ホテルのネットワーク構築で注意するべきポイントとは？正しいネットワーク構築でサクサク使おう

ホテルのネットワーク構築を見直そう！

ホテルにWi-Fiを導入し、インターネットを使えるようにするだけならそう難しいことではありません。回線を契約し、ルーターをオンにしてデバイスで設定すれば完了です。

しかし、快適・安全なネットワークを構築するとなるとさまざまなことが絡んできます。ルーターの設置場所や個数、セキュリティ面などを総合的に考えてセットしなければスムーズな通信は不可能です。

ホテルのネットワーク構築を見直してみましょう。

ホテルのネットワーク構築の重要性

ymgerman- stock.adobe.com

ホテルに必要なネットワークは大きく分けて以下のふたつです。

• 業務システム用のネットワーク
• お客様に提供するフリーWi-Fi

どちらも非常に重要なネットワークです。業務システム用のネットワークが動かなくなれば仕事が滞ってしまうでしょう。

また、お客様用のフリーWi-Fiはもはやホテルにあって当たり前のものとなりつつあります。お客様はホテルに滞在している間に観光地の情報を集める、SNSに旅先の写真を投稿する、動画を見てくつろぐなど、通信に多くの容量を使います。

そのため、Wi-Fiが繋がらない、通信が重いなどの不具合が発生すると、クレームに繋がる恐れがあるのです。

ホテルのネットワーク構築はここに注意！

一般家庭で使うWi-Fiは、アクセスポイントとデバイスの距離が近く、同時接続するデバイスもそう多くはないでしょう。

しかし、ホテルにおいては、広い館内中に電波を届ける、多くのデバイスの同時接続を可能にする対応が必要です。ホテルのネットワークを構築する際に、気を付けたいポイントについて解説します。

建物の構造・材質

Wi-Fiの電波の届きやすさは、建物の材質や構造によって左右されます。多くのホテルに使われている鉄筋コンクリートは、電波をさえぎりやすい素材。そのため適切な設置をしなければ、場所によって接続にムラが出ます。

個室ごとにWi-Fiリピーターを取り付ける、効率よく電波が届く場所を選んでアクセスポイントを設置するなど、適切な方法を取りましょう。

また、電波の届きやすさだけでなく建物を傷めない・景観を損ねないための工夫も必要です。

同時接続可能なデバイス数

お客様向けのフリーWi-Fiで特に注意したいのは、同時接続可能なデバイスの数です。繁忙期や夜間にホテルのフリーWi-Fiへのアクセスが集中して低速になる・利用できないお客様が出るといったことの無いよう、十分に確保しましょう。

ただし、むやみにアクセスポイントを増設するのは良くありません。電波の干渉で不具合が生じたり、トラブルシューティングが困難となるためです。アクセスポイントは必要最低限の数で、効率よく運用することが望ましいでしょう。

セキュリティ対策

ホテルで使用するネットワークは、セキュリティ対策が特に重要です。

業務システム用のネットワークと、お客様用のフリーWi-Fiは必ず別々の回線にしてください。同じ回線にしてしまうと、ホテル内の機密や、お客様の通信内容が漏洩するリスクが高まります。また、ウイルスに感染したデバイスが持ち込まれれば、業務システムにまで被害が広がる恐れがあるでしょう。

その他にも強固な暗号方式を使う、SSIDやパスワードを定期的に変更するなどの対策が必要です。ホテルでフリーWi-Fiを提供する際に取るべきセキュリティ対策についての詳細は、以下の記事をご参照ください。

ホテルで提供するフリーWi-Fiには危険がいっぱい？!Wi-Fiのセキュリティを見直そう!

ホテルのネットワーク構築はプロに任せて安心

Proxima-Studio – stock.adobe.com

ホテルのような広い施設の中で、適切なネットワークを構築するためには専門的な知識が必要です。

24時間体制のサポートを提供している業者や、工事や機材のレンタル、そして運用まで同一の窓口で対応している業者など、便利で安心なサービスがあります。ホテルにネットワークエンジニアが居ない場合は、外部のプロに依頼したほうが安心ではないでしょうか。

ネットワーク構築だけでなく、人材の確保もプロの力を活用しましょう。おもてなしＨＲは、ホテル・旅館に特化した採用支援サービスです。

登録している求職者の皆様は、宿泊業界の仕事に関心の高い人や、経験のある人が中心。双方の希望を考慮して、適切な人材を紹介します。まずはホームページから、資料請求をおすすめします！