕事です。しかし「一人前のパティシエとしてやっていく」と決めたのであれば、製菓衛生師や菓子製造技能士などの資格を取得することがおすすめ。

このような資格は「お菓子作りに必要な知識・技術を持っている」という証明になります。職場によっては資格手当がつくこともあり、収入アップの近道かもしれません。

なお、パティシエに適した資格については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。

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パティシエにおすすめの資格とは？4つの国家資格を紹介！

パティシエとして就職するのに、資格や免許は必須ではありません。しかし、自らのスキルアップや好条件で働くためには、取得しておいた方が良い資格もあります。パティシエにおすすめしたい資格の種類や、取得方法をまとめました。パティシエとしてホテルで働くメリットも解説するので、キャリアプランの参考に役立ててくださいね。

独立開業する

パティシエとして十分な経験を重ねた後に、独立開業するという道もあります。

自らが経営者となれば、決まった給料ではなく利益を出した分だけ収入を得られます。独立開業には失敗のリスクが伴うものですが、現代では実店舗を持たずにオンラインで販売するなどの方法もあります。

小さな規模から始めて、大きく育てることを目標に取り組むなど、無理のない計画を立てるとよいでしょう。

「給料が低い……」と悩むパティシエは転職もアリ

職場によっては、技術を高めても給料アップが望めなかったり、資格手当などの制度がなかったりすることもあるでしょう。そのような場合は、転職を検討してはいかがでしょうか。

宿泊業界に特化した転職エージェントの「おもてなしHR」では、ホテルのパティシエの求人情報を多数取り扱っています。その一部を見てみましょう。なお、情報はすべて2024年6月時点のものです。

長野県のクラシックホテルの求人

長野県に位置する、あるクラシックホテルでは、2024年の夏にリニューアルオープンを予定しています。長い歴史を持つこのホテルでは現在、ペストリーシェフを募集中。

とろける食感のフレンチトーストや、有名歌手が愛したアップルパイなど、ホテルが誇る伝統の洋菓子作りに携わることができます。

給与は月給25万円〜45万円。30歳前後のスーパーバイザークラスであれば、モデル年収は約400万円です。ホテルやレストランにおけるパティシエの実務経験が必須ですが、経験年数は問われません。

神奈川県のリゾートホテルの求人

神奈川県のあるリゾートホテルは「これからスキルをみがいて高い収入を得られるようになりたい」というパティシエに適した職場かもしれません。

現在掲載中のパティシエの求人は、未経験者も応募可能。デザート生地の製造からデコレーションまで、洋菓子作りにおけるすべての工程に携わります。また、福利厚生としてフランスでの研修や海外旅行の補助金制度があります。本場の洋菓子作りを学ぶ機会を得やすいのではないでしょうか。

給与は月給20万円〜40万円。前職での給料や経験に応じて決定されるということです。う

兵庫県のリゾートホテルの求人

最後に紹介するのは、兵庫県の淡路島に位置するリゾートホテルの求人情報です。このホテルは淡路島産のフルーツを使ったデザートが自慢。パティシエとして就業した際には、島の恵みにあふれた洋菓子作りに携わることができます。

また、このホテルには調理師をめざす従業員全員を対象とした研修制度があり、調理の基礎を学ぶことができます。これまで「パティシエひと筋」でやってきた方も、新たな調理技術を身につけるチャンスかもしれません。

給与は月給20万200円〜35万円。学歴や経験によって幅がありますが、料理長クラスで月給35万円、副料理長クラスで月給30万円が目安ということです。

給料が低いと悩むパティシエの方はおもてなしHRにご相談ください

パティシエが働く現場は、厳しい職人の世界であることが多いもの。特に新人のころは給料が低く、一般的な会社員などと比べて「割に合わない」と感じることもあるでしょう。しかし、毎日の仕事としっかり向き合い実力をつけることで、収入アップのチャンスはあるはずです。

また、経験を積めばキャリアアップ転職も可能です。ホテルの製菓部門への転職を考える際には、ぜひおもてなしHRにご相談ください。