若者の海外旅行離れ。理由や志向を把握して国内需要につなげよう!

若者が海外旅行に行かなくなっている。観光業界・旅行業界ではたびたび取り上げられる課題です。観光立国を目指す日本では、インバウンドの増加と同等にアウトバウンドの増加にも力を入れています。特に若者のアウトバウンド活性化は、相互交流や国際感覚の向上のために重要と考えられています。そんな中で加速する若者の海外旅行離れ。その理由にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。若者の海外旅行離れについてご紹介します。

目次

    若者の海外旅行が変化している

    iStock/onurdongel

     

    若者が旅行離れをしていると言われています。特に海外旅行についてはその傾向が顕著に表れているようです。海外旅行というと、長期の休暇が必要であったり、高額な費用がかかったりと、国内旅行に比べると、簡単には計画できないものです。簡単ではないからこそ、卒業旅行や新婚旅行などの特別なタイミングに海外旅行を選択する人もいるでしょう。

     

    法務省の出入国統計によると、日本を出国する20代の数は、1996年の463万人をピークに下り坂で、2017年には305万人ででに落ちこんだといわれています。さらに、観光庁作成の資料「若者旅行振興について」の中では、20代のパスポート取得率の減少についても述べられています。

     

    これらのデータからも、若者の海外旅行離れが進んでいることは見て取れます。十分な休みが取れない、金銭的な余裕がないというような、行きたいけれど行くことができない、ということもこともあるでしょう。インターネットの普及によって海外の情報が容易に取得できること、海外旅行以外にも魅力的な体験ができる環境が多いことなど、興味や関心が湧くものが多数に向くことも関係しているかもしれません。

     

    若者の海外旅行の変化は、若者の置かれている環境の変化が反映された結果とも言えそうです。

     

    参照:観光庁「若者旅行振興について」

     

    若者が海外旅行に行かない理由

    iStock/Sezeryadigar

     

    若者はなぜ、海外旅行に行かないのでしょうか。時間やお金による制限ほか、若者の志向の変化も、海外旅行に対する意識に影響しているようです。

     

    若者の志向が旅行にも影響している?

     

    海外旅行に行かない。その理由はさまざまです。お金に余裕がない、長期休暇を取ることができない。行きたいけれど行ける状況ではない、というの理由も当然あるはずです。そういった致し方ないとも言える理由のほか、若者が海外旅行に行かない理由に関係するといわれるのが、若者の志向の変化です。

     

    若者の「内向き志向」「安定志向」。海外旅行や海旅行に対する若者の意識についての研究において、たびたび取り上げられるものです。これにはさまざまな意見があり、当然ながら一概に言えるものではありません。しかし、諸外国の若者と比較すると、海外旅行・海外旅行に向かう日本の若者の数は圧倒的に少ないのは事実です。

     

    観光庁が調査した、海外旅行の阻害要因の結果には、「治安が心配である」「言葉に不安がある」といった理由が上位に挙がっています。全世代に対して実施された調査であるため、若者に限ったことではありませんが、安心や安全、利便性を重視している場合は、わざわざ海外旅行に行かなくても……と思うこともあるのかもしれませんね。

     

    参照:観光庁「若者のアウトバウンド推進実行会議」

     

    新型コロナウィルスと若者の海外旅行

    iStock/PeopleImages

     

    2020年に世界を揺るがした新型コロナウィルスの存在。生活の中でも人の往来が制限され、不要不急の外出を控えることが推奨されました。これによって、旅行業界・観光業界は大きな打撃を受けています。

     

    出入国には厳しい制限がかけられ、海外旅行に向かう人は大幅に減少しています。国内全体の出国者数の調査結果では、2019年には2008万人いた出国者数は、2020年には317万人まで減少しています。約84%減ともなるこの結果に、航空業界も大変厳しい状況に陥っています。

     

    感染リスクの高さを考えても、安易に海外旅行に向かうことはできません。出入国がある場合は、感染・発症に危険性がないと判断される10~14日間の隔離期間が設けられています。各国の指定施設に隔離されるというこの厳しい措置は、出入国をさらに難しくしています。

     

    新型コロナウィルスの感染拡大が深刻とも言える今は、安易な海外旅行は控えるべきと言えるでしょう。これは若者に限った話ではありませんね。感染するリスク、感染させるリスク。今は、その両方に配慮した行動をとることが重要です。

     

    参照:観光庁「訪日外国人・出国日本人数の推移」

     

    若者の海外旅行離れを国内需要増加につなげよう

    iStock/Nattakorn-Maneerat

     

    海外旅行には行かないけれど旅行には行きたい。そう考える若者は少なくないはずです。昨今の社会情勢の中では、海外旅行から国内旅行にシフトする人もいるでしょう。海外旅行にハードルの高さを感じている若者が旅行するとなれば、国内旅行を選択するはずです。金銭的にも時間的にも、海外旅行程の負担はかかりません。近隣であれば、日帰りもかないます。

     

    若者の海外旅行離れは、国内旅行客増加のチャンスかも知れません。海外にしかない魅力も当然ありますが、国内にも魅力あふれる土地はたくさんあります。海外旅行離れの要因を把握し、若者の海外旅行離れを逆手に取ってみるのも良いかもしれません。効果的なアピールで、若者の国内旅行客の増加を目指すのも良さそうです。

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