宿泊キャンセルを放っておくのはもったいない!
新型コロナウイルスが流行してから、宿泊業界を取り巻く状況は一変してしまいました。宿泊施設や観光業を復活させるために行われた「Go To キャンペーン」も先行きが不透明になってきています。
宿泊をキャンセルされるときには、お客様側で仕方なく都合が悪くなってしまった場合のほかに、地域の感染者数によって、予約をキャンセルせざるを得ない場合もあります。
このような不安定な状況が続くと、明日の営業もどうなるのか心配でたまらないという方も多いのでは多いのではないでしょうか。
現に、宿泊予約のキャンセルが出続けている宿もあり、Go To キャンペーンの恩恵を受けつつも、客室は埋まらないことに悩みを抱える施設も少なくありません。
さらに、予約をキャンセルされたにしても、キャンセル料を支払わずにずにそのまま姿をくらませてしまう人もいるようです。
そのような事態に陥らないためにも、宿の売上は維持する必要があります。旅館側は「キャンセル待ち」をうまくアピールし、お客様を呼び込む工夫が求められているのかもしれませんね。
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「キャンセル待ち」をうまくアピールする方法
新型コロナウイルスが流行する前から、「キャンセル待ち」を有効的にアピールしていた宿泊施設も多々あります。
アピールに成功していた宿はどのような工夫を行っていたのでしょうか。早速チェックしていきましょう。
自社ホームページでキャンセル待ちを受け付ける
自社のホームページで、直接「キャンセル待ち」を受け付ける宿もあります。その宿は空室ができ次第、登録の早い順で連絡するスタイルをとっています。
連絡がとれたお客様から優先的に予約を受け付けていますが、ホームページに「キャンセル待ち」が設定されていると、登録しているお客様にも素早い対応ができますよね。
「キャンセル待ち」を受け付けるには、フォームを作ればお客様の目には分かりやすく映るはずです。最低でも、名前、ふりがな、メールアドレス、電話番号、宿泊人数を入力する欄は用意したほうが良いでしょう。
宿泊予約サイトで「キャンセル待ち設定」をしてもらう
宿泊予約サイトでは、「キャンセル待ち設定」を設けてある場合があります。
宿側がそのサービスに登録すると、満室だった場合、お客様は予約の流れで「キャンセル待ち設定」を利用することができるようになります。
オンラインからの予約が増加していることに併せて、そういったサービスに登録しておくと、お客様の負担を減らすことにもなるでしょう。
宿のキャンセル待ちだけに特化したサービスもあり、うまく運用すると宿側の手間をかけずに「キャンセル待ち」をアピールすることができますよ。
近隣の宿同士で連携をとる
突然のキャンセルに対応しなければならないときには、ライバルの同業他社が救ってくれるケースもあります。
近隣の宿同士で連携を強めると、たとえば「一部屋の空きが出た」という情報を共有すればオーバーブッキングがあった宿も助けることにつながりますよね。
ネットワークを構築しておくだけで、お互いが困ったときに助け合える体制を整えることができるので、ノーショウ対策にも一役買うに違いありません。
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SNSを最大活用して「キャンセル待ち」をアピールする旅館も!
最近では、Instagram・YouTube・FacebookなどのSNSを使って集客をする旅館・温泉宿が増え続けています。
視覚効果が強いSNSは、宿の良いところ満載の写真を投稿できますし、その写真に添えられたスタッフの人柄も浮かびあがるような文章も人気を集め、宿とお客様の距離感を縮めることにも成功しています。
若年層を中心に、お客様が宿を選ぶときもSNSを活用するケースが多いようです。
「キャンセル待ち」をアピールするとき、SNSは速効性があるので非常に便利だと言えるでしょう。空室になった客室の魅力を伝えたり、当日のお料理なども「旬の〇〇を使う予定ですよ」などとお知らせしてみても良いかもしれません。
ただ、「キャンセル待ち」のアピールでSNSを活用する際は、注意が必要です。ある程度フォロワーがいて、さらに更新頻度の高い宿には有効ですが、時々投稿する程度に利用している宿はあまり効果が出ないことも考えられます。
まずは、SNSに頼りきってすぐに効果をあげることを目標にするのではなく、着実にアピールできる方法を模索したほうが賢明ではないでしょうか。
「キャンセル待ち」のアピール体制を整えることはノーショウ対策になる!
宿ごとに「キャンセル待ち」のアピール体制を整えることは、最終的に自社だけを助けるのではなく、地域の温泉宿を助けることにもなる可能性があります。
温泉宿は近隣の宿同士、常に連携を大事にしていますよね。世の中が不安に覆われるなか、いまこそ連携の強さが発揮されるときです。
「キャンセル待ち」対策だけでなくノーショウ対策にもつなげるために、広い視野を持って対応していくことが求められます。
そのためには、ますはそれぞれの宿が生き残ることが大切です。どのような状況にも柔軟に対応できるよう、それぞれでアイデアを実践し、お客様を呼び込む工夫を考えておきましょう。