「パティシエの給料が低い」といわれる理由とは?
一般的にパティシエの給料が低いといわれる理由には、実情と相対的な要素とがあります。代表的な理由の例を見ていきましょう。
洋菓子の製造・販売に多大なコストがかかる
洋菓子の製造・販売をするためには、店舗の家賃、水道光熱費、材料費などさまざまな費用がかかります。
最近はバターや小麦粉、卵の値上がりが顕著ですが、材料費の高騰を商品に反映させるとお客様が離れるリスクが高いでしょう。
また、クリームが溶けやすい夏場はケーキが売れにくい上にエアコンの使用で電気代が高騰し、赤字になることも多いのだそう。さらに洋菓子業界は競争が激しく、密集地帯では大量の廃棄が出るなどの問題もあります。
こうした裏側の部分にコストがかかるため、パティシエの給料は上がりにくいといわれています。
新人のうちは「修業中の身」
新米パティシエは修業中の身。教えてもらう立場なので、給料は少なくて当たり前という風潮があります。特に「昔ながらの職人」という雰囲気のオーナーパティシエの店などは、その傾向が強いかもしれません。
入社1年目は手取りの給料が14万円程度ということもあるようです。
役職がつきにくい
小さな洋菓子店などでは「役職者」と呼べる立場の人がオーナーパティシエしかいない場合もあります。
そうした職場に勤めているパティシエの中には、何年働いても役職がつかない・出世できないと悩む方もいるのではないでしょうか。
業務の大変さと給料が割に合わない
パティシエの年収は、金額だけで見れば特段低いとはいえないケースもあります。それでも「低い」といわれやすいのは、給与に見合わないほど業務が大変だからかもしれません。
ひとつのケーキを作るのにいくつもの行程が必要だったり、新人のうちはタイムカードを切ってから居残って自主練習したりといったことは、多くのパティシエが経験していることでしょう。そうした苦労が重なり「割に合わない!」と理不尽さを感じるのではないでしょうか。
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パティシエの給料は実際に低いのか?
「給料が低い」といわれることの多いパティシエですが、2022年の全国平均年収は344万8000円でした。1人暮らしであれば、生活が立ち行かないほどの低賃金ではないでしょう。しかし、家庭を持ったりマイホームを購入したりするとなれば、心許ない収入かもしれません。
また、地域による賃金の差も見られます。パティシエの年収が特に高い奈良県では507万4000円が平均ですが、青森県や秋田県、沖縄県など平均年収が300万円に届かない地域もありました。
その一方で大成功をおさめ、高い給料を得ているパティシエがいることも事実です。年収に不満がある場合、パティシエから別の業種に転職する方法もありますが、腕を努力や熱心な営業活動を続けることなどで、道がひらけるかもしれません。コンテストなどに出場し、知名度を上げることも有効ではないでしょうか。
参考:パティシエの年収について/職業情報提供サイト jobtag
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