早期退職の対象に40代も入る?
40~50代は早期退職の対象となりやすい年齢です。近年の傾向では業績の良い企業でも、早期退職者の募集を行っているようです。
しかし、なかには人員削減を行うことで業績の回復を図ったり、組織体制を見直したりする企業は少なくありません。
早期退職は退職金が割り増しされるのでメリットだらけのように思えますが、メリットとデメリットの両面を考慮しなければ将来の生活に困るケースも十分に考えられます。
まず、早期退職のメリットとデメリットを比較してみましょう。
【メリット】
退職金が割り増しされる
・安定した定期収入がなくなる
・将来の年金受給額が減ってしまう恐れがある
・ローンや不動産の賃貸契約で不利になることがある
以上のことからうかがえるように、早期退職にはメリットよりもデメリットのほうが多い傾向があります。
ただし人によっては、メリットのほうが大きくなる場合があります。40代で早期退職に魅力を感じている方は、どのような準備をしておけば良いのかを具体的に考えておくと、デメリットを無くしていくことができるでしょう。
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早期退職する前に気を付けるべきポイント
早期退職を後悔しないためには確認していただきたいポイントがいくつかあります。
それぞれ解説していきますので、早速チェックしていきましょう。
家族や友人、同僚とよく話し合う
早期退職後のトラブルの原因となりやすいのは、家族になんの相談もなく独断で早期退職を決めてしまうことです。
「早期退職を希望したい」と伝えるだけではいけません。しっかりと「なぜ早期退職を選ぶのか」を説明し、理解を得るまでが大切なのです。
また、早期退職によって新たなキャリアを築いていこうと考えている方は、信頼できる同僚や友人に相談してみましょう。客観的な視点でのアドバイスは、あなたにとってかけがえのない判断材料となる可能性がありますよ。
再就職の現実を知っておく
早期退職をした40~50代の再就職は、簡単とは言い切れません。
転職市場ではスキルや経験が求められますが、応募先企業にその需要がなければいつまでも転職に成功することはできないのです。
好条件の転職先が決まったとしても、社風に馴染めずに短期間で離職してしまう方は少なくないそうです。
転職活動を行うことを前提で早期退職を希望する場合、転職市場における自分の価値を客観視することから転職活動をスタートさせましょう。
十分な貯金があるかどうか
早期退職を検討する前に、ご自身の貯金額を確認しておきましょう。
最悪の場合、再就職がなかなか決まらず、安定した収入がないなかで生活を送らなければならないケースもあります。
十分な貯金もないまま早期退職を決めてしまうと、生活費など将来へのリスクが増えることも理解しておいたほうが良いかもしれません。
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40代で早期退職を選んだ人の成功例&失敗例
40代で早期退職を決めるのはかなり勇気がいることでしょう。
成功例と失敗例を紹介いたしますので、早期退職を検討するうえで参考にしてみてくださいね。
成功例
早期退職の成功した方には、次のような例があります。
・退職金と貯金を合わせて早めにセカンドライフを整えた
・退職金を自分が挑戦したかったことに充てた
早期退職を成功させるには、退職後に自分が何をしたいのかを具体的に考えることが必要です。
現実的に自分ができることを理解し、準備を整えたうえで早期退職を決めると良いでしょう。
失敗例
早期退職後に後悔する例は、以下の通りです。
・固定収入がなく、貯金を切り崩して生活費を捻出している
・半ば強引に早期退職を決めたら、家族との信頼関係が薄れてしまった
早期退職が失敗しやすい原因は、退職後の資金繰りです。さらに転職活動が長引いてしまい、働く意欲を失くす方は少ないそうです。
後悔しないために将来を楽観視するのではなく、将来の計画を具体的に立ててから早期退職を考えることをおすすめします。
「自分」をよく見極めて早期退職を決断しよう!
40代で早期退職を決断するには、自分自身とよく向き合うことが何よりも大切です。
もし再就職を検討しているのならば転職市場における自分の価値を客観視し、退職金を有意義に使いたいのであれば具体的な計画性が必要となります。
早期退職にはある程度の準備が求められます。「早期退職をした後、自分は何をしたいのか」を深掘りして考えれば、早期退職で後悔することはなくなるはずですよ。