学生でも働きやすく、未経験から始めやすいといわれているホテルバイト。時給が比較的高めで、シフトの自由度があることに加え、接客マナーやコミュニケーション能力が身につくため、将来にも役立つ仕事です。ホテルの仕事は難しそうと感じることもあるかもしれませんが、さまざまな職種があるため、実は大学生のアルバイトとして人気があります。この記事では、ホテルバイトの仕事内容やメリット・デメリットを詳しく解説します。
ホテルバイトの仕事内容
ホテルにはさまざまな職種があり、それぞれに役割や特徴があります。
接客の最前線に立つ仕事から、裏方で支える仕事まで幅広く、自分の性格や興味に合わせて選べるのが魅力です。
求人の中には「未経験歓迎」や「学生可」と記載されているものも多く、アルバイトとしてチャレンジしやすい環境が整っている場合もあります。
以下は、ホテルで募集されている主な職種です。
- フロント
- レストラン・宴会スタッフ
- 清掃スタッフ
- 調理補助
- ベルスタッフ
- その他(ジムやプールの管理、クロークなど)
それぞれの仕事内容や特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
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ホテルバイトのメリット
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収入面だけでなく、将来のキャリアにもつながるスキルや経験が得られるホテルバイト。ここでは、そのメリットを詳しく解説します。
時給が高め&深夜帯はさらに稼げる
ホテルのアルバイトは、一般的な飲食店や販売業と比べて時給が高めに設定されていることが多いです。
さらに、22時以降の深夜帯に勤務すれば、法律で定められた深夜手当が加算されるため、効率よく収入を得ることができます。
シフトの融通が利きやすい
ホテルは24時間営業のところも多く、朝・昼・夜とさまざまな時間帯にシフトが組まれているため、自分の生活スタイルに合わせて働きやすい環境でもあります。
週3〜4日、1日4〜5時間といった柔軟な勤務が可能な場合も多く、授業やサークル活動と両立しやすいのも魅力です。
また、長期休暇中には多めにシフトに入り、学期中は抑えめにするなど、ライフスタイルに合わせた働き方もできます。
就活に役立つスキルが身につく
ホテルバイトでは、敬語や身だしなみ、丁寧な接客など、社会に出てから求められる基本的なビジネスマナーが自然と身についていきます。
さまざまなお客様と接する中で、コミュニケーション力や対応力が鍛えられるため、就職活動でも実践的なスキルを持っている学生として評価される可能性は高いでしょう。
また、接客業が未経験でも、研修が整っている職場が多いため、安心して始めることができそうです。
まかない・社割などがつく場合もある
職場によっては、ホテル内のレストランで提供されるまかないを無料または割引価格で利用できるところもあります。
アルバイトと学業を両立している学生にとって、勤務中にしっかりと食事が取れるのは大きなメリットといえそうです。
また、系列ホテルで使える従業員割引などの福利厚生がある場合もあるため、旅行好きな学生には嬉しい特典といえるでしょう。
語学スキルを磨ける
外国人観光客が多いホテルでは、英語や中国語などの語学を使う機会もあります。
高度な語学力が求められるわけではありませんが、簡単な接客フレーズや対応を繰り返すうちに、自然と語学スキルが向上していくでしょう。
将来、海外との関わりがある仕事に就きたい人や、語学を活かしたいと考えている学生にとっては、実践的なトレーニングの場としても活用できます。
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ホテルバイトのデメリット
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多くのメリットがあるホテルバイトですが、もちろんデメリットも存在します。続いては、ホテルバイトのデメリットを確認しておきましょう。
最初は覚えることが多い
ホテルでは一定の接客マナーや業務フローが求められるため、最初のうちは覚えることが多く、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。
たとえば、フロント対応やレストラン業務、宴会サポートなど、それぞれのポジションに応じたルールや所作があります。
ただ、研修制度が整っているホテルも多く、仕事を続けるうちに自然と身についていくケースがほとんどです。
立ち仕事が多く、体力が必要
フロント業務やホールスタッフなど、ホテルバイトは基本的に立ちっぱなしの仕事が中心です。
長時間の勤務やピーク時の対応では、想像以上に体力を使うこともあるかもしれません。
特に宴会対応などでは重い料理を運ぶこともあり、身体を動かすのが得意でない人には少しハードに感じられるかもしれません。
ただ、動きのある仕事が好きな人にとっては、やりがいを感じやすいポジションでもあります。
シフトが土日・繁忙期に集中しがち
ホテル業界は、一般的に土日や連休、年末年始、ゴールデンウィークなどの繁忙期に利用者が増える傾向があります。
そのため、そういった時期にシフトが入りやすくなることも珍しくありません。
授業が休みの週末に働きたい学生にとってはメリットですが、土日に予定を入れたい人や連休にしっかり休みたい人にはやや負担に感じられることもあります。
厳しい接客マナーを求められる
ホテルは丁寧な接客が求められる場であり、言葉遣いや身だしなみなどに厳しいルールが設けられている職場も少なくありません。
そのため、カジュアルな接客スタイルに慣れている人にとっては、最初は堅苦しく感じることもあるようです。
ただし、こうした環境での経験は社会に出てからも必ず役立つため、将来的なスキルアップと捉えることもできます。
クレーム対応が発生することもある
接客業である以上、ときにはお客様からのクレーム対応を任される場面もあります。
理不尽なことを言われてしまうケースもあるかもしれませんが、多くのホテルでは対応マニュアルやサポート体制が整っているため、一人で抱え込む必要はありません。
経験を重ねることで冷静に対応できる力が身につき、就活や社会人生活にも活かせる貴重な学びとなるでしょう。
ホテルバイトに向いている人・向いていない人
どんな仕事にも向いている人・向いていない人はいるもの。ここでは、ホテルバイトに向いている人・向いていない人それぞれの特徴を紹介します。
向いている人の特徴
- 接客が好きな人
- 相手の気持ちを察するのが得意な人
- 変化に対応できる柔軟性がある人
- チームで協力するのが好きな人
- 行動が早く、決断力のある人
- 明確な目標を持っている人
- 語学や国際交流に興味がある人
- 旅行の経験が多く、ホテルに興味がある人
- 体力に自信がある人
- コツコツと決まった作業を続けられる人
これらの特徴は、ホテルという人をおもてなしする空間でとても大切にされる要素です。
すべてを兼ね備えている必要はありませんが、自分に当てはまるものがあると感じたなら、ホテルバイトはきっとやりがいのある経験になるでしょう。
向いていない人の特徴
- 土日に絶対働きたくない人
- 体力に自信がない人
- ラフな接客がしたい人
- 淡々と作業を一人でこなしたい人
- 表情が硬く、感情が顔に出やすい人
- 注意されると落ち込みやすい人
- マナーやルールが細かいとストレスを感じる人
- 時間や身だしなみにルーズな傾向がある人
- 周囲とペースを合わせるのが苦手な人
- 忙しい中で優先順位をつけるのが苦手な人
ホテルバイトは、丁寧な接客やチームワークを大切にする職場です。
マナーやルールへの意識、状況に応じた対応力が求められるため、最初は戸惑う人もいるかもしれません。
とはいえ、完璧である必要はなく、「苦手だけど挑戦してみたい」「成長したい」という気持ちがあれば、少しずつ乗り越えていける環境です。
自分の傾向を理解しておくことが、働きやすさにつながる第一歩になるでしょう。
働くメリットがたくさん!ホテルバイトで稼ぎながら充実した学生生活を送ろう
ホテルバイトには、時給の高さやシフトの柔軟さといった働きやすさに加え、将来につながるスキルが身につくという大きなメリットがあります。
接客マナーやコミュニケーション力、語学力など、就職活動や社会人生活にも活かせる経験が得られる点も魅力です。
もちろん、向き不向きや大変な場面もあります。ですが、自分の強みや目標に合っていれば、大学生活をより充実させる経験につながるでしょう。
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