コネクティングルームとは
ホテルの客室の中には、隣り合った客室が中の扉で繋がって、自由に行き来できる構造になっている部屋があります。
二部屋が繋がり、ゆったりとした空間を作ることができるので、予約の段階でリクエストされることもあります。
廊下に出ずにそれぞれの部屋へ出入りすることができることで、複数名での旅行や家族旅行の際に使用される場合もあります。
普段は扉に鍵がかけられているため、コネクティングルームとしての需要がない場合には、それぞれ独立した客室として提供されます。
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コネクティングルームのあるホテル
比較的規模が大きく、複数名での宿泊が見込まれるホテルの場合に、コネクティングルームを作ることが多いようです。稀に、シングルルーム同士が繋がる構造になっていることもありますが、需要は少ないかも知れません。
ホテルのタイプ
コネクティングルームは、全てのホテルに用意があるわけではありません。比較的多いのは、シティホテルやリゾートホテル。ビジネスホテルのように、一人での利用が基本となるタイプのホテルには、コネクティングルームのが用意がないこともあります。
部屋のタイプ
コネクティングルームとしても利用することができる客室は、ツインルームやダブルルームであることが一般的です。グループ旅行など、複数名での利用が想定されているためでしょう。4名以上の旅行の場合に、適しています。
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コネクティングルームが喜ばれる場合
コネクティングルームの利用は、予約時にお客様や旅行会社からリクエストされることもあります。チェックインの際に、お客様の人数構成に合わせてホテル側から提案することもあるでしょう。特に家族、友人同士での場合に喜ばれるようです。
家族旅行
コネクティングルームは、家族旅行の場合に良く利用されます。
家族の人数が多い場合、必要なベッド数が多くなります。子どもの年齢が低ければ、添い寝をすることもできますが、ホテルの中には小学生以上の子どもの添い寝は不可としている場合もあります。
例えば4人家族の場合、両親と子ども二人の家族構成であれば、子どもが二人とも小学生以上となると、ベッドは4台必要です。
エキストラベッドを利用して、一部屋に宿泊することも可能ですが、当然のことながら部屋は狭くなります。子どもの年齢が上がるほどに、圧迫感も大きくなるでしょう。
そういった場合には、コネクティングルームをおすすめすると喜ばれるかもしれません。二部屋の利用が出来るとなれば、お風呂やお手洗いも2つずつになります。家族同士で順番待ちをするようなこともなくなるはずです。
友人同士の旅行
友人同士のグループ旅行でも、コネクティングルームは喜ばれます。
家族旅行と同様に、一部屋にエキストラベッドを入れることもできますが、客室でゆったり過ごすことは難しくなります。
観光と夕食を済ませ、会話を楽しむ時間だけ一部屋に集まって、就寝は別の部屋で広々と過ごす。コネクティングルームを使えば、快適な滞在が出来るはずです。
女性の場合は荷物が多くなることもあり、荷物置き場の確保の確保という意味でもメリットがありそうです。また、朝の身支度に時間が必要なこともありますし、客室内のコンセントに空きがないなどというトラブルも避けることができそうです。
コネクティングルームで起こる騒音トラブル
コネクティングルームの代表的なトラブルに、騒音があります。
コネクティングルームの場合、壁に扉が設置されている理由から、音が漏れるということがあるようです。コネクティングルームとしは使用せず、独立した客室として提供した場合に、隣の音が聞こえるという指摘が出ることもあります。
構造上致し方ない部分もありますが、そういったトラブルを避けるために、客室の販売方法には工夫が必要かもしれません。
繁忙期で無ければ一方の部屋の販売を控える、どちらも家族連れのお客様にするなど、ホテル側でのコントロールも考えると良いでしょう。
また、コネクティングルームは簡単に部屋を行き来できて、開放感もあります。子どもが走り回ってしまったり、大人同士でもつい盛り上がり過ぎてしまったり。そういった場合には、他の客室から指摘されるようなこともあります。
コネクティングルームで楽しいホテル滞在になる
コネクティングルームは、適度にプライバシーを確保しながら、家族や友人との交流も楽しめる客室です。
グループ旅行の場合、客室で疲れを取りたい人、会話を楽しみたい人、客室でそのように過ごしたいか意見が分かれることもあるでしょう。コネクティングルームであれば、そういった状況の場合でも気を使いすぎることなく、個々の時間も大切にしながら滞在することができそうです。
お客様からの希望がない場合でも、予約状況に合わせてコネクティングルームを案内してみるのも良いかもしれません。思いがけない提案に、喜んでいただけるのではないでしょうか。