入社前のフォローメールはなぜ必要?
内定者に向けた入社前のフォローメールは、採用活動の1つ。採用活動は、採用の可否を出して終了するものではありません。入社前にフォローメールを送り、内定者に安心感を与えたり、内定辞退を防いだり、内定者との関係を継続しながら信頼関係を築くことも、採用活動においては重要です。
入社前のフォローメールは、内定式や研修などのスケジュールを通知したり、必要に応じて社内の情報を発信したり、内定者とのコミュニケーションを図る機会です。入社前に信頼関係を構築することができれば、企業も内定者も入社後の仕事がスムーズに進むでしょう。
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入社前のフォローメールのポイント
内定者は、入社日を迎えるまで不安な気持ちを抱えているもの。晴れて内定通知を受け取ったとしても、うまくやっていけるのか、なじめるのか、入社前は気がかりな思いを持っています。内定者が意欲を持って入社当日を迎えられるよう、フォローメールで注意するべきポイントについてご紹介します。
内定者の気持ちに寄り添う
第一に重要なのでは、内定者の気持ちに寄り添うことです。入社前は、誰もが漠然とした不安を抱えています。フォローメールだけで完全に不安を解消することは難しいかもしれませんが、寄り添ってくれていると感じるだけでも、内定者はほっとするものです。
特に新卒者は社会に出ることに対して、大丈夫だろうか……という思いを持っているでしょう。採用担当者にとっては小さな悩み感じるものであっても、入社前の内定者にとっては何事も不安材料になるものです。フォローメールの内容は、そんな不安な気持ちに寄り添うものであるべきです。
時には、内定者から個別の相談があったり、悩みを打ち明けられることもあるでしょう。内定者の抱える思いを把握した時点で、適切な対応をすることも大切です。ここで必要な対応を怠ってしまうと、この会社に入社しても良いのだろうか?と入社そのものに対して疑念を持ってしまうことになるかもしれません。内定辞退を防ぐためにも、気持ちに寄り添うフォローメールを意識してください。
適切な距離感を意識する
内定者は、これから一緒に働く人材です。フォローメールの文面から感じる距離感も重要でしょう。フランクすぎては返信に困ってしまいますが、あまり距離を感じさせてしまってもいけません。入社前であっても、企業にとっては新しい仲間。丁寧な言葉遣いでありながら、親しみを感じる内容を意識しましょう。
距離感は、フォローメールの送信頻度でも感じることがあります。内定者にとって、企業から送られるメールは最優先にチェックするもの。ビジネスメールに不慣れな場合は、企業への返信に苦慮することもあるはずです。フォローメールがあまりに高頻度だと、返信へのストレスを与えかねません。
反対に、回数が少なすぎてもいけません。内定通知を受け取ったあとに音沙汰なしでは、不安は募る一方です。月1回程度の送信にして、適度な間隔を意識すると良いでしょう。
素早く対応する
企業からのフォローメールに対して、内定者は返信をするはずです。疑問や相談が含まれている内容であった場合には、対応が必要になります。日常の業務に加えて個別の対応をするのは、採用担当者にとって負担になるのは確かです。つい後回しにしてしまいそうですが、内定者への対応は可能な限り素早く行いましょう。
返信が送れると「ちゃんと届いているか」「失礼な内容ではなかったか」と無用な不安を与えてしまいます。内定者の気持ちに寄り添うという意味でも、対応の早さは意識してください。当日中に対応できると良いですが、業務時間を大幅に超えた時間は避けるようにしましょう。こんな時間まで仕事をしているのか……と、驚かせかねません。
万が一、多忙で遅くなる場合はその旨を事前に伝えたり、いつまで返信するかを提示したり、ワンクッション置くような工夫も良いでしょう。内定者と採用担当者の双方がストレスなくいられることが大切です。
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入社前のフォローメールの例文
入社前のフォローメールは、連絡事項を羅列するでけでなく、内定者が喜ぶ内容にしましょう。ここでは、フォローメールの例文をご紹介します。
内定通知後のフォローメール
【件名】入社までのスケジュールのご案内
【本文】
◯◯ 〇〇様
〇〇(会社名)採用担当の〇〇と申します。
このたびは内定承諾のご連絡をありがとうございました。
◯◯様と一緒にお仕事ができることを嬉しく思っております。
早速ですが、入社までのスケジュールをご案内させていただきます。
令和◯年△月 内定式
令和◯年△月 内定者研修1回目
令和◯年△月 内定者研修2回目
令和◯年△月 入社式
詳細は後日メールにてご連絡いたしますので、今しばらくお待ちください。
ご不明点や不安なことがあればお気軽にお問い合わせください。
◯◯様にお会いできるのを楽しみにお待ちしております。
先の予定が分かるだけで、内定者は安心するものです。確定しているものがあれば早い段階で伝えるようにしましょう。メールの最後に採用担当者からの言葉を付け加えると、事務的な印象がなくなります。
入社式前のフォローメール
【件名】入社式のご案内
【本文】
◯◯ 〇〇様
〇〇(会社名)採用担当の〇〇です。
新卒採用者の入社式を下記の日程で開催しますので、ご案内いたします。
■入社式の詳細
日時:〇月△日(〇曜日)午前10時~
会場:〇〇ホテル2階
住所:〇〇市△△区〇-〇‐〇
本日詳しいご案内を送付いたしましたので、届き次第ご確認をお願いいたします。
ご不明点や不安なことがあればお気軽にお問い合わせください。
それでは、◯◯様に入社式でお会いできるのを楽しみにしています。
これからも引き続きよろしくお願いいたします。
入社式は内定者にとって1つのゴール。いよいよ始まる新しい生活に、期待と不安が入り混じっていることでしょう。明るさが伝わる内容にすることで、入社前の内定者を前向きな気持ちにはずです。
入社前のフォローメールでモチベーションを維持しよう
入社前のフォローメールは、単なる連絡ではありません。内定者と企業が関係を継続しながら、信頼関係を築くためのものでもあるのです。内定者は、入社までの間にもさまざまな悩みを抱えることがあります。
仕事に対する不安、上司や先輩、同僚との人間関係への不安。ホテル・旅館での勤務の場合は、接客スキルに対して自信が持てないこともあるかもしれません。こういったネガティブな気持ちは、モチベーションを低下させてしまうものです。
少しでも不安を解消した状態で、入社日を迎えてもらいたいですよね。入社前のフォローメールは、そういった企業の思いが伝わるものであるべきです。不安はあるけど、この企業なら大丈夫。宿泊業界で頑張ってみよう。そんな気持ちにさせるフォローメールを意識してくださいね。