【2022年】コロナ禍のビジネスホテル業界の動向を解説。就職・転職への影響は?

新型コロナウイルスの流行が未だ収束しない2022年9月現在、ビジネスホテル業界の動向はどのようになっているのでしょうか。本記事では、ビジネスホテルならではのコロナ時代を生き抜く取り組み事例や、ビジネスホテルへの就職・転職の状況について解説していきます。興味がある方はぜひご参考にしてみてくださいね。

新型コロナウイルス流行前のビジネスホテル業界の動向

変化

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まずは、新型コロナウイルスが流行する以前のビジネスホテル業界の動向を簡単に説明します。

かつて、ビジネスホテルは出張中のサラリーマンが利用するためのものでした。しかし、サービスや設備の向上によって、次第に観光旅行などのプライベートで利用される機会が増えていきます。

2011年には東日本大震災の影響で苦境に立たされましたが、観光立国の推進や東京オリンピックの決定、IR構想の進展などによって2015年ごろから旅行者数が急増します。

一時期は都市部のホテルの客室が不足し、需要と供給のバランスが崩れたことで客室料金が高騰。ごく一般的なビジネスホテルの利用料が週末には3万円以上に達する状況でした。

また、2020年に開催が予定されていた東京オリンピックに向けて、新しいホテルが続々とオープン。増え続けるライバルに負けないよう、各ホテルがしのぎを削って差別化やサービスの向上に尽力していたのです。

そんな中、突如流行した新型コロナウイルスにより、状況は一転。ビジネスホテルのみならず、宿泊業界・観光業界全体に今もなお多大な影響を及ぼし続けています。

ジネスホテル業界の変化についての詳細は、以下の記事をご参照ください。

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新型コロナウイルス流行後のビジネスホテル業界の動向

テレワーク

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全国が緊急事態宣言下の中、コロナウイルス流行後初めてのゴールデンウィークとなった2020年5国内のホテル・旅館に宿泊した人の数は、前年同月比の-84.9%という結果になったことが観光庁から発表されました。

観光需要・地域産業の低迷を受け、政府は2020年7月下旬からGo Toトラベルキャンペーンを実施。

宿泊者数は緩やかに増加の動きを見せたものの、コロナウイルス感染拡大を背景に12月には一時停止、2022年9月現在もこの状態は続いています。

東京オリンピックの客足を狙って宿泊施設が乱立し、客室不足から一転、供給過多になったホテル業界ではありましたが、ビジネスホテルは変化に強い業態です。

シンプルな宿泊に特化しているからこそ、変わりゆく時代に素早く対応することができるのです。

昨今のコロナ騒動にも機敏に対応し、厳しい状況ながらも健闘しているビジネスホテルの取り組み事例を見ていきましょう。

参照:宿泊旅行統計調査 / 観光庁

テレワーク応援プラン

3密を避けるために、従業員を出勤させずにテレワークで業務を回す企業が増える中、ビジネスホテルでは足早に「テレワーク応援プラン」が展開されました。

仕事に適したデスクや机を客室に設置し、快適で安全なWi-Fiを提供しているほか、お得な連泊プランを展開しているホテルもあるようです。

高級ホテルやリゾートホテルでも同じ趣旨のプランはありますが、ビジネスホテルの方がリーズナブルでアクセスが便利な傾向にあります。

おこもりワーケーション的な働き方をしたい人と、シンプルに仕事をしたい人との棲み分けで共存できるのではないでしょうか。

朝食の提供方法を工夫

ビジネスホテルでお客様が楽しみにしていることといえば、朝食バイキングです。しかし、新型コロナウイルスが落ち着かない状況では、バイキングに抵抗を感じるお客様が多いでしょう。

朝食の提供そのものをストップする方法もありますが、大手ビジネスホテルではお弁当の配布に切り替える対応をしています。

また、バイキングであればマスクとビニール手袋の着用を必須にするなど、安心して利用できる工夫をしているところもあります。

日帰りプラン

従来までのビジネスホテルには「日帰りプラン」という概念がありませんでした。しかし、新型コロナウイルスの影響もあり、日帰りプランの提供を始めるビジネスホテルが増えています。

テレワークで利用するほか、少人数での集まりや大浴場でリフレッシュしたい時など、なるべく他の人との接触を避けて楽しみたい!という時に便利でしょう。

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

ビジネスホテルの採用動向は今どうなっている?

ビジネスホテルの運営に変化があれば当然、採用の動向にも影響が出ます。

2022年9月現在のビジネスホテルの転職市場では、管理職以外の募集は非正規雇用が多い傾向が見られます。

人と人との接触を減らすため、自動化・簡素化が推進されていることが原因のひとつなのかもしれません。

しかし、数あるホテル業態の中でも、依然として4割以上の客室稼働率を保っているのはビジネスホテルのみ。

数値こそ通常期より減少しているものの、旅館・リゾートホテルなどの稼働率・宿泊者数と比べれば、採用の受け口はまだ広いと捉えることもできるはずです。

コロナ収束後の売上回復に向け、早々に手を打つビジネスホテル業界に今後も注目が集まるのではないでしょうか。

▼ホテル業界への転職に強いエージェントの選び方を知りたい方はこちら

▼その他、ホテルにおけるホワイト企業の見分け方についてはこちら

ビジネスホテルの業界動向を踏まえた就職・転職を

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ホテル業界の中で、最も景気の影響を受けづらいのはビジネスホテルです。トレンドにも敏感な業界なので、未曾有の事態にも柔軟に対応していきたいという考えを持つ方は、ビジネスホテル業界への就職・転職が向いていますよ。

経験者・未経験者問わずビジネスホテル業界にチャレンジしたい!という人は、ぜひ当社サービス「おもてなしHR」をご活用ください。

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