政府・自治体の旅行補助にはどのようなものがある?
自然災害や感染症の流行によって打撃を受けた地域経済を活性化させるために、政府や自治体が旅費などの補助金を出す制度があります。
宿泊費などを割引き、本来の料金との差額を政府や自治体が負担するというパターンが一般的。事業者の利益を減らすことなく、割引料金で観光客を呼び込むための制度なのですね。
それでは具体的に、どのような取り組みがあるのでしょうか。これまでに実施されてきた政府・自治体による旅行補助の事例などを、まとめて見ていきましょう。
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政府・自治体の旅行補助:被災地域を応援するふっこう割
自然災害などで甚大な被害を受けた地域を対象に「ふっこう割」が実施されることがあります。これまでに実施されてきたふっこう割には、以下のようなものが挙げられます。
- ・2016年の熊本地震により、九州全域を対象代金が最大70%オフ
- ・2018年の西日本豪雨により、被災13府県で1名1泊の宿泊費が最大6000円引き
- ・2019年の令和元年台風第19号により、東日本14の都県で1名1泊の宿泊費が最大5000円引き
これらの割引を利用するための特別な申請は不要。お客様は旅行会社や宿泊予約サイトで対象の予約プランに申し込めば良いのです。簡単にお得な旅行を楽しめるということで、販売開始直後から予約サイトのサーバーがダウンするなど、大きな注目を集めました。
ふっこう割の対象となるために宿泊施設が取るべき手続きや、対象施設になるメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。
関連記事:被災地域を支援するふっこう割とは?ふっこう割の対象宿泊施設になる方法とメリット
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政府・自治体の旅行補助:ウィズコロナ時代の取り組み
新型コロナウイルスの世界的な流行が始まった2020年以降も、政府や自治体による旅行補助は実施されてきました。
居住地と同一の都道府県内に限って旅費を補助したり、感染の拡大状況に応じて停止・再開したりといった工夫をしながら、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ地域経済を活性化させる取り組みが行われたのですね。
また、観光旅行だけでなく、ホテルの客室や会議室をサテライトオフィスとして安価で提供するなど、ビジネス関連の補助もありました。
ウィズコロナ時代における政府・自治体の旅行補助については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご一読ください。
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政府や自治体の制度を活用してお客様を呼び込もう
政府・自治体による旅行の補助は、国民の高い関心を集めています。
お客様は通常よりも低価格で旅行を楽しめ、ホテルなどの事業者は利益を減らさずにお客様を呼び寄せることができるので、自社ホテルの地域でこうした割引が実施された際には参加しなければ損でしょう。国や自治体から発信される情報はこまめにチェックし、積極的に活用してくださいね。
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