「働くこと自体がストレス」と感じてしまうのはなぜ?
まずは、ストレスの原因を考えていきましょう。ご自身の状況と比べながら、読み進めてみてください。
自分の時間を削られたくない
フルタイムで働く場合、労働時間は8時間が基本ですよね。休憩の1時間を入れて9時間、通勤準備・通勤時間・残業などを含めると、1日の中で仕事に関わる時間は10~15時間程度。
つまり、働くだけで1日24時間のうちの半分近く、もしくはそれ以上の時間が削られるのです。睡眠を6~8時間とるのであれば、残る時間は数時間。これでは、自分の時間を作れという方が無理な話ですよね。
このように「仕事のせいでやりたいことができない!」と感じる方は、多くのストレスを抱えることとなります。
疲れる・体力がない
体力を使う仕事であったり、シフト制で理想とする生活リズムを作ることができないという方もまた、働くこと自体がストレスになりやすいと言えるでしょう。基礎体力がないと感じる方であれば、通勤すら疲労を感じるはずです。
また、若いうちはよかったものの、年齢を重ねるごとに働くことが辛くなってきた、という方も多いようです。
人間関係が面倒くさい
企業・職場で欠かせないのがコミュニケーション。年齢・性別・出生地を問わず、さまざまな従業員が集まっているのですから、そりに合う人も、合わない人も一定数現れます。
そもそも人と話すことが苦手という方であれば、職場で人間関係を築くこと・関係を続けることは、相当なストレスに他なりませんよね。一度面倒くささを感じてしまえば、ますますストレスが募っていくことになります。
人に指示されたくない・怒られたくない
自分のペースで仕事を進めたい方にとってストレスとなりやすいのは、「この時間までに終わらせて!」「こう動いて!」のような指示です。
人の指図を受けたくないという方や、反対に過度に萎縮してしまうという方もまた、ストレスが溜まりやすい傾向にあると言えるでしょう。
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働くこと自体にストレスを感じるのは異常じゃない!
働くこと自体がストレスと感じてしまう自分は、社会不適合者なのかも…。自己肯定感が低い方であれば、こう思ってしまうのも無理はありません。
しかし、働くこと自体にストレスを感じている方は、意外にも多いもの。
厚生労働省が2018年に行った調査によれば、「仕事や職業生活に強いストレスを感じることがある」と回答した労働者の割合は、なんと58.0%。半数以上の労働者が、強いストレスを抱えながら働き続けているのです。
つまり、捉え方次第では「ストレスなしに働くことができる方が特殊」と考えることもできます。ですので、あまり自分を責めないようにしてくださいね。
ただ、そうは言ってもストレスを感じずに仕事を楽しんでいる方がいるのは事実。1日の約半分を占める仕事は、ストレスが少ないに越したことはありません。次項では、ストレス軽減の具体策をご紹介します。
参照:平成30年 労働安全衛生調査(実態調査)/ 厚生労働省
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
働くこと自体のストレスを軽減する6つの具体策
一切ストレスなく働くことができるのは、相当なレアケース。仕事とストレスは切っても切り離せない存在です。しかし、ストレスを少なくすることは可能です。ストレスを軽減するための6つの具体策をご紹介しますので、自分に合いそうな方法は、ぜひ取り入れてみてください。
ストレス要因の少ない職場で働く
冒頭でも述べたように、仕事上でのストレスの主な原因は、下記の3つと言われています。
- ・体力的なストレス
- ・仕事に対しての精神的なストレス
- ・人間関係に対しての精神的なストレス
まずは、自分自身でどのストレスが最も負荷になるのかを考えながら、優先順位をつけてみましょう。まだ耐えることができるストレス、絶対に耐えられないストレスに分けられるはずです。
そして、絶対に耐えられないストレスがついて回るのであれば、部署・職種・勤務地の変更ができないかを社内で探ってみましょう。転職・フリーランスで働くなど、新しい道を切り開くのもひとつの手です。
新しい働き方を検討する
主に、体力的なストレスを抱える方におすすめなのは、時短勤務・リモートワークなど、新しい働き方を取り入れることです。あまり体力を使わない部署・職種への異動願も有効でしょう。
働き方を変えただけで、ストレスが大幅に軽減したという例も珍しくありません。収入は減ってしまうかもしれませんが、ストレスが重なり、仕事ができなくなれば元も子もありませんので、ぜひ新しい働き方も検討してみてください。
好きなことを仕事にする
ここ数年で、知名度が格段に上がったYouTuber。最近では、芸能人の参入も目立ちます。
なぜ、YouTuberはここまで注目されたのでしょう。それは、自分自身の好きなことを発信し続けることによって、収入が得られるようになったからです。ブロガーやインスタグラマーなどのインフルエンサーも同様です。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、好きなことが仕事になれば、仕事に苦を感じる場面が少なくなるのは間違いないでしょう。一念発起して何かを始めるもよし、また会社に籍を置きながら、まずは趣味や副業として挑戦してみるのも良いかもしれません。
労働せずにお金を稼ぐ方法を考え抜く
動きたくない、人とも話したくない、でもお金は欲しい。そう願うのは悪いことがはありませんが、これではジリ貧になり、生活ができませんよね。賃金を得るためと割り切り、働く方も少なくないのです。
しかし、どうしても仕事をしたくない。その意思が揺らがないのであれば、労働をせずにお金を稼ぐ方法を徹底的に考え抜いてください。
真っ先に思い浮かぶのが、株・投資信託・仮想通貨・不動産などの資産運用でしょう。コインロッカー・駐車場などのシェアリングビジネスもよいかもしれません。
不労所得があれば、働かずに済みます。ただし、大きな先行投資が必要になるなど、一筋縄ではいきません。不労所得を得るために、全力に向き合うことができない方は、真面目に働く方が賢明です。
誰かのため・何かのために働く
自分のために働いても、働き甲斐がないと感じる方は、誰か・何かのために働くことを考えてみてはいかがでしょうか。
代表的なのは、「家族のため」でしょう。家族の笑顔のためであれば、どんな困難も乗り越えられる。そう考えているお父さん・お母さんも少なくないはずです。
家庭がない・作る予定がないという方は、恋人や親のために働いたり、応援するアイドルや3次元のキャラクターのために働くのも良いかもしれません。ちょっと奮発して憧れのコスメ・服を買う、などの自分へのご褒美も、前向きな気持ちになれそうです。
開き直って働く
いっそのこと、「私は働くことに向いていません!」という気持ちで、開き直って働くのもアリです。
自分の中で、気持ちに区切りをつけてしまえば、自分自身に対しても過度な期待をかけませんよね。気持ちも、大分楽になるでしょう。ただし、周りを引きずり込むような負のオーラを放つのは禁物。あくまで明るくポジティブに、開き直るようにしてくださいね。
働くこと自体がストレスという気持ちが拭えないなら転職を!
働くことには、ストレスがつきものです。ただ、ストレスが重なるような環境で働き続けることは、体調・精神状態が悪化しかねません。ご紹介した6つの解決策の中で、実行できそうなものから取り入れ、ぜひ解決の糸口を見つけてみてくださいね。
「同時並行で考えられる余裕なんてない!」という方は、いっそ思い切って転職をすることが、ストレスフリーへの最短ルートかもしれません。まずは、ストレスの少ない仕事を見つけ、最低限の生活費を確保しながら、自分のやりたいことを探すのも悪くないでしょう。
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